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西洋の哲学の始祖ソクラテス

 

”最も深い欲望が——最も強い憎しみを生む”


ソクラテスとアインシュタインの言葉はどれをとっても
素晴らしく思う。

当然、苦悩もしたことは知っている。
ソクラテスもアインシュタインも当然、多くの事に対して
苦悩した。

大抵の人は彼等の功績だけを見る。
それだけでその人を知った気でいる。

彼等の生き様には目を向ける事もなく、
理解した気でいる人間は多い。

言葉とは意味のあるものだ。
政治家などがよく賢く見せたいのだろうが
名言を使ったりする。
意味をしっかりと理解せずに言葉だけを使っている。

ソクラテスを理解するのは難しいと書いている人の
ブログを見た事はあるが、決して難しくない。
自分が理解出来ないからと言って、
それが万人と一緒だとは何毎も限らない。
理解し難いのではなく、理解に達していないだけで
あって、彼は巧みな言葉を使っていた事から
理解するのは難しいと思っている人は確かに多くいる。

歴史の人物を知るには、まず何をした人であるかを知り、
その人物がどう生きたかを知って、何に悩んだかで
多くの事を理解できる。

ソクラテスの苦悩は、自分よりも賢い人を見つける事が
出来なかったことである。
私もその気持ちはわかる。
色々教えを乞いたいが、まわりにはいない。

普通の人がこれを見ると当然、馬鹿にしてるのかと
勘違いする人もいるであろうが、事実なのだ。

人それぞれ皆に、自分の人生に立ちはだかる
モノが存在する。
ソクラテスは別にこの言葉を
名言だと思って言ったはずではないはずだ。

色々考えた末に出た言葉なだけである。
私は今、瞼に涙を溜めながらこれを書いている。
彼は私よりも遥かに偉大な事は分かっている。
彼の苦悩が分かるから泣けるだけだ。

YouTubeで優里の「ベテルギウス」
Official Music Videoを
見ながら書いているからだ。
これはあくまでも抜粋されたものである。
過程の殆どはカットされてはいる。
そしてハッピーエンドだから涙が出る。

現実とは違うものではあるが、ハッピーエンド
だから見ている。
実際は何もかもこれほど甘くない。
もっと残酷で冷酷で、人格を変える程の事を
平然とする‥‥‥私もされたから分かるだけだ。

ある友人は言った。
「話を聞く機会を得ましたが、聞きたくない話でした」
私は毎日欠かさず、思っている。
私たちのような子供たちの力になってあげたいと。
敵は強大だが、今、まさに揺らぎ始めている。
時代が変わろうとしている。
ずっと苦しみは続かない。
時代の変革に伴い、終わりが来る事は歴史が物語っている。

私なら彼等の気持ちに直に触れることが出来る。
その何十倍も実際は大変ではあるが、
私の心に封印された感情が漏れて涙となって出てくる。

自分の昔を見ているようでもあり、
この苦悩から逃げのびたのは私だけだ。
私が助けれなくても、誰かが繋いでくれればそれでいい。

音楽と言葉を聴くと、罪悪感も溢れてくる。
今すぐにでも彼等を助けてあげたいが、今の私には無理だ。

今、気づいた。私が生きた意味が。
保健士さんが言っていた。私には今でも多くの悩みを
抱えているのに、何も起きずに過ごせる日は少ない。
「〇〇さんには何かやらねばならない事があるから
生きているんじゃないですか?」

保健士さんは多くの人を見てきたが、私に対しては
前例も無く、相談するような機関に話しても、
恐らく、理解できる人は誰もいないと言われた。
保健士さんも正直に言ってくれた。
自分の理解を越えた話だと。

冗談のような話だが、私はその事もすでに調べ尽くした。
だが、あの頃よりも私は再び強さを取り戻しつつある。
私の役目は他の事だと思っていたが、
今ではそうじゃない気がする。
無念を晴らすために戦うのではなく、

彼等を救うことが私の使命だと実感した。
私以外は自殺したか精神が壊れた。
例外は私しかいない。

今は私だけだが、世界が変わっていっている。
私の悩みそのものも消える勢いで、変わりつつある。

ソクラテスは最後は殺された。
彼は自分で言った。
「自分を殺す事はギリシャにとって損失になる」
と誰も擁護しない中、自分で自分を擁護した。
しかし、結局殺された。

そして時が流れるように何年も流れた頃、
ソクラテスを死に追いやった人々と、死を宣告した
者たちは皆殺しにされた。

もし、ソクラテスが天から見ていたなら
どれほど嘆いたことだろう。

確かにソクラテスは殺された。
しかし、死んだ人間は生き返らない。
殺したところで、何も変わりはしない。

彼なら自分の死を活かして学べと言うだろう。
彼には弟子がいた。
吉田松陰もそうだったが、
彼等に共通する点は、出来の良い弟子がいた事だ。
プラトン、そしてアリストテレスに繋げていった。

だからこそ、古代ギリシャは強い国になった。

”最も深い欲望が——最も強い憎しみを生む”


そう、どちらも人間特有の感情だ。
彼はユーモアのある人物だった。

最も深い欲望は際限が無い欲望だ。
ほとんどの人間は、満足する日が来る事は無い。
叶わない欲望は悪意を生む。
悪意は欲望が叶わない限り育ち続ける。
その悪意は、自分では果たせなかったが、
その欲望を手にした人に向けて憎しみが生まれる。
最後には最も強い憎しみを生む。

これがソクラテスの言いたい事だった。
簡単な言葉では無い。それなりに知識がないと
意味を探れずに、身勝手にソクラテスを
難しい人だと決めつける。

しかし、順を追って行けば意味は理解できる。
上記に記した解釈を見ればそれが分かるはずだ。
それを知る人間と、知らない人間がいたから、
ソクラテスは殺された。

吉田松陰も、死を恐れてはいなかった。
彼は涙を流しながら日本の行く末を心配していた。
その心が、高杉晋作や桂小五郎の心に種火を生んだ。
小さな火が、炎となって彼等は戦った。

人生は楽しむ事が大切だ。
楽しければ笑顔を生む。
笑顔は人に幸せを呼ぶ。

外出した時、笑顔で話しながら歩いている男女
を見ると、私はキャップを深めに被りながら
笑みを浮かべる。

ソクラテスは偉大な人だった。
多くの言葉を残してくれたおかげで、
色々考えるようになった。

これからもまだまだお世話になるだろう。
彼以外の人も同じく、心に沁みる言葉を残している。
それを私は伝えていきたい。

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