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アートとわたし

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私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
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記事一覧

【読書日記】 「学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話」 を読み、マイ・ミュージアムについて考えた

著者の「ちいさな美術館の学芸員」さんは、このアカウントでnoteの記事を書いておられました。たちまちファンになりフォローし、コミュニティ「オトナの美術研究会」でも刺激をいただいていました。 その方が書かれたこの本は、noteの記事の書き振りで、親しみを持ち、どんどん読み進めることができました。 「ちいさな美術館の学芸員」さんのnoteはこちら↓   もりだくさんです。 「はじめに」の最初の一文は 「あなたは普段、美術館に行きますか?」 はい、行きます。 美術館は私の生活

【読書日記】 「死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅」を読む

図書館の新着図書コーナーで見つけました。 表紙には名画がたくさん、ページをペラペラめくるとカラーのアートワークがぎっしり詰まっていました。半分くらいが対話形式で書かれています。 なんだかワクワクする本だなあ、と思い、借りました。 著者の山上やすおさんは、自称「美術オタク添乗員」。 海外旅行の添乗員をされており、あの美術系YouTubeちゃんねるの「こやぎ先生」なのです。 海外旅行をしながらアートワークに触れ、美術に関する歴史や技術などの情報が得られる、そんな感覚でした。

#私のコレクションは美術館のチケット

#春の連続投稿チャレンジ、3日目のお題は#私のコレクション。 美術館巡りが好きな私は、一年間に述べ30館くらい行っているでしょうか。 近いところもあれば、遠いところもある。 小さなところもあれば、大きなところもある。 一度しか行ったことのないところもあれば、年間パスで高頻度リピートしているところもある。 そのため、自然と入館チケットは貯まっていきます。 ある時期から、コレクションとなりました。 最近はチケットレスになっているところが増え、味気ないのですが、 それでも見てい

【アート日記】 ギャラリーはあたたかで自由な空間だった

先日、ギャラリーの本を読み、無性にギャラリーへ行きたくなり、早速行ってみました。 読書日記はこちら↓ と言っても、ギャラリーほぼ初心者の私は、どこがよいのかわからず、とりあえずGoogleで検索をしたのでした。 そこで、一軒のギャラリーではなく、百貨店の中にあるものでしたら初心者には敷居が高くないかな、と思い、大丸梅田店のART GALLERY UMEDAを選びました。 松原あゆみさんの個展「内在」が開かれていました。 花、葉などの自然物の、比較的小ぶりの絵が多く、どの絵

【読書日記】 「26歳会社員、絵画を買ってみた」を読み、ギャラリーへ行きたくなった

私はアートが好きで、美術館や建築物巡りが最大の趣味の一つです。 ギャラリーには苦い思い出があります。 バブルの頃、「ギャラリー」なるものをよく知らずにふらっと、とあるギャラリーに入りました。 そこで、ギャラリストさんに少々小馬鹿にされた経験があるのです。私があまりにも素朴な質問をしたためか、『あなたは場違いですよ』と言われているような感じを受けました。 単に絵を見たかっただけなのに・・・ それ以来、ギャラリーに足を運ぶことは全くありません。 しかし、この本を読み、ギャラ

【アート日記】 1泊2日東京アート巡りの旅をした

12月末、1泊2日で東京に行きました。 恒例の、東京アート巡りの旅です。 1日目は上野の森美術館、国立西洋美術館 2日目はアーティゾン美術館、東京都庁、SOMPO美術館 一つ一つの場所が、それぞれに盛りだくさんでした。 私は絵画や彫刻といったアート作品とともに、建築物を見ることも好きで、どっぷりと「アートに浸る」のです。 発見、驚き、感嘆、感動・・・の連続で頭いっぱい、胸いっぱいでした。 1 上野の森美術館 こちらでは、「モネ 連作の情景」を見ました。 ネットで、連日混

【アート日記】 「エッシャー 不思議のヒミツ」佐川美術館へ行く

佐川美術館(滋賀県守山市)は、私の「かかりつけ美術館」です。 車で20分くらいのところにあり、休日に半日空いた時にはふらっと行くところでもあります。 平山郁夫さんの展示、佐藤忠良さんの展示、樂吉左衛門館の3つの種類の展示がいつでも見られます。そして、今回のような企画展が年に3回ほど。 私は、展示そのものを見ることはもちろん好きなのですが、「美術館へ行く」という行為そのものが好きです。また、佐川美術館の建築物、それをとりまく風景も大好きです。そのため、企画展のない時にも、佐川

【読書日記】 「絵をみるヒント」を読む

 タイトルに惹かれて読み始めたこの本。  読み進めるうちに、なんとなく親近感が湧いてきました。  そして気づいたのです、著者が、あの無言館を作られた窪島誠一郎さんということを。「どおりで・・・」と納得しました。 初版:2006年12月 発行元:株式会社 白水社 著者:窪島誠一郎 内容:戦没画学生の作品群を展示する「無言館」の館主が、どのように絵を見ればよいかという「絵の前に立つ行為」とその周辺を、深く、わかりやすく、楽しく解説した、入門書を超えた入門書。(Amazonより)

【アート日記】 ”みかた”の多い美術館展 へ行く

 滋賀県立美術館で「”みかた”の多い美術館展」の企画展をしています。先日、初めてパンフレットを見た時、「私がぜひいくべき企画展だ」と思い、昨日行ってきました。  障害のある人、日本語を母国語としない人、小さな子どもといったいろいろな人たちが自分なりの表現をし、鑑賞できることをミッションにしている企画展です。 まさに、私が以前から仕事上で目指していることです。  最近、私は、勤務する特別支援学校で、アートに関する授業について力を入れています。  子どもたちが美しいもの、面白

【アート日記】 佐川美術館 「ガウディ&サグラダ・ファミリア展」「吉左衛門X浦上玉堂×樂直入」へ行く

私の「かかりつけ美術館」である佐川美術館へ行きました。 昨日「ガウディ&サグラダ・ファミリア展」が始まり、「待ってました」と言わんばかりに・・・。 佐川美術館は、その建築物と周囲の風景が素晴らしく、その日の天気や時間によってもいろいろな様子に変化します。 これまで天気のよい昼前後の時間帯を選んで行っていました。 今日は、混む時間帯を避け遅めの時間帯に出かけ、天気は曇り。 しかし、発見がありました。 曇りの日は曇りなりの風景が素敵でした。 空と美術館の建物、水庭が灰色で連

【読書日記】 「子どもと大人のためのミュージアム思考」を読みながら

この夏、東京都美術館へ行き、その取り組みに大きな刺激を受けました。 美術館のある上野公園にはいくつものミュージアムがあり、それらが展開する「Museum Start あいうえの」の取り組みは羨ましい限りです。 その時の記事はこちらです。 今、東京都美術館学芸員アート・コミュニケーション係長の稲庭彩和子さん編著の「子どもと大人のためのミュージアム思考」を読んでいます。 分厚い本で、中身がぎっしりといった感じです。 この中で、特に共感できる記述がありましたので、大切に引用し

【アート日記】 2泊3日 東京アート巡りの旅をした

この2年ほど、数ヶ月に一度東京アート巡りをしています。 アートとは、美術館、博物館、素敵な建物、ストリートアート、その他アートっぽいものなんでもです。 前回行ったところでも気に入ればもう一回。 企画展ではなく常設展が目当てということもあり。 いつもは1泊2日ですが、今回は2泊3日のため、よりアートにどっぷり浸かりました。 一日目・・・上野へ今回の旅の1番の目当て、東京都美術館のマティス展へ行きました。 マティスの「色彩の世界」「線の世界」「模様の世界」、堪能しました。 そし

【アート日記】 東京都美術館へ行った。「都美館ファン」になった。

夏の休暇中に、「恒例の東京アート巡りプラスα」を2泊3日でしてきました。 毎回思うのですが、東京は知的で刺激的で魅力たっぷりな場所です。 盛りだくさんな3日間でした。 中でも印象的だった所の一つに、東京都美術館があります。 今回の都美館の目的今回の東京アート巡りの1番の目的が都美館の「マティス展」でした。 パリの国立近代美術館の長期改修にあたり、収蔵作品が一挙に来日したのです。 巡回展がないため、東京で見るしかありません。 さらに、今回、マティス展を堪能した後、たまたま別

へラルボニーの「異彩の百貨店」へ行った

東京日本橋三越本店で期間限定で出店されているへラルボニーの「異彩の百貨店」へ行ってきました。 へラルボニーについてはこちら。↓ 以前から、へラルボニーのミッションや活動について刺激を受け、ファンになっていたのです。そこで読んだ本はこちら。↓ デザイン、アート、起業、知的障害、双子といった、私にとってのキーワードがならびます。 実物を見て感動した。まるで美術館にいるよう以前から、へラルボニーの扱うアート作品や服飾などの製品は、メディアなどを通しデジタルで目にしていました