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動詞エッセイ;待つ

ついに来たんだね。
待ってたよ。
でも、楽しく待ちながらこの日を迎えたんだ。

アドベントカレンダーのおかげです。

そう、アドベントカレンダー。
この風習を知ってから毎年この時期になるとお手製で作るようになった。
今年は13日前という微妙な日数から始まったのだけど、まぁ、いい。

今回はリンツチョコレートにした。
店頭でテスターのミルクチョコレートを喜んで受け取り、
ビニール袋へチョコを13個ポイポイ入れていく。
口の中のチョコが溶けるよりも早く選び終えた。

買って帰ったチョコを集めに集めている紙や包装紙を小さく切り貼りし、
番号を書き、リンツ様をくるんでいく。
壁に貼り付けて完成。

毎日その日の1つだけ、を取って開いた口の中に放り込んだ。
味わいながら13日後。

メリークリスマス。

小学生の頃、『待つ』は、私にとっては耐えがたい行為だった。
一緒に帰ろうと約束してた友達が時間になっても現れなかったらそのまま真っ先に見捨てて帰っていたし、夕ご飯で食卓に並べられたトマトサラダをつまみにつまんで全て平らげてしまったことだってある。(その後、しっかりケンカした)

でも、楽しみなことがあると待てるのだ。
確実にある楽しみ。

クリスマスじゃない日もアドベントカレンダーを作ろうと思う。
地団駄を踏んで我慢せずに、ニコニコ微笑みながら過ごせるように。
楽しみは自分でつくっていくのだ。

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