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ASDさんはなぜ完璧主義が多い?理由と主な特徴について解説!!


はじめに

ASDさんあるあるの『完璧主義』。

仕事やプライベートにおいても

「完璧にしないと気が済まない!」
「ちょっとしたミスも許せない!」

という気持ちが強いため
細かいところが気になってしまいやすいです。
(私もまさにそうです…)

今回の記事では

  • ASDさんの完璧主義にはどのような特徴があるのか?

  • ASDさんが完璧主義に陥りやすい原因

  • 完璧主義とどう向き合っていくか?

この3点を中心に
ASDさんあるあるの『完璧主義』の
原因と向き合い方について解説していきます。

Ⅰ.完璧主義のメリット・デメリット

完璧主義のメリット

  • 高精度に仕上げる

  • 責任感が強い

  • 信頼を裏切らない

完璧主義の強みは、責任感が強く高精度な仕事ができること。

完璧主義は主に
責任感が強い・ミスをしない
という長所があります。

仕事面においては
高い集中力注意力が役に立ちます。

責任感が強く、信頼を裏切らないのが最大の強みです。

完璧主義のデメリット

  • 自他共に厳しい

  • 柔軟性に欠ける

  • 完了に時間がかかる

ミスを許さない性格ゆえ、自他ともに厳しくなりがちです。

完璧主義の短所は
物事に取り組む時間がかかりやすい
自分にも他人にも厳しくなりやすい
が挙げられます。
ミスを許さない性格が影響しやすいです。

次の項目では
ASDさんの完璧主義には
どのような特徴があるか解説します。

Ⅱ.ASDさんの完璧主義とは?

ASDさんの完璧主義には
主に以下の特徴があります。

細部にこだわりやすい

細部にこだわりやすいASDさん。

細部にこだわるあまり
全体を把握するのが難しいのがASDさん。
(まさに「木を見て森を見ず」ですね…)

例えば、今から書類を作成しないといけないのに
まずは紙からぴっちり揃え始めたり

掃除を始めたら
ちょっとしたシミやゴミが気になって
そこばかり集中して時間がすぎてしまったり…など。

全体の把握ができないため

  • 締め切りに間に合わない

  • 一部の作業しか進んでない

  • そもそも作業すら始めていない

などといった問題が生じます…💦

マイルールで物事を進める

ASDさんは
自分の中に「マイルール」という
独自のマニュアルを持っています。

ASDさんあるあるですが、ASDさんは
「マイルール」で物事を進めないと
気が済まない
という特徴があります。

例え忙しい状況でも
自分のやり方で進めることを好みます。

周りが忙しくても
自分のペースを守るため

「融通が効かない」
「全体が見えない」
「決まったことしかできない」
「臨機応変ができない」

などと白い目で見られがちです。

Ⅲ.ASDさんが完璧主義に陥る原因

変化に弱い

ASDさんは
「自分の決めたようにやりたい」
という欲求が定型より強い傾向があります。

裏を返せば『変化に弱い』んですね。

経験したことがない状況になると
いつものやり方が通じないので
フリーズを起こしてしまいます。

他人に頼るのが苦手

特に受動型ASDさんは

過剰に空気を読みやすい
大人しく自分の意見が言えない

という特性から、相手に頼れず
自分一人で抱え込んでしまいがちです。

ASDさんは元々、発達障害の特性ゆえに
ミスや失言などが人よりも多いので

家族や友達、学校では
ネガティブな評価ばかりだった
という人は少なくありません。

ネガティブ評価を受けて育ってきたASDさんは
他人に対し、内心不信感を抱いており
他人の反応に敏感になりがちです。

思考のクセ

ASDさんは『こだわりが強い』
とよく言われますが

こだわりたいから
こだわっているわけではありません。

ASDさんのこだわりには
「極端に物事を捉えてしまう」
という思考のクセが絡んでいます。

ASDさんは認知に偏りがあります。

またASDさんは
外の世界への関心や興味が薄く
物事を主観的に捉える傾向が強めです。

物事を主観的に捉えるため
客観的な事実は二の次になりがちです。

そのため、事実と自分の思考にズレが生じやすく
時には極端な思い込みに走ってしまうのです。

まとめ

完璧主義にも
良い完璧主義があります。

良い完璧主義の主な特徴は

  • 無理しない目標を立てる

  • 他人からの評価を気にしない

  • 計画的に行動できる

  • 積極的

などが挙げられます。

常に足し算や引き算を繰り返しながら
計画的に物事を進められます。

しかし、ASDさんは
この足し算と引き算が苦手です。

ASDさんの場合は、反対に

  • 自己否定クセがある

  • 視野が狭い

  • 他人の評価に敏感

  • 高すぎる目標を立てる

などの特徴があります。

これを『不適応的完璧主義』
といいます。

ストレスを貯めやすくなり
鬱をはじめとした二次障害を
引き起こしてしまう原因になります。

Ⅳ.完璧主義になりすぎないようにするには

こだわりすぎない

「まあいっか」と割り切ることが大切です。

私もついこだわりが
強くなってしまいがちですが

そんな時は「まあいっか」と声に出して
こだわりから意識を反らすことを
心がけています。

プロセスを見る

結果ではなく
取り組んだ過程に目を向けることがおすすめ。

落ち込む原因も
結果にしか目にいかない
視野の狭さも影響しています。

取り組んだことに目を向けて
「ここまで頑張ったんだから、よくやった」
「以前の自分と比べると、前に進んでいる」

自分を褒めてあげます。

ポイントは
過去の自分と比較して
できているところに目を向けること
です。

タスクを可視化する

やる事を紙に書き出して
整理していきます。

紙に書き出すやり方
色々と思考に振り回されがちな
ASDさんにオススメの方法です。

他の意見や視点を意識的に取り入れる

ASDさんは視野の狭さから
自分基準で物事を考えてしまいがちです。

また、思考のクセで
極端な方向へ考えが転がってしまい、
時にはネガティブ思考に追い詰められます。

そこで、他の意見や視点を
「意識的」に取り入れていきましょう。

しかし
自分の考えをすぐに変えるのは難しいです。

すぐに変えようとするのではなく
自分の考えを少しずつ
別の視点から捉え直していきます。
(この「少しずつ」がポイントです)

「誰でも失敗やミスはする」
「一つの失敗で、全てが終わるわけじゃない」
「ミスをしても後で軌道修正していけばいい」

など、視点を変えることで
前向きに捉え直していけます。

Ⅴ.まとめ

ASDさんあるあるの『完璧主義』。

特定の物事に対して強いこだわりを見せたり
完璧を求めてしまったりしがちになります。

ASDさんは完璧主義の思考から
「完璧にしないといけない!」
いう思い込みに囚われ

なかなか作業が進まない…
ことはよくあります。

また完璧主義といっても
変なところでこだわりを見せるため
作業が遅れてその結果相手を怒らせることも💦

ASDさんの完璧主義には

変化に弱い
他人に頼れない
物事を極端に捉えてしまう思考グセ

などが起因しています。

完璧主義はこだわりすぎると
ストレスに繋がり、鬱などになることも。

完璧主義にこだわりすぎないためには

時には「まぁ、いっか」と執着を手放す
結果ではなく、過程を見る
タスクを紙に書いて可視化する
他の視点を意識的に取り入れる

などを少しずつ取り入れていくことが
オススメです。

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