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ASDさんはマイナス思考が多い?特徴や理由について解説!!


Ⅰ.はじめに

ASDさんは自己肯定感が低い方が多いです。

自己肯定感が低いゆえに、思考も
ネガティブになりやすい傾向にあります。

(私自身もまさにネガティブ思考です…💦)

物事をネガティブに考えてしまいやすい
ASDさんのこの思考を
『マイナス思考』と言います。

今回は

  • 『マイナス思考』の特徴

  • なぜASDさんは『マイナス思考』になりやすいのか?

  • 『マイナス思考』への対策

について、私自身の困り事も交えながら
分かりやすく解説していきます。

Ⅱ.マイナス思考の特徴

まず、マイナス思考には
どのような特徴があるでしょうか?
主に以下の特徴があります。

①自分の考えに固執する

マイナス思考になると
ネガティブな考えに終始しがちです。

ASDさんは特にこだわり特性があるので
自分の考えに固執する傾向が強め。

例えば相手からLINEなどで
返事が遅れていると
「私のことが嫌い」と思い込み

落ち込んでしまい、最終的に
相手と縁を切ってしまう…
ことはあるあるです。

この主観で結論付ける思考のことを
『邪推思考(読心術思考)』と言います。

ここには、認知の偏りも影響しています。

②誰かに頼れない

ネガティブな考えになるため

「相手に嫌われたらどうしよう」
という恐怖心を抱いてしまい
他人に頼ることができなくなります。

③他人と比較して落ち込む

また、ASDさんは完璧主義ゆえに
他人と比較して悔しがったり
自分に厳しかったりします。

「あの人よりも良い成績を残せなかった」
「あの人に負けて悔しい」
「頑張ったのに敵わなかった…」

など、知らず知らずのうちに
自分を追いつめてしまいます。

④色々考えてしまい、行動できない

何か新しいことを始めようとしても

「失敗したらどうしよう」
「もし、○○という結果になったら…」
「どうせうまく行かないに決まっている」

などとあれこれ
最悪な結果のパターンを想定してしまうため

失敗を恐れてしまい
結局行動できず後で後悔する…

という負のループに嵌まりやすくなります。

この物事は悪くなると予想し
その予想は既に決まっていると
思い込む思考を『先読み思考』と言います。

⑤自己肯定感が低い

↑以前上げた記事でも書きましたが

ASDさんは特性による失敗や躓きの経験から
ネガティブな評価を受けてきた方は
少なくありません。

その影響から、ASDさんは
「自己肯定感が低い」
というタイプが多いです。

何をやっても自分に自信が持てないため
マイナス思考になりやすい傾向があります。

Ⅲ.マイナス思考になりやすい理由

マイナス思考になりやすいのは
以前挙げた「認知の偏り」
大きく起因しています。

私達は日々を過ごす中で
様々な出来事に遭遇します。

その出来事には
良い面もあれば悪い面もあり
まさに表裏一体

良し悪しを決めるのは、自分自身

物事の良し悪しを決める際
脳の様々な機能と認知の視点
重要な役割を果たしています。

ASDさんの場合

生まれつき脳の機能が損傷していること
ネガティブ経験を覚えていやすい特性
持っています。

ASDさんはネガティブ系の記憶が強い…

また、極端に物事を捉える白黒思考のため

定型の人と比べると
マイナス思考が強くなりやすいのです。

マイナス思考が強いままだと

何事もネガティブに考えてしまう
『負のスパイラル』に嵌まってしまい
抜け出しにくくなります

『負のスパイラル』に嵌まってしまうと
自分自身でも中々気づきにくくなります。

この状態になると

視野が狭くなってしまい
何事に対しても事実や主観に基づいて 
結論を出してしまいます。

物事を俯瞰する力が
弱くなってしまう
のです。

Ⅳ.私の場合

私の場合

  • 相手から中々返事が来ない時

  • 新しいことに挑戦する時

  • ストレスが強い時

  • 他人と比較する時

  • 孤独感が強い時

  • 失敗やミスがあって落ち込んでいる時

  • 結果が見えなくて先行きが分からない時などで

かなり不安を抱きやすい傾向があります。

そういう時、私の頭の中は
『不安』『心配』『恐怖』といった
マイナス感情に支配されてしまいます。

色々悪い想像が浮かびます…😵

マイナス感情に支配されている時は
色々悪い想像ばかり頭の中に浮かび上がって
何も楽しめなくなり、落ち込みやすいです。

Ⅴ.マイナス思考にならないようにするには

マイナス思考に囚われたままだと
いつまでも苦しい状態が続いてしまいます。

マイナス思考に陥らないようにするには

まず自分の性格や特性
どういう時にマイナス思考になってしまうか

思考の癖を理解することから
始めるのがおすすめ
です。

自分の考え方の癖や傾向を把握して
対策を立てていくことが大切です。

次からマイナス思考に振り回されなくなる
ポイントを紹介していきます。

Ⅵ.マイナス思考から抜け出す7つのポイント

一旦立ち止まって、思考から離れることも大切。

マイナス思考から離れる

マイナス思考の人は
ネガティブな考えに取りつかれやすいです。

そういう時は「1分」と時間を決めて
ネガティブな考えから目を逸らします。

ネガティブな考えから目を逸らす時間を
徐々に増やしていくことで
気持ちを切り替える効果があります。

深呼吸して落ち着く

マイナス思考に支配されている時は
身体も緊張してしまいます。

「今、自分はネガティブになっているな」
感じたら、深呼吸するのがおすすめです。

深呼吸は自律神経をコントロールする他
ストレスを解消する効果があります。

即行動に出る

何か新しいことを始めようとしても
色々悪い未来を想像してしまうのが
マイナス思考の特徴です。

悪い未来を想像してしまうため
行動に移せません。

色々悪い未来を想像するよりも
思い切って行動に出ましょう。

行動に出ると
「思ったよりも悪くなかった」と
いうことが実はほとんどです。

身体を動かす

マイナス思考に支配されそうな時は
身体を動かすこともおすすめです。

身体を動かすと、ネガティブを軽減する効果があります。

身体を動かすことで
脳細胞が活性化され
マイナス思考が軽減される効果があります。

私もマイナス思考に支配されそうな時は
外に出て、家の近くを散歩することにしています。

「この同じ問題をずっと抱えて続けているだろうか?」と問いかける

今悩んでいることは
一時的なものです。

大半が時が経てば
解決してくれるものばかり
です。

マイナス思考で頭いっぱいになった時は

「私は今抱えている問題を
今後もずっと抱え続けているだろうか?」

と自分に問いかけてみましょう。

あなたの悩みは、実は一時的なもの。

ポイントは、声に出すこと。
声に出すことで、自分の悩みを
客観視し、冷静に見つめられるようになります。

「失敗しても大丈夫」と呟く

過去の様々な失敗経験から

失敗やミスを恐れて
行動することが怖くなる…

というASDさんはほとんど。

失敗やミスをするのが怖くて
不安になってしまいやすいです。

そういう時も
「失敗しても大丈夫」
ひたすら言葉に出して呟きましょう。

「大丈夫、と言っても不安なものは不安」と
抵抗を覚えるかもしれません。
(私もそうでした)

しかし、言葉の力は強いもの。

「失敗しても怖くない」
ひたすら呟くことで、徐々に
ポジティブな方向へ切り替える効果があります。

環境を変える

引っ越しや模様替えなど
環境を変えることも良い影響があります。

気持ちを切り替えることができるので
心機一転したい時は環境を変えることも
検討すると良いでしょう。

Ⅵ.まとめ

マイナス思考は思考の癖の一つなので
すぐに直すのは難しいもの。

しかし、マイナス思考も
決して悪い面ばかりではありません。

マイナス思考は裏を返せば

「物事は必ずしもうまくいくとは限らない」
ことを事前に想定し

慎重に行動することができる
という強みがあります。

ただ、思考が偏った状態だと

悪い方向ばかりに
どんどん妄想が膨らんでしまいやすい
ため

上手に付き合っていく工夫が必要です。

マイナス思考に振り回されすぎないのが大切です。

マイナス思考の間は
ネガティブな考えに
頭の中が支配されてしまいがちですが

時が経てば解決するものがほとんどです。

なので、焦らずに
少しずつ向き合っていきましょう。

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