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【読書日記】 「定年前後 これだけ やればいい 人生後半40年に差がつく習慣」を読む

「定年前後」とはまさに私のこと。帯に「60歳を過ぎても楽しく働ける人の共通点とは」とあり、ヒントを得るために読みました。

第1刷:2019年3月15日
発行元:株式会社 青春出版社
著者:郡山 史郎
内容:人材紹介のプロが、これまでに3000人以上の再就職を見てきてわかった、60歳を過ぎても楽しく働ける人の共通点を具体的な例を多く挙げて述べています。

「人生前半戦と後半戦」ということばでスッキリした

数年前から「定年で仕事をやめたらどうするのだろう」と漠然と考えていました。

企業に勤めていた知人が第二ステージを歩んでいることを知り、ハッとしました。それまでの私は定年になれば全てが終わりと思っていました。しかし、第一ステージが終わるということであり、私にも第二ステージがあるのだと考え直したのです。

そんなときに出会ったこの本。

「人生前半戦」「人生後半戦」ということばに惹かれました。

  • 人生は50歳ごろが折り返し点であり、前半戦と後半戦があるととらえる。

  • 人生前半戦と人生後半戦では働き方が変わる。

  • 人生前半戦・・・競争、発展・維持

  • 人生後半戦・・・共存、生きがい、自分のため、自分の物差しで


    何かモヤモヤしていたことがこれらのことばできちんと整理でき、スッキリしました。自分の人生をこのようにとらえることで、次のことが考えやすくなりました。

    私は、今は、組織の中で仕事をしています。
    自分の意見が通らないことを経験し、組織の中に埋もれてしまいそうな思いを抱くことがあります。
    その一方で、知識、技術を身につけ、仕事に関する価値観も作り上げることができ、感謝をしています。これが私にとっての「人生前半戦」

    これからは「人生前半戦」で得られたものをもって、自分の物差しで仕事を作り、人の役にたてるような過ごし方をしたい、と「人生後半戦」について積極的に考えるようになりました。


「定年後は人生の残りでも余生でもない」

私が若い頃もっていた「定年後」のイメージとは異なるのですね。「人生100年時代」の幕開けとありますが、定年後は「もう1回、人生をやり直すようなものなのだ」ということです。

「人生の残り」「余生」「老後」という言葉は似合わず、「定年後はれっきとしたもう一つの人生だ」と述べられています。



折り返し点に立ち、「そのまま行く」のではなくいかにパラダイム転換できるかが大事

定年後はもう一つの人生」ととらえるならば、次にどのような人生を送るか考える必要があります。定年後しばらくゆっくり休み、その後少し仕事を始めよう、と漠然と、延長線上を進むような感覚ではいけないということでしょう。

いかに「切り替え」をし、人生後半戦へのパラダイム転換ができるかが大切なのですね。

私の知人に、そのような転換をされて、ご自分の物差しで、事業を立ち上げ、はつらつと仕事をされている方がおられます。とてもよいお手本が近くにあることは非常に励みになります。そして、うっすらと描いていた第二ステージを、より具体的に考え、わたしにとっての「人生後半戦」を後押ししてくれる本に今、出会えたことは非常に幸運でした。


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