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大阪日帰り一人旅①鎌八幡

今回の旅の一番の目的は、鎌八幡へのお参り。
私が昨年9月に訪れた寺だ。

看板には「悪縁を断つ」と書かれ、
縁切りとして有名なお寺。
お寺の中の撮影は一切禁止となっている。

お寺の中の御神木には、おびただしい数の鎌がささっている

昨年訪れた理由は、自分の過去への執着を断ち切るため。
数年前、人間関係から心が追い詰められ、ダウンした。
何とか回復してきたけれども、
どうしても当時のことが忘れられず、許せない思いがあった。
しかし執着するのはエネルギーを使う。
そんな自分が嫌だった。
もう、前を向いて進みたいのに、思うようにいかない。
鎌八幡で、過去への執着を手放したいと願った。

鎌八幡を訪れてから、少し気持ちは楽になったが、
まだしこりが残っていた。

今年の春、とあるメルマガの相談コーナーにこの葛藤を投稿した。
メルマガ主からのアドバイスを受けて、徹底的に自分と向き合った。
ノートに、当時の自分の思い、状況、すべてを書きなぐった。

苦しみの原因は、相手ではなく、自分の中にあった。
認められたい、良く見せたい自分がそこにいた。

そこから、気持ちがふっと軽くなった。

そして鎌八幡のことを思い出し、
縁を切るとは、
嫌だと思う相手と会わなくなることでもあるかもしれないけど、
相手に左右されず自分の人生を生きていくことなのではないかと思った。
例え目の前に相手が現れても、自分は自分の時間軸で生きていく。

ノートで気持ちが整理され、ストンと落ちる感覚があった。
その後この思いに辿り着いたとき、
本当に私は過去を手放せたように感じた。

今日は、あの葛藤の時期を乗り越えることができたことで区切りとして、鎌八幡に来た。

お寺は都会の中にあるのに、静か。
悪縁を断ち切るとあるが、恨みがましいものは私は感じない。
むしろ、癒されるような印象がある。
初めて訪れた時も同じ印象であった。
たくさんの人の想いを、癒しているように感じる。

ありがとう、鎌八幡。
鎌八幡へのお参りを終え、電車に乗り大阪の繁華街へ向かった。


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