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移動はドラマティックな旅の絶対領域

今回はフィリピンでの旅の出来事について綴る。小娘はジョブズと二人でフィリピンのセブ島を訪れた。

私たち二人はマニラのニノイ・アキノ国際空港のターミナル○で待ち合わせをして、そこからセブ行きの国内線ターミナルへと移動をした。

そこからマクタン・セブ国際空港へ飛び立った。その後、数日セブでゆったり過ごした私たちはアイランドホップをすることにした。

アイランドホップ

セブシティから北東に位置する二つの島、パシハン島とポロ島に向かった。またの名をカモテス諸島という。二つの島といっても、お互い離れているわけではなくて、陸続きとなっているので、車さえ借りてしまえば、どちらも行き来できる。

私たちは、島でプライベートガイドと運転手をハイヤーし、1日連れ回してもらった。

私が洞窟好きということもあり、島にあるありとあらゆる洞窟に案内してくれた。途中道を走っていると、ガイドさんが「この道は日本が舗装の資金を提供してくれて、工事をしてくれたんだよ。」「ありがとう。」と話をしてくれたり、道路を通過するのにお金を払わなくちゃいけないところも、タガログ語がわからない私たちに変わって通訳and値切り交渉までしてくれた、本当に優しい人たちだった。

あっと驚くエンカウンター

舗装された道路を車を走らせていた私たち一行。道路のすぐ真横は、本当に自然そのもの。人間が手入れをするとかそういうレベルじゃなくて、本物のジャングル。

途中そのジャングルが開けるところがあるのだが、そこは大体集落になっており、ちょっとした村がある。そしてまたすぐに道路の真横がまたジャングルとなる。その繰り返しだ。

しばらく車を走らせていると、運転手さんとガイドさん、そして私たち二人全員が、「うわぁ!!!」と悲鳴をあげた。

車道の横はすぐにジャングル、そのジャングルと車道の際を歩く一人の女性がいた。ただ女性が歩いているだけでは驚くまい。何に驚いたかというと、その女性は何も服を着ていなかったのだ。みんなで顔を見合わせて、「全裸…だった…よ…ね…?」と、何とも言えない空気感が漂った。

こっちのtribe的な人達なのかなと思いきや、まさかのガイドさんと運転手さんも初めて、この手の人を見かけたらしく、あれはどういう状況下だったのか、迷宮入りを果たした。

運転手さんとガイドさんのファインプレー

一通りの観光スポットを巡り、私たちは朝到着した港へと向かっている最中だった。

「ラブストーリーは突然に」ではなく、「緊急事態は突然に」な事が起こってしまった。

私たちは朝と同じフェリーターミナルに到着すると、なせがターミナルの駐車場が車でごった返し、混乱状態に陥っていた。何が起こっているのかわからなかった、私たち。ガイドさんはフェリーターミナルの駐車場に入らず、近くの小道に車を止めさせ、確認に向かってくれた。

戻ってきたガイドさんは、鬼の形相で、運転手さんにタガログ語で何かを指示して、私たちはそのフェリーターミナルを後にすることになった。

訳がわからず、ポカーンとしていると、落ち着いたガイドさんが丁寧に説明してくれた。

・今日の帰りの便は欠航になってしまったこと
・もう一つフェリーターミナルがあるためそちらに今向かっているということ
・時間がタイトで、出航時間に間に合うかわからないということ
・その上みんな同じことを考えているため、100%フェリーに乗れる保証はないということ
・ただ私たちのために全力を尽くしてくれるということ

1日一緒に過ごす中で、私たちがこの島に一泊できないことや、明日にはセブから別の街へ移動して、その移動先でのアクティビティも予約していることを告げていた。
その中で彼は私たちをなんとかセブ島に送り届けるという使命を胸に全力で駆け抜けてくれた。

フェリーターミナルに着き、フェリーからガイドさんと運転手さんが手を振る姿を見ながら、美しい夕日に向かって船は進み始めた。彼らの尽力のおかげで、私たちは無事セブ島行きのフェリーに乗り込み、命からがら、セブ島に到着したのだった。

恐怖のバン移動

これでめでたしとならないのが旅。

私たちは本来、セブシティ⇄カモテスの最短ルートで往復する予定だった。以下写真参照

お分かりいただけるだろうか?
移動時間がとんでもなく異なる泣

というわけで、私たちはセブシティよりも北のダナオシティと呼ばれる街に到着してしまうのである。

ここから陸路の大移動が始まる。
これが地獄だった。

私たちはフェリーターミナルに泊まっているバンを発見した。セブシティまで行きたいと伝えると、「乗客がこのバン満杯になったら出発するから乗っておけ!」と言われた。そして続けて、

「ここからノンストップでセブシティまで向かうから、トイレは済ませておくように!」と伝えられ、私たちはお手洗いを済ませ、バンに乗り込んだ。

すると、その後に数人ローカルの乗客たちがバンに乗り込んできた。そして車が走り出したのだが…

驚くべきことにシートベルトが全てない。あっても壊れていて役割を果たしておらず、セーフティ面では少々心許ないなぁと思っていた。

もう辺りは真っ暗闇に包まれ、完全に舗装しきれてない道路を、車は走り続ける。それも140キロ以上のスピードで。

舗装されていない道路をシートベルト付けずに140キロ以上のスピードで走るとどうなるか。
まず身体が宙に浮く。生きて帰れるのかと極度の不安に駆られる。三半規管激弱女の車酔いが発動する。

もう1日遊び疲れてクタクタな上に、追い討ちをかけるようなこのバン移動。このまま他の車に衝突したら、即死だろうな。なんて考えながら、本気で、もうこのまま私は死ぬのかもしれない。と思った(それぐらいスリリングだったんです。)。

そしてこのまま起きていたら、車酔いで耐えられないと思い、ジョブズの膝にしがみつきながら寝ました。ジョブズも私の身体が吹っ飛ばされないように、押さえつけながらずっと起きていてくれました。本当にありがとう。

そしてやっとセブシティに到着。
自分が生きていることにこんなにも感動したのは初めてのことでした。生きてた〜!良かったー!その後、荷物がある宿に戻り、ベッドで安らかな眠りにつくのでした。

フィリピンのバス移動は他にもしましたが、どんな時も生きた心地はしませんでした😂


写真はカモテス諸島で撮影した海🏖
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