![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139400973/rectangle_large_type_2_8d7a22714e7237450ef0427a9f271334.jpeg?width=1200)
『宇野亞喜良展』 東京オペラシティアートギャラリー
『宇野亞喜良展』を見に初台の東京オペラシティアートギャラリーに行って参りました。
元旦の「日曜美術館」の放送で、宇野さんと彼の大ファンである、のんがアトリエで対談しているのを非常に興味深く視聴しまして、本展覧会もかなり気になっていました。宇野さん、なんと御年90歳。
カルピスの社内デザイナーからキャリアをスタートさせ、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして手掛けた作品が正に無数に展示。もう、凄いボリューム。
![](https://assets.st-note.com/img/1714742040938-i3cMFD5Fj5.jpg?width=1200)
今から50年以上前に手掛けた企業広告の数々。今見ても最新のデザインに感じるものばかり。大企業の宣伝部も今よりかなり自由な雰囲気だったのではと想像。その後、日本デザインセンターに入社し横尾忠則とも一緒に仕事をしていたのですね。
天井桟敷の舞台のポスターも多数手掛けていて、このへんは横尾さんと交代交代でやっていたのかしら?派手な色使いではあるものの、横尾さんのようなドギツさはなくて、なんというか軽やかなセンスを感じます。個人的には宇野デザインの方が好みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714743847911-MNkilKOD2o.jpg?width=1200)
昨年の『横尾忠則 寒山拾得』を見た時も87歳とは思えない、パワフルな作品に圧倒されましたが、宇野さんは更に2歳年上。戦前生まれのアーティストたちはホント凄いです。
展覧会の最後に宇野さんの挨拶文が掲示されてました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714744862586-cHTIeyr8Vw.jpg?width=1200)
最近、俳句をビジュアライズすることにはまっていて、それを少女の気分になって絵にすることをやっていると。それに続けて、
文字から絵を発想することが好きだし、少女を描くのが好きだからなのだと思う。考えれば90歳にいたる長い時間を、この好きだから…という気分で仕事をしてきたし、そんな気分で生きてきたような気がする。
『好きだからという気分。』
うまく言葉にできないこともありますが。好きだからという気分を大切に。
絵も素敵ですが、人生の大先輩に大切な言葉も頂いて帰路につきました。気分たいせつ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?