「健康経営優良法人2021(ホワイト500)」の評価サマリー公開
経済産業省が企業の健康経営の取組を推進するために、より一層積極的な情報開示を行う予定であることをnote「健康経営度の「偏差値」開示について」でお伝えしましたが、5月に健康経営銘柄の評価サマリーが公表されたのに続いて、6月17日に経済産業省より健康経営銘柄2021の評価サマリーが公開されましたのでその内容についてお伝えします。
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「健康経営優良法人2021」の評価サマリー公開
経済産業省より、以下コメントと共に健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500))の中から441法人の評価サマリーが公開されました。
コロナ禍を契機として社会全体で健康の価値が再認識される中、企業等が従業員の健康を資本として捉え、経営的な視点から投資を行う「健康経営」の取組が広がっています。近年では、企業の健康経営への取組をESGの観点で機関投資家が評価する動きも見られる中、各社の健康経営に関するデータを比較可能な形で情報開示することが重要になっています。
そこで、各社の取組状況を「見える化」することを目的に、「健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500))」のうち、同意を得た441法人の評価サマリー(フィードバックシート)を公開いたします。
また、プレスリリースには公開の背景・経緯について以下のように説明されており、健康経営がESG投資のS(Social)に位置付けられることや、本年6月に改訂されたコーポレートガバナンス・コードでも健康の位置づけが重要視されていることが明確化されています。
(ご関心ある方は、健康経営とESGの関係について纏めたnote、健康経営とコーポレートガバナンス・コードの関係について纏めたnoteをご覧ください。)
「健康」はESG(環境・社会・ガバナンス)情報の“S”に位置づけられており、また今般改訂されたコーポレートガバナンス・コードにおいても「従業員の健康・労働環境への配慮」との記載が追加されるなど、企業経営における「健康」の位置づけに関心が高まっています。
経済産業省の資料リンクは以下の通りです。
・プレスリリース:「健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500))」の評価サマリーを公開しました
評価サマリーとは
評価サマリーとは、経済産業省が毎年行っている「健康経営度調査」に回答した企業等に対して、自社の取組の改善を図ることができるよう、他社と比較した実践レベルや見直しが必要な項目等が記載されたフィードバックシートです。
「健康経営度調査」とは、企業等の健康経営の取組状況と経年での変化を分析するとともに、健康経営銘柄の選定及び健康経営優良法人の認定のための基礎情報を得ることを目的に実施されている調査です。
今後の予定
経済産業省はこのように健康経営に関する情報開示を進めることで、健康経営に関する情報を企業が積極的に発信し、健康経営に取り組むことが多様なステークホルダーから評価されることを期待しています。
このため、今年度の健康経営度調査からは、評価サマリー(フィードバックシート)の開示に関する意向を事前に確認した上で、同意した法人については調査完了後に公開されることが予定されています。
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