【読書日記】 ”明日やろう”は”馬鹿野郎”だって。 「書く習慣〜自分と人生が変わる大切な文章力〜」を読む
noteとの出会からもうすぐ3ヶ月。私なりのペースで書く習慣ができてきたと思っていた時、noteのライターでもある著書の本を見つけ、すぐに読み始めました。
第1刷:2021年9月1日
発行元:株式会社 クロスメディア・パブリッシング
著者:いしかわ ゆき
内容:著者は、生きづらさを感じていた中2の頃から、ブログを書くことで救われ続けました。「書けない」というお悩み診断チャートでに書けない理由を知ることができ、どうすればよいかを、ズボラな視点で提案しています。ゆるりと、いろいろな人に読みやすいように、というポリシーが本の表紙、イラスト、文字、紙質にも表れています。
お悩み診断チャートによると、
私は書く「技術」を手に入れるとよいらしい
読者の「書けない」のはどこからくるのかを知るために「お悩み診断チャート」が載っており、さっそくやってみました。「自分は完璧主義者だと感じる」「国語力に自信がない」などの質問にYES、 NOで答えていきました。それによると私は、書く「技術」を手に入れるとよいらしい。さっそくおすすめの第5章「読まれるともっと好きになれる」を読みました。
誰かに読んでもらうためには「タイトル」が大事
いきなり、私にドンピシャリの内容でびっくり。
そろそろ誰かに読んでもらおうという意識も少しずつ芽生えてきた今日この頃。
タイトルに「パワーワード」と「主観」を入れると印象的になるそうです。
私は「読書日記」を書いていますが、いつも「〇〇を読む」と、同じタイトルの付け方。読書日記だからこれでいいか、と思っていたのですが、今回、さっそく変えてみました。とても印象的だった言葉を入れてみました。どうかなあ。
たしかに、自分が他の人の読書日記を読む時、知らない書名でも何か面白そうな言葉がついていると「なんだ?」と記事を開いてみたくなります。そういうことなのかな、これからはタイトル付けを意識しようと思いました。
唯一無二の「実体験」が入っている文章は価値がある
いきなりですが、私はパリが好きです。
広く浅い内容のガイドブックは卒業し、もっと生々しい情報を知りたいと思っています。
Facebookの情報交換グループに参加していますが、「地下鉄に乗りました」という記事と写真だけの投稿にはあまり興味がありません。それよりも「この切符で行こうと思ったが、途中で工事をしていて不通。バスの振替輸送で目的地になんとか到着」という投稿は、私の想像力をかきたて、疑似体験もでき、とても面白く読みます。
人にもよりますが、記事を読みにくる方は、一般的なことを知りたいのではないのでしょうね。
実際に体験したことを書いた文章には迫力がありますね。
自分にとっては何気ない体験でも他の人にとってはおもしろい内容かもしれません。
私もそのような視点をもって、実体験を文章にちょこちょこ入れていきたいと思いました。
他にも
書く「勇気」、書く「習慣」、書く「ネタ」、書く「思考」、書く「気持ち」を手に入れることができる
お悩みチャートによると、私は書く「技術」を手に入れるように教えがありましたが、他にも書く「勇気」、書く「習慣」なども手に入れることができるらしい。全部ほしいからとよくばり、他の章もどんどん読み進めました。
その中で、特に心に残ったこと3つを覚書として残します。
「終わらせる勇気」
きれいな、まとまった結論を書く必要はないのですね。
最近、塑像を作る体験をしました。
学芸員さんが「やってもやってもきりがないので、自分で『もう終わる』と勇気を出してください」とおっしゃっていたことを思い出しました。
粘土を足して足して人物像を作る作業は、どうやっても完璧にはならないように思いました。
それと同じですね。
文章も、考えれば考えるほど新鮮味がなくなり、薄っぺらなものになっていくような、終わりがないような、そんな気がします。
そうであれば、自分の気持ちのままに「ここで終わろう」と決心すればよいのですね。
「明日やろう」は「馬鹿野郎」
うーん、これは何にでもあてはまることですね。
書くことについては、「どうせ完璧でなくっていいんだから」「私は私が書きたいように書いたらいいんだ」という気持ちでいるとハードルが下がりました。
「とりあえず始めて、あとは走りながら考える」という言葉があり、ドンと背中を押してもらえた気分になりました。
「書くことで本当の自分が見えてくる」
人は自分のことを客観視できていないそうです。
①自分も他人も知っている性質
②自分は気づいていないが他人は知っている性質
③自分も他人も気づいていない性質
自分が感じたことを毎日のように記録していると、①と②がより深まり、③までもなんとなく見えるようになってくるということです。
毎日のように書くということは今の私には現実的ではありませんが、書かれていることはよくわかります。
普段人とやりとりをしていても、あまり自分について「どうだったか」と考えることはありません。
でも、文章に書くという作業をしている過程で、だんだん考えが整理されていき、自分の今日の行動を振り返ったり、今度あの人にはこう接しようとか、自分のことを見つめる機会にもなっています。
書く習慣で、自分の知らない自分に気づき、暮らしを豊かにしたいなあ、とやや飛躍しましたが感じました。
この本、おもしろかったです。
簡単な日本語で、
他の書籍の紹介があり、
気持ちに訴えてくる、
そんな本でした。
それから、
著者のように生きづらさのある方が、書くことで世界が広がったり、仕事を得たり、いろいろなチャンスをつかんで活躍されるようになったことを知ることができ、うれしく思いました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?