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ダークなイギリスを感じられるロンドン旅

イギリス滞在中の小娘が目の当たりにしたダークな一面について綴ります。

4/15(土) 電車にて

朝1時間に一本しかでない電車に乗るため、最寄りの駅に到着した小娘たち。プラットフォームに入るゲートには駅員はおらず、改札もない。反対側のプラットフォームには、朝10:00だというのに、ビール瓶片手に仲間たちと仲良くおしゃべりを楽しむ男性で賑わっている。

定刻よりも2分早くロンドン行きの電車が到着した。それに驚くジョブズ。びっくりしたのは車掌さんが、チケットを確認しに回って来なかったこと。ロンドン行きの電車は、1時間に1本のため、満員電車状態だ。何事もなく、ロンドンに到着した。

ロンドンに到着し、改札を抜けようとしたが、改札は開きっぱなしで、せっかく買ったチケットを活用する場面が一度もなく、駅を抜けてしまった。ジョブズ曰く、これがイギリスクオリティらしい。

4/15(土) ナイトクラブにて

その後ロンドンをぶらぶらして、今回のショートトリップお目当てのナイトクラブに到着した。ジョブズに連れられて、何度か渋谷や表参道のクラブに行ったが、ここはロンドン。ジョブズの警戒レベルがいつもよりも高いことに不安が募る小娘。

入口へやってくると、空港並みのセキュリティチェックが待っていた。まずはIDのチェック。日本の運転免許証でトライしようとしたが、誕生日が西暦ではなく、和暦表示だったため、パスポートを見せてクリア。次に持ち物検査と身体検査。持ち物は中身全てチェックされ、財布の中身、ポーチの中身まで全て見られた。身体検査はポケットの中、全て指が入り、靴の中まで指がスルスルと入って来た。ロンドンのナイトクラブは物騒なんだと直ぐに思い知らされた。

その後音楽に乗っていると、近くに変な動きをしている人を発見。気になったのでずっと見ていると、怪しい人は踊りながら、Tシャツから白い粉が入った袋が出て来た。それを渡し終えると、硬い握手を交わして、去って行った。初めて取引を間近で見た。ロンドンのナイトクラブは危険がいっぱいだ。

その後、朝から移動やロンドンをぶらぶらしていたこともあり、疲れ果てた私たちは、休憩ゾーンでまったりしていた。すると、そんな私たちを見て、見回りに来たスタッフたちが毎回声をかけにくる。15分に一回くらいのペースで…
体調確認をしていた。なぜなのかはわかりますよね…

休憩ゾーンのソファやテーブルには白い粉が散らばっている…そして地面には白い粉が入っていただろう小さなジップロックが落ちている。
もっとカオスなのは、私たちがまったりしているところに、目を光らせて歩いて来た男性が、落ちている小さなジップロックを拾い、中身がないことに落ち込んでいたこと。きっとどこかに、それがないか探していたのだろう。

そして疲れ果て、ナイトクラブを後にした。
外に出るとセキュリティがたくさん外にいた。タクシーを呼ぶからここで待っておけ!と言われたが、駅まで歩くと伝えると、夜は物騒だから携帯はポケットに入れておくようにと注意された。

4/16(日) カフェにて

ロンドンのEuston駅前のチェーンカフェにやって来た。朝6:00開店と聞いていたので5:55ぐらいから、店の前でスタンバイしていたが、開いたのは6:20だった。

やっと開いたカフェでホットサンドとカフェラテを頂いていると、
Spare change, please! の声が聞こえてきた。物乞いだ。なかなかお店の中に入ってくるパターンはないのだが、今回は早朝ということもあったのか、来てしまった。お客さんが断っていく中、私たちが座るカウンター席の一つ先に座っていた男性が、快くお金を渡した。物乞いをしていた女性は喜んでその男性にハグをして、お店でコーヒーとサンドウィッチを購入して、その男性の横に座った。反対側に座っていたジョブズとの距離が近く、彼は礼儀正しく挨拶をした。Hi, how are you?と。

するとその女性は顔を歪め、怯え出した。そして去った男性の席に移り、ジョブズに向かって叫び出した。You have a girlfriend!!!!! I'm not prostitute!!!!! と。
おそらく薬物依存症で、薬物が切れた不快感でジョブズが何か危害を加えるのではないかと妄想に駆られたような感じだった。

その後も同じような薬物依存症のような物乞いが、何人もカフェにやってきては喋りかけてくるため、私たちはカフェを後にした。

4/16(日) 電車にて

私たちはカフェを後にして、駅の待合室にやってきた。小娘はプラットフォームで来る電車を待ち、あわよくば早めに乗車して暖を取りたいとジョブズに相談するも、日本のように〇〇線が△△プラットフォームと決まっているわけではない、と言われた。これがイギリスクオリティなんだそうだ。

やっとプラットフォームがわかり、電車ももうすでに止まっているため、乗ろうとするが、車掌さんがドアを開けてくれない。結局10分ほど電車の前で待ち、やっと乗り込むことができた。

その後、出発。
私たちは疲れから眠りについた。

眠りから覚めると、途中の駅で停車中だった。
かれこれ20分くらい止まっている。何が起こっているのだろう。

アナウンスが入った。
「今ご利用になっている電車は、こちらの都合で遅延しております。スケジュールをカバーするため、これ以降の停車駅には止まらず、終点まで直行します。これ以降の停車駅をご利用の方は、1時間後にくる次発便をご利用ください。」
後から、運転手が遅刻したためという理由が付け加えられた。

私たちは一度駅を出て、近くのスーパーでオレンジジュースとカップケーキを調達した。例の如く、改札口は開きっぱなし。チケットがあろうがなかろうが関係ない。

その後次の便がやってきて、無事1時間半遅れで目的地の最寄駅に到着したのだった。もちろんチケットを見せるところも改札口もない。

“Welcome to England”

この話をした後に、ジョブズのご家族から言われた言葉だった。


写真はゴールデンジュビリー橋から望むロンドンの夜景💁🏻‍♀️

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