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大阪一人旅!③鎌八幡

「旅に出たい」と40歳にして初めての一人旅。
山の中から電車を乗り継ぎ大都会・大阪へ。
ファンクラブイベントに参加し、幸せマックスのまま、こなつまるはカプセルホテルで眠りについた…

二日目。
いつもの5時半に目が覚める。
睡眠・運動・朝散歩の継続で、この一年目覚まし時計がなくても目が覚めるようになっている。

今日やりたいこと。
決めてある。
とある場所に行くのだ。

カプセルホテルにて。トースターでうっかり焦がす。

この旅で決めていたことがあった。

それは、「過去を手放す」こと。

暗くなる話だが、メンタル不調になって苦しかった時期、何とか仕事を続けたく自分なりに頑張っていたが、当時の職場の管理者から心無い言葉を投げかけられた。

仕事の資質がないこと、私は性格が歪んでいること、私のことは「全否定」だということ。誰かに相談もできないよう、最後は孤独に追い込む言葉も一緒に。「誰もあんたに付く人はいないよ」。

密室で言われたことで、証拠も何もない。

誰かに言っても、信じてもらえないだろう。
管理者は更に上の上司にはどんなに私を心配して行動しているか報告していたらしい。
管理者が、私にだけ見せた顔があった。

結果的に、誰にも相談できないまま、退職になった。

今こうして書いていると、なーんだ、単なる一人の意見じゃん、と思えるのだが、上司と一職員の関係では、上司の言動はパワーがある。同じ人間なのにさ、私も影響受け過ぎ。その時はそれが全てに思えたんだよねぇ。心が弱っている時にはダメージが大きすぎた。

私はすでに新しい職場で(同じ職種)で再スタートしており、充実した日々を送っている。しかし、同じ業界なのでその管理者を見かけることはある。その時言われたこと、他にも長くなるので割愛するが色々と侮辱されたことが心にずーんと深く残りどうしても繰り返し思い出され苦しんでいた。

そこで。

円珠庵。鎌八幡は別称。

こちらへ。
うぉりゃぁぁ〜‼️縁切りぃぃ〜っ‼️おのれぇぇ〜‼️
という恨みがましいものではない。
私は、過去にあったことを手放すために来た。
辛かった、悔しかった、苦しかった。
許せないと思った。
それを持ち続けないこと。
その思いを、もう繰り返さないこと。
思いは全て、ここに置いていこう
過去の沼にいる自分と縁を切ろう。
お寺には誰もいなかった。
一人で椅子に座り、これまでの数年間をゆっくり思い返していた。これが最後だと。

幾つもの鎌が刺さった御神木の前で、私はこの思いと決別することを誓った。

お寺を出る時、振り返らずまっすぐ歩いた。

旅行記もあと一つ。続きます!




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