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女性の発達障害について考える①女性の発達障害は気づかれにくい?


女性の発達障害は気づかれにくい?

以前、Xのトレンドで
「女性の発達障害の気づかれにくさ」
挙がっていました。

私自身もよく

「普通に見える」
「発達障害には見えない」

とよく言われます。

他に私の経験からして
同じ発達障害を持つ同性の方
なかなか巡り会えません。

会うとしても
男性の方と知り合うことが多いです。

女性の発達障害をテーマにした
書籍やYouTubeの動画をいくつか見ましたが

どれも共通して
「女性の発達障害は気づかれにくい」
とありました。

発達障害は身体の障害と違い
目に見えにくいので

説明しても
中々理解してもらえないことが多いです。

特に女性の場合
男性よりも気づかれにくく

時には専門医ですらも
診断に苦慮するほどと言われます。

私はXで
女性の発達障害をテーマにした
投稿を発信していますが

常日頃から

「確かに女性の発達障害って
気づかれにくいってよく言われるなあ…」

と感じています。

元々同じ発達障害の女性に向けて
困り事や生きづらさを和らげる対策について
発信する目的でXへの投稿を始めました。

今回一度初心に返り
『女性の発達障害』をテーマ
私なりに考えていこうと思います。

今回の記事では
女性の発達障害の気づかれにくい理由について
取り上げます。

なぜ女性の発達障害は気づかれにくいのか?その理由を調べてみた

女性の発達障害が
気づかれにくい理由について調べたところ
主に以下の理由がありました。

  • 元々発達障害の診断基準が男性向けだから

  • 男女で特性の表れ方が異なる

  • 適応能力が高い

  • カモフラージュが得意

次の項目から
気づかれにくい主な理由と
その特徴について解説していきます。

理由①元々発達障害の診断基準が男性向けだから

女性の発達障害の気づかれにくい理由として
元々発達障害の診断基準が男性向け
というのもあります。

男性と女性では
特性の表れ方が異なる部分もあるため
診断基準に当てはまらず弾かれることも。

発達障害の診断基準は、当初
男子だけの特性を中心にまとめてあり

女子の特性については
あまり知られていませんでした。

女子の発達障害の主な特性の他

男女における特性の表れ方や
時期が異なるなど

様々な違いがあることがわかったのも
最近になってからです。

理由②男女で特性の表れ方が異なる

発達障害の特性は
一般的に女性よりも
男性の方が目立ちやすいと言われています。

男性の場合

  • ASDだと「積極奇異型」

  • ADHDだと「多動性」「衝動性」

反対に女性の場合

  • ASDだと「受動型」

  • ADHDだと「不注意」

という特性が表れやすい傾向にあります。

他に女性の発達障害は男性と比べると
特性の一部分だけ目立ちやすいため
「個性」として片付けられやすい傾向があります。

他に、性格面だと
男の子は
「活発でコミュニケーションをたくさんとる」

女の子は
「物静かで大人しい」
というイメージも影響しています。

女性の発達障害が気づかれにくい背景には

過剰に空気を読み周りに合わせようと
ズレを感じながらも努力したり

特性が「個性」として
見過ごされたりが多い
ことが挙げられます。

理由③適応能力が高い

女性の発達障害は男性と比べると
環境への適応が高いと言われています。

相手を模倣してカバーする傾向があるため

対人コミュニケーションも
集団生活の適応もこなすので
他者からは比較的良好に見えます。

しかし当事者本人は、常に
周りとの違和感やズレを感じています。

特に思春期以降
対人関係に苦慮することが多くなりやすく

ズレを感じながらも
「普通の女の子」として適応しよう
無理しているケースがほとんどです。

理由④カムフラージュが得意

カムフラージュも
女性の発達障害に多い特徴
です。

カムフラージュとは
敵の目をくらますための
「迷彩」を意味します。

カムフラージュは
「適応能力が高い」ことも深く関係しています。

発達障害のカムフラージュは
「普通っぽく振る舞っている」のが特徴。

カムフラージュするのは
「普通に生きたい」という思いが
根底にあるからです。

発達障害の特性上
人と関わる中、様々なトラブルや軋轢
どうしても起こりがち。

普通に振る舞っている裏側には
普通でいたいという必死の努力が隠されています。

ただ、発達障害のカムフラージュは
自身の持つ個性を押し殺すくらいの影響があります。

カムフラージュが続くと

  • 自分が分からなくなる

  • 自分を押し殺す

  • 鬱病などの二次障害を起こすなど

生きづらさに繋がる原因となります。

女性の発達障害は、当事者本人も気づきにくい

女性の発達障害は
本人も周囲も気づきにくく

男性と比べると
見過ごされやすい傾向がある背景には

「カムフラージュが得意である」
「性格面の問題で片付けられる」

この二つが大きいと考えます。

女性の発達障害さんは

一見対人関係やコミュニケーション面で
おかしなところが目立たず
集団にも適応することから

他人からすると
問題なく「普通」に見えます。

しかし、実際はカムフラージュで
「普通の女の子」として
適応しようと無理しているのです。

また、発達障害の特性が
「個性」として見逃されやすいのも
大きいです。

小さい頃からすでに
ASDやADHDの特性が出ていても
「そういう性格」とされてしまいます。

女性の発達障害あるあるですが
「不思議ちゃん」というあだ名で
呼ばれていた/いる人が多いです。

不思議ちゃんと呼ばれる背景には

他人からしたら
「何でそんな行動や言動を取るの?」
という疑問があるからです。

私も子どもの頃は
「変わっている」「天然」
というのが周囲の主な評価でした。

今でも職場の人から時々
「不思議ちゃん」と言われています。
この評価は昔から変わらないですね💦

女性は集団で行動することを好み
さらに、他人の視線に敏感です。

女性の発達障害さんも
発達障害の特性や困難が原因で
小さい頃から生きづらさを抱えています。

小さい頃は性格の問題として
見過ごされることが多くても

思春期以降になると
対人関係等が複雑になっていくので
特性の問題で苦慮することも増えていきます。

(思春期は発達障害に気づく上で
重要な鍵になる時期です)

女性の発達障害さんも
「何だか私、他の人と違う?」
という違和感やズレを抱くようになりますが

その違和感やズレの原因が分からず
「変に思われたくない」
周囲に合わせて擬態するようになります。


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