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阪九フェリー『せっつ』☆福岡1人旅(前編)2024.9

ある日、阪九フェリーに乗って福岡に行きたくなったので、webでポチッと予約する。

シルバーウィークの前夜日なので、ほぼ満席だったが、なんとか予約できた。
やったぜ。フェリーだ!

9月某日。
定時に仕事終わるや、疾風のごとく職場を出て、電車を乗り継ぎし、JR神戸線・住吉駅にやってきた。

電車を降りて、自動改札をくぐる。駅前のセブンイレブンの横を歩くのだな。
周りの雰囲気は、連休前の解放感で華やいでいる感じだ。イイねー。

駅の近くから六甲アイランドフェリーターミナル行きバスが出てる。
通りのバス乗り場前には、すでに十数人の乗客が列をなしていた。
ひえー!?
徒歩乗船組が、まさかこんなにいるとは!?驚きだ。

やって来たフェリーターミナル行きのバスにも、すでに多くの乗客が乗っていた。
みな持ってる荷物はデカいし、子連れも多いので車内は混み合っている。
そこにさらに乗り込む、JR住吉駅組。

「みなさーん、次の停留所からも乗ってくる人いるから、なるべく後ろに詰めて乗った方がええでー」
と、乗客のじいさんが、訳知り顔で、勝手に車内を仕切っていた。

そ、そうなんですか。じゃあ、なんとか後ろに詰めようかな・・・。
バスの降車扉のあたりにスペースを見つけて、身体をねじこむ羊好大尉。

JR住吉駅前を出たバスは、フェリーターミナルのある六甲アイランドの方面に走る。夜道をどんどん走る。
けっこう、走るねんな・・・。

途中、『六甲アイランド北口』で停車。
そこでも、追加の乗船客が乗り込む。
乗客が多すぎるので、私の横の降車扉から入れることになったみたい。
え!?ちょっと、この扉が開くの!?

あのジジイの(勝手な)誘導のため、また前方に移動せなあかんやんけ。
ど素人の言うことなんて、聞くんじゃなかった・・・。
床に置いてある荷物や、子供たちの間をすり抜け、なんとか詰めて、車内前方に身体をねじこむ羊好大尉。
乗車率120%の満員バスは、再び六甲アイランド方面に走り出す。

せ、狭いッ!
もうイヤやー、早く降ろして!フェリーに乗る前に、きゅうくつ過ぎて倒れてまう!

・・・30分もかけて、バスはやっと六甲アイランド・フェリーターミナルに到着。
満員バスから、次々と乗船客が降りてゆく。
つ、疲れた・・・。
こんな混み合うとは予想してなかった。

おっと、ターミナルに入る前に、今回乗るフェリーを見たい。

阪九フェリー『せっつ』は、2020年に就役した新しいフェリーなのだとか。
デカくてカッコいいなあ!
夜の港に佇む『せっつ』号に見入る。

羊好大尉は、神戸から阪九フェリーに乗るのは初めて。

係員さんに、乗船手続きについて聞いてみると、web予約した時にもらったQRコードを出せるなら、そのまま乗船口に歩いていって下さい、とのこと。
最近は、どこもこのやり方やねんなー。便利だ。

受付にズラリと並びまくってる高齢者の方々、団体客を尻目に、さっさと乗船口に歩いていく。

係員にQRコードをピッ!と読み取ってもらって、と。
さあ、船内に入るぜ!

フェリーの上から見た、フェリーターミナル。

今回予約した『スタンダード洋室』
16人の上下ベッドがある部屋。
今回は一番奥の上段になった。
部屋といっても、寝る時しかいない部屋だ。
荷物だけ置いて、夕飯食べに、さっそく船内レストランに行こう!

船内階段をのぼって。

船内レストランは、長蛇の列ができてた。
ひえええ。

後ろに並んでるヤンキー風グループは、
「まだか?腹減った!まだか?腹減った!」
と、機械仕掛けのように、同じセリフを繰り返してるので、こっちまでアタマがおかしくなりそうだ。

軍隊食堂みたいにえんえん30分も並んで、やっとトレイを取れる位置まできた。
バスといい、レストランといい、連休のフェリーは、何かと人が多くて疲れる。

小皿を選び、トレイに乗せて、メインメニューはカレーライスを注文。
生ビール🍺もね!

仕事終わり、連休前夜、地獄の満員送迎バス、軍隊食堂の行列を経ての、フェリーめし。
いろんな要素が相まって、精神解放!ストレスフリー!
ビール・・・ンんめえ!
カレーライス、うめえ!
肉じゃが、ウメー!

メーメー言いながら、ペロリとフェリーめしをたいらげ、生ビールも飲み干した。

ふいー。たまらんなー。

楽しくメシを食うてたら、静かにフェリーが動き出した。
おお、こうしてはいられん。
出航シーンを見に行かなくては!

甲板に上がって、潮風を浴びながら出航のさまを見物。
ウホーい!(興奮)

東神戸大橋が遠くに見える。
船上からの夜景が美しい。
ずーっと、見ていてしまう。

六甲アイランドの港を南下し、ポートアイランド、神戸港の沖合から西へと航行するのだ。

満月ではないが、キレイなお月様が夜空に浮かぶ。
幻想的な光景だ。
夜のフェリーの甲板から観るのが、雰囲気あるねえ。

子羊もライトアップ。
うかうかしてると、海風で吹き飛ばされそうだが。

21時前に、明石海峡大橋を通過。
ライトアップされてて、とてもカッコいい。ステキ!

明石海峡大橋通過の時間帯になると、フェリー乗船客がわらわらと甲板におしよせ、スマホを上に掲げ、デジタル教徒の祝祭みたいな格好で撮影していた。

キモいですねー。

明石海峡大橋の通過を眺め終わり、船内に引き上げましょう。

船内売店で、氷と酒と飲み物を買い込み、船内モニターの前でテレビを見る。

バキャーン!

今日は、大谷翔平が50号〜52号3連続ホームランを叩き込み、ベースボールの歴史に新たな記録を残した。

彼は皆が思ってたより、ずっとずーっと、ずーーううっと、とんでもないヤツだったのだ。

ほろ酔い加減で部屋に戻り、そのまま寝台によじ登り、ゴロリと寝っ転がる。
酔いもあり、仕事終わりで疲れてもいたので、あっという間に寝てしまった。

おやすみなさい・・・ぐー。


翌朝。

朝6時前に目が覚めた。
ああ、よう寝た。8時間以上はグッスリ寝てたな。

『せっつ』には初めて乗船したが、まったくと言っていいほど揺れない。
こんな揺れないフェリーは初めてかも。

この連休中は雨が降るという天気予報。今のところ雲はかかってるけど、まだ雨が降る気配はない。

甲板に出て、美しい朝焼けを見ながら、大あくびする。

6時半から大浴場がオープンするのを、椅子に座って待っている。

大浴場!阪九フェリーHPより。

朝風呂に入ってスッキリしましょう!

風呂に入ったあと、椅子に座って涼んでると、九州の地が見えてきた。

もう間も無く下船の時刻、8時半。
スマホでネットも接続できるようになったので、信長出陣の拠点処理とか、あれこれ忙しくしてると、新門司港に到着!
もう、着いちゃった。

新門司港に到着し、下船。
新門司港フェリーターミナルの前に、無料の小倉駅行き送迎バスが待機してた。

ちゃんと徒歩乗船の乗客人数ぶんのバス台数を手配してくれており、皆が着席できる余裕あり。よかったあ。

送迎バスは、思いのほか長く走り続け、小倉駅に到着したのは約1時間後だった。

さて、今日の福岡県の天気なんだよなー。
雲行きは、いよいよ怪しくなってきているみたい。

JR小倉駅到着。
予定通り、電車で博多まで行ってみよう。途中、道々『信長出陣』の拠点もゲットしつつ。

朝メシがまだだったので、駅チカで検索してみたら、小倉駅構内に美味しい立ち食いうどんの名店があるそうな。

うわー、さっそく行ってみましょう!

小倉駅7・8番線ホーム内にある『北九州名物かしわうどん』。

食券を買って、名物かしわうどんを注文した。
どれどれ、福岡のうどんはどんなんかなー。

つるつる。

・・・ご!

ごっつ美味いんかーい!!(byせいや)

うどんは立ち食いしやすい適度な柔らかさ。この、出汁の香りよ美味しさよ!?
少し濃いめのお出汁と、かしわ肉の甘みが絡み合って、食欲大増進!
これは、うどんの5カ年計画やー!!(byスターリン)

夢中になってうどんを食べ、かしわ肉も追いかけて、汁ももちろん全飲みしてしまった。

見てみると、周りのお客さんも、みな汁全飲み。これは、やみつきになるエグいうどんやで!
かしわうどん、ごっつ美味しかったあ!ごちそうさま!

よーし、博多へ行くよー!

【つづく】

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