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ルールは何のために?

 道徳の学習で子どもたちにこんなことを問いました。「ルールは自由を制限するものか、それとも、自由を守るためのものか」。子どもたちは全員「自由を制限するもの」と答えました。子どもたちは学校という社会で様々なルールを守って生活をしています。大人も同様です。法律や会社の決まりなど行く先々にルールが存在し、それを守って活動しています。しかし、私は、ルールとは人間の自由を守るために存在していると考えています。
 例えば私たちの生活に欠かすことのできない自動車。もし交通ルールがなかったら、事故が続発し、多くの人の自由が奪われてしまいます。人間は様々な交通ルールを整備し車を活用する道を選び、人間の生活は豊かに便利になっています。
 子どもたちが生きていく時代は、新しい技術が次々に生まれる変化の激しい時代です。ルールが整備される前に世の中に出回る技術やサービスも次々と出てくるでしょう。そんな世の中を生きる子どもたちに必要となる力はモラルとマナーです。自分自身がもつモラルやマナーと照らし合わせ、新しい技術やサービスに触れるか触れないかを判断する力が、身を守ったり、流れに乗り遅れたりしないようにするために一層求められると思うのです。
 現在、国語の学習は話し合いの単元に取り組んでいます。その単元に沓掛小学校のタブレット活用ルールを取り上げ、どんなルールだったら良いかを話し合っています。このクラスの事だけでなく、広い視野に立ち話し合いができています。実際にルールが変わるかどうかはわかりません。でも、この学習がこれからの時代を生きる子どもたちのモラルやマナーを向上させていることを私は確信しています。


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