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企業の生産性が低下する理由

生産性向上や働き方改革が叫ばれる中、そもそもなぜ企業の生産性が低下するのかについて、従業員のパフォーマンス(プレゼンティーズムアブセンティーズム)の観点から纏めました。

健康経営に関するお役立ち情報をお届けする「健康経営のすすめ」は、健康経営支援ツール"FairWork survey"をご提供する株式会社フェアワークが運営しています。

生産性と従業員パフォーマンスの関係

企業が競争力を高めていくために現在多くの企業が直面している重要課題が「生産性向上」です。業務効率化などの業務プロセス改善に取り組んでいる企業も多いと思いますが、生産性向上のために忘れてはいけないのは実際に業務に取り組んでいる「従業員のパフォーマンス向上」です。

どんなに業務が効率化されても、その業務を支えている従業員のパフォーマンスが低ければ生産性向上の効果を十分に得ることができません。企業にとっては業務効率化ツールだけでなく、従業員のパフォーマンス向上に対しても同じように投資をしていく必要があります。そして従業員に投資をするからには、投資対効果があったのかどうかを確りと定量化(指標化)して測定することが求められます。

従業員の方のパフォーマンスに焦点を当てた生産性評価の指標として「プレゼンティーズム」と「アブセンティーズム」があります。

プレゼンティーズム:何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、
          何らかの体調不良があるまま働いている状態
アブセンティーズム:病欠、病気休業の状態

測定方法によって差はありますが、プレゼンティーズムによる生産性損失は従業員1人あたり年間30万円~60万円程度、アブセンティーズムによる生産性損失は3万円程度に上ることが国内外の調査結果で分かっています。従業員100人の会社では従業員パフォーマンスの低下により年間3千万円以上の生産性損失が生じていることになります。

企業にはプレゼンティーズムやアブセンティーズムによる生産性損失を防ぎ、従業員にパフォーマンスを最大限発揮してもらうために、従業員の健康リスクを取り除いていくことが求められています。

次にプレゼンティーズム・アブセンティーズムによる損失を引き起こす健康リスク要因について、東京大学の調査結果をご紹介します。

(出典)東京大学政策ビジョン研究センター/健康経営評価指標の策定・活用事業成果報告書

プレゼンティーズムが生じる要因

プレゼンティーズムに関連がある健康リスクを「生物学的リスク」「生活習慣リスク」「心理的リスク」の観点から分析した結果、特に生活習慣リスクと心理的リスクとの関連が強いことが分かっています。従業員の方の生活習慣リスクの状態は健康診断の問診票、心理的リスクの状況はストレスチェックなどから把握することができるため、企業はこれらの結果を参考に自社の健康施策を考えてみては如何でしょうか。

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アブセンティーズムが生じる要因

プレゼンティーズムに関連がある健康リスクを「生物学的リスク」「生活習慣リスク」「心理的リスク」の観点から分析した結果、特に心理的リスクとの関連が強いことが分かっています。

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まとめ

今回は企業の生産性低下の要因を従業員のパフォーマンス(プレゼンティーズム、アブセンティーズム)の観点からご説明しました。

設備の生産性を上げるためには投資対効果を確りと分析するの当然ですが、従業員(人)のこととなるとパフォーマンスの状態を定量化して把握できている企業は多くありません。これは設備投資は自社の専門分野なので何を定量化するべきか明確化できるのに対し、”人”については専門外のため、「何を測れば良いか分からない」「測る方法が分からない」となってしまうためです。

株式会社フェアワークは「働く人の健康」に長年向き合ってきた現役産業医が設立した会社で、FairWork surveyを通じて組織や従業員のプレゼンティーズムやアブセンティーズムを見える化し、企業の生産性向上・健康経営の取組推進をサポートしています。お気軽に資料請求・お問い合わせをお願いします。

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