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№8 出会いは貼ってはがせる付箋

人と出会うことを極端にとらえていた過去の私は、ドラマチックな出会い以外をどう思っていたのだろう。
しかも、ドラマチックな出会いなどまずなかった。ただロジックとして出会いがある、ではなく出会いとなった、などいろいろこじつけ方はあったかもしれない。
私は今、付箋をイメージしている。出会いは、はがしてもいいのだ。はがした後は、捨てる人もいるかもしれないし箱に放り込んでいる人もいるだろう。大切だと思う出会いなら、しばらく貼ったままにしておけばいいのだと思っている。
 
基本、人生という旅は一人旅だと考えているが、行程が交差するところや一人では越えられない山、谷、寝泊まりする宿場町のようなところが、必ずある。そこでは時に出会いがあり、心の交流も生まれるのではないかと思う。
けれど、いずれまた自分の行程を取るとき、痛みなく、笑顔で相手と互いの無事を願って別れなくては、自由はもうない。

付箋が、シールになるのは危険。






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