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アートとわたし

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私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
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#美術

【読書日記】 「死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅」を読む

図書館の新着図書コーナーで見つけました。 表紙には名画がたくさん、ページをペラペラめくるとカラーのアートワークがぎっしり詰まっていました。半分くらいが対話形式で書かれています。 なんだかワクワクする本だなあ、と思い、借りました。 著者の山上やすおさんは、自称「美術オタク添乗員」。 海外旅行の添乗員をされており、あの美術系YouTubeちゃんねるの「こやぎ先生」なのです。 海外旅行をしながらアートワークに触れ、美術に関する歴史や技術などの情報が得られる、そんな感覚でした。

【読書日記】 「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」に、はまった

発刊予告が出てから、楽しみに待っていました。子ども向けに絵画についてどんなことが書いてあるのだろう、とワクワクで読みました。 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2023/2/6) 発売日 ‏ : ‎ 2023/2/6 内容:世界の名画約360点を、図解イラストや部分図を用いてわかりやすく解説。 「何が描かれているか」「どのように表現されているか」を探る鑑賞ページを中心に、画材や絵画技法、美術館の役割についても紹介。(Amazonより) 図鑑なのに夢中で読破してしまったこの本は

【読書日記】 「アートがわかると世の中が見えてくる」を読む

「はじめに」の“美術がわかるということは感じることではない”の言葉に惹かれて読みました。 第一刷:2021年2月5日 発行元:IBCパブリッシング株式会社 著者:前﨑 信也 内容:学校では教えない、芸術文化を理解するために必要な知識 この世の中でどのくらいの人が「美術」を「わかって」いるでしょうか。 「美術で感動すること」と「美術を理解すること」は違います。 生まれ持った感性は美術を理解するためには必要ないのです。 本書では、これまでの美術史本には書かれてこなか った、日本

【読書日記】 「リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝」を読む

以前読んだ時には少々不消化だったため、再度読むことにしました。最近、レオナルドダヴィンチを描いたドラマ「レオナルド」を見始め、その頃の工房にも関心がありましたので。 第1刷:2022年6月30日 発行元:株式会社新潮社 著者:ヤマザキマリ 内容:ルネサンスの繁栄を支えたのは職人としての絵師だった! 巨匠たちの青春時代から老境までを活写する、著者初の本格オールカラー漫画。(Amazonより) とても素敵な本でした。 その頃の様子が絵を通してわかりやすく伝わってくるとにかく

【読書日記】   「〈オールカラー版〉美術の誘惑」を読む

まえがきの出だしに「美術は世の中に必要だろうか」と問われていて、興味津々で手に取りました。 第1刷:2015年6月20日 発行元:株式会社 光文社 著者:宮下 規久朗 内容:美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語、図版125点収録。 (amazonより) 著者のドラマ(ドキュ

美術検定 2級・3級合格した勉強法

美術検定を初めて知ったのは2018年のこと。大型書店で公式テキストを見掛けたことがきっかけです。 2019年に2級、3級を受験しましたが、ダブル合格ならず。。 2020年に晴れて美術検定2級に合格しました!! 今年、2021年は美術検定1級を目指して受験します。 そして、世界遺産検定もコロナが落ち着いたら受験したいので勉強中です。 2018年実施合格率 4級 96.5% 3級 78.0% 2級 41.9% 1級 15.1% 美術検定1級は2級取得者のみ受験出来るので

1000日チャレンジ 〜『美術検定3級』になんとか合格したっぽいので、偉そうに傾向と対策を書いてみる

先週の日曜(11/10)に受けた美術検定3級テストであるが、昨日、解答が美術検定サイトで発表になり、自己採点してみたところ、なんとか合格していたっぽいので、とりあえずご報告します。 90問中18問間違えたので、正答率80%。 サイトによると「合格の目安は、正答率約60%です(受験者全体の解答率によって左右します)」とのことなので、マークシートへの記入間違いがなければ、たぶん合格! まだ始めてたった4ヶ月弱とはいえ、毎朝コツコツ勉強してきたので、ちょっとうれしいな(嬉)。

企業と美術館は同じ未来を夢見る「街の仲間」だった。――vol.6 渉外担当 襟川文恵

2023年度のリニューアルオープンに向けた大規模改修工事のため、長期休館中の横浜美術館。美術館のスタッフはお休みのあいだも忙しく働いているようですが、彼らはいったい何をしているの? そもそも美術館のスタッフってどんな人? そんな素朴なギモンにお答えするシリーズ第6弾は、渉外担当が登場。一般企業でもある職種ですが、美術館ならではのポイントがありそうです。地元企業とのコラボレーションから生まれた、横浜美術館コレクション作品を身近に楽しめるアプリについてもご紹介します! 横浜市

SNSで加速する、都市と人とアートの関係

国内の美術館で随一のSNSフォロワー数を誇る森美術館。そのSNS運用を手掛けるのが、洞田貫晋一朗さんです。書籍『シェアする美術』の著者であり、美術館のSNS運用の立役者でもある洞田貫さんは、現在もその手法を進化させながら、森美術館の話題をSNSユーザーに提供し続けています。 そんな洞田貫さんから見た、「森ビルだからできるアートの広げ方」とは? 美術のシェアのされ方の変化や、SNS発信におけるTips、そしてリアルとデジタルの掛け合わせによって生まれる「都市×人×文化」の新た

本物を見た時よりも、「本物の良さがわかる」こともある 〜 大塚国際美術館(日本・鳴門) 後編

大塚国際美術館(The Otsuka Museum of Art)で今回見学出来た作品の中で、個人的に印象に残ったベスト5を厳選して紹介している(順不同)。前回の続き。 2.スクロヴェーニ礼拝堂 大塚国際美術館の展示の中でも「スクロヴェーニ礼拝堂の実寸大に復元された空間」は、ダントツの完成度だ。壁画の剥がれ具合まで見事に再現している。 イタリア、パドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂は、見学時間15分のみ。もちろん、撮影禁止だ。鳴門の「スクロヴェーニ礼拝堂」の画像でもおわかり

【書評】この1冊を読めば、美術館をもっと楽しめる

こんにちは。 今日紹介する本は、 「-武器になる知的教養- 西洋美術鑑賞」です。 著者著者は、秋元雄史さんという方で、金沢21世紀美術館特任館長や、東京藝術大学大学美術館館長をつとめる美術評論家です。 美術界の様々な役職を務めてこられた日本の美術界の第一人者です。 どんな人におすすめ?この本は、 ・美術館に行ったときに、「おぉー...」しか感想がでない人 ・ビジネスマンの教養として西洋美術を知りたい人 におすすめできます。 僕(KG)はこの本から何を学んだか