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【読書日記】 「ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール」を読む

先日、著者の辻井仁成さんのテレビ番組を見て、非常におもしろかったので読んでみました。

第一刷:2022年3月20日
発行元:株式会社文藝春秋
著者:辻井 仁成
内容:毎日不安の連続、人生には思いがけぬ災難も降ってくる……そんな苦しいときは、ぜひ本書のページをめくってみてください。人生、山あり谷あり――
困難なときを乗り越えるための、励ましと癒しのメッセージ集。(amazonより)


辻井さんのテレビ番組はこちら。

パリの街、辻井さんのキッチン、人との交流、どれを見ても「素敵!」の一言です。
そんな辻井さんですが、この本のタイトルにあるように「七転び八起き」。
いろいろなことを経験されているようで、共感をもち、読みました。


「ままならない一生に寄り添う言葉」はTwitterから

この本は、辻井さんがTwitterでつぶやいた、140字のことばから成り立っています。
まえがきの一文に目が留まりました。

・・人生はまこと、山あり谷ありの連続で、山があるならまだしも谷が延々と続くこともあり、思えば、そういうぼくを支えてくれたのは、考えさせられたのは、時には導いてくれたり、目を覚まさせてくれたのは、まさに「言葉」であった。

3ページ
Twitterで素敵なメッセージを発信


Twitterを通して、このようなことを感じておられるのは素晴らしいですね。
今、さまざまな人がさまざまなツイートをしており、中には「なぜ、こんなことを?」と思うものもあります。
しかし、辻井さんのような質のよいTwitterが存在していたということは嬉しいものです。

最近は、このサイトで情報発信しておられます。
このサイトも素敵な情報が盛りだくさんです。


特に心に響いた2つの「エール」

この本には、154のつぶやきが、読者への「エール」として著されています。
私より少しだけ年齢が高い辻井さんのつぶやきは、私の心によく響きました。
しかし、きっといろいろな年齢の方、いろいろな状況下にある方にもそれぞれの形で心に響くだろうと思いました。

私が、特に心に響いた「エール」を2つ記します。

一つ目 「逃げ道を作る」

嫌な言い方だけど、どこかに、関係ないわ、を持っておくと楽になります。
生きているといろんな難題が放りかかってくるじゃんね。
でも、人間、全てを抱え、全てに対応していくのは無理だからね。
逃げ道を作っておかないと八方塞がりになるよね。

嫌なものは見ない、聞かない、関わらない。

57ページ
逃げ道を作ることは大切

全てのことを丸ごとどかっと抱えて、しかもその全てのことに対応するということは考えない方がよいのですね。
これは私の経験上、よく理解できます。
以前の私は、そういった傾向が強かったので、とにかくしんどかったのです。
今は、「全ては無理」ということが身についてきて、以前よりも楽に過ごせるようになりました。
辻井さんのことばの「嫌なものは見ない、聞かない、関わらない」ということも大切ですね。
「関わらない」ということは難しいですが、これからの私には必要なことだな、と思いました。

二つ目 「前向きな口癖」

「疲れた」が口癖より、「めっちゃ元気!」がいい。
「最近、老けたわ」より、「絶好調だぜ」がいい。
「もうダメだ、死ぬ」より、
「問題ない。精一杯生きたる」が口癖の方がいい。
絶対、そっちの方がいい。
「ありがとう」と素直に言える自分でいたい。
人生大変だけど、前向きな口癖で、豊かに生きたい。

150ページ


前向きな口癖は心が楽になる

最近、別の本で、「口に出すことで脳が変わる」ということを読みました。
そして、否定的な言葉を避け、できるだけ肯定的な言葉を使うように心がけるようになりました。
辻井さんの「エール」もまさにこれですね。

中でも「口癖」という言葉が良いなあと思いました。
前向きな言葉を口癖にする。
後ろ向きな言葉を発すると自分も「あーあ、言ってしまった」と思い、相手も嫌な気分になることはたくさん経験してきました。

「そりゃあ、後ろ向きになるような嫌なこと、いろいろあります!」
しかし、嫌なことにしがみついていてもどうせ、いいことありません。
そうであれば、前向きの言葉、前向きの言葉、そう、前向きの言葉に置き換えて、人生穏やかに、楽に生きたいと改めて思いました。


パリ、素敵!

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