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『九龍ジェネリックロマンス』86話感想

鯨井Aの前に現れた『B』と過去の工藤


【あらすじ】

鯨井は工藤の部屋を訪れる。

工藤は具合が悪いのか
自室のベッドで横になっていた。

工藤を心配する鯨井は
「何か自分が力になることはないか」と
彼に尋ねる。

その時、鯨井の背後に
過去の工藤が姿を現す。

驚いた鯨井は気が付けば工藤の部屋ではなく
過去の世界にいたのだった。

【感想】

①工藤の部屋を訪れた鯨井

鯨井は恐る恐る工藤の部屋に踏み入れます。

部屋のベッドでは
鯨井に背を向けたまま
工藤が横になっていました。

鯨井は具合が悪いのかと尋ねますが
工藤は無言です。

工藤…メビウスの件周さんの件
相当堪えているのでしょうか…

鯨井に声をかけられても
一切無言の工藤が不気味。

②工藤の力になりたい鯨井の前に現れたものは…

鯨井はカバンから
裏側が真っ黒のお札を取り出します。

鯨井は工藤に
「何か私にできることがあったら…」と
言いかけた途端

突然鯨井の背後に工藤が現れます。

鯨井Aの背後に現れたのは…

鯨井は気づくと工藤の部屋ではなく
過去の世界にいました。

しかし過去の人物達には
鯨井の姿は見えていない模様。

そして鯨井は遂に令子さんと出会います。

改めて思うと
令子さんて鯨井より大人っぽい人だな。

鯨井がどことなく
幼さが残っているのに対し

令子さんは
表情や立ち振舞いも気品がありますね。

③工藤のクセの由来

鯨井は令子さんと工藤の後をついていきます。
そして知る工藤のクセの数々…

工藤の名前『発』は
縁起が良い字と説明する令子さん

工藤は序盤から
よく数字の『八』を触っていましたが
令子さんの言葉がきっかけだったんですね。

工藤の好物も…

あと第1話で工藤は鯨井に
好物の水餃子について熱く語っていましたが
そこにも令子さんの影響がありました。

グエンの喫茶店でデートする二人

工藤の視線は
常に令子さんに向けられていてそして情熱的。

まさに『あなただけ見つめてる』。

④鯨井Bと工藤の『過去』を見せられた鯨井は…

工藤は少しずつ令子さんに惹かれていき
遂に彼女と恋に落ちます。

過去の二人を見つめる鯨井は
「想い出があふれて、今にも溺れそう…」
苦しい気持ちになります。

思い出はある意味呪縛でもある…

過去を辿って思ったのは
思い出というのは大切な記憶であると
同時に呪縛でもある
んですね…

工藤が令子さんとの思い出を大事にする一方
彼女に深く囚われていることが分かります…

あまりにもしんどいですね…

【余談】年齢差と性格の違いのナゾ

遂に鯨井Aが過去を通して
令子さんの人物像を知る時が来ました!

今まで読者側にしか
明かされなかった過去編を

主人公の鯨井A自身が
工藤と令子さんの過去を
追体験していく形になるのでしょうか?

鯨井Aに過去を見せているのは
工藤なのかそれとも令子さんなのか?

今回のエピソードを見ていたら
現在のG九龍には
第三者が関わっているっぽい感じがします。

あのタイミングで鯨井Aの前に
過去の出来事が現れたということは

何者かが鯨井Aの様子を観察していて
G九龍や工藤の秘密を知ろうとする彼女に
真実を見せようとしている?

ジェネリック地球が
意味深にアップされているあたり

やはりジェネリック地球が
G九龍に関係しているのでしょうか?

ジェネリック地球とG九龍は関係している?

いよいよ明かされるであろう
鯨井Bこと令子さんの人物像
工藤と令子さんの間に起こった悲劇

鯨井Aはどのように受け止めるでしょうか…

今回のエピソードで気になったことは
鯨井AとBの年齢、そして性格の違いについて。

鯨井Bこと令子さんは
本来工藤やグエンより年上の女性です。

工藤より2歳上なので
生きていれば36歳になります。

本来の鯨井令子は工藤より年上…

年上というのも影響しているからか

令子さんは工藤や鯨井Aよりも
落ち着いた大人の女性という
雰囲気を纏わせています。

反対に鯨井Aは工藤より2歳下で
明るく溌剌とした雰囲気を持っていて
令子さんとは正反対の性格。

鯨井Aの年齢が32歳なのは

工藤が初めて令子さんと出会った時
彼女の年齢が32歳だったことが
影響しているかなと思いますが

性格があまりにも違いすぎることに
違和感が拭えません。

性格の違いについては
年齢差記憶喪失
関係しているかもしれませんが

単なる記憶喪失だけで
ここまで性格に違いが出るものでしょうか。

いくらなんでも
本当に同一人物なのか?と疑問です…

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