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長靴の構造と足への負荷:農作業における注意

ども、義肢装具士の佑吉です
田植えが終わり、水の張った田んぼ、キレイですねぇ
田んぼ、結構好きです

さて、そんな農作業に欠かせない靴として、長靴ががりますが、本日はその長靴の足への負担についてお話していきます


イントロダクション

長靴は、農作業やアウトドア活動などで頻繁に使用される靴の一種です
その防水性や耐久性から、泥や水場での作業には欠かせないものですが、一方で足への負荷が大きいことも有名です
この記事では、長靴の構造と足への負荷について詳しく解説し、その対策についても考えてみます

長靴と足の関係

1. 足のアーチ構造

まずは、足の構造についてみていきます
足には3つの主要なアーチがあり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、そして横アーチです
これらのアーチは、体重を効果的に分散し、衝撃を吸収する役割を果たしており、これらのアーチが機能することによって、クッション性や足の剛性を生み出しています

2. 長靴の靴底の柔らかさ

長靴の靴底は一般的に柔らかく作られていることが多いです
これは、泥や水を歩く際に柔軟性を持たせ、不整地に沿うことによって、滑りにくくするためです
しかし、この柔らかさが足のアーチに適切なサポートを提供しない場合が多く、足にかかる負担が増加します
特に長時間の使用や不整地での作業では、アーチが崩れやすくなり、足や脚の筋肉に過度な負担がかかることがあります

3. 長靴の中で足がずれる

そんな長靴、一般的にフィット感があまりなく、足が中でずれることがほとんどです
これにより、足の位置が不安定になり、足の指で握りこんだり、踏ん張ったりするなど、余計な力がかかることで疲労が増加します
また、長時間の作業では摩擦による靴ずれや痛みが生じることもあります

4. 長靴にはボリューム調整機能がない

この長靴の中での足のずれの原因は、多くの長靴の特徴である、紐やバックルなどのボリューム調整機能を持っていないことが原因になります
このことは、足のサイズや形に関係なく、同じボリュームで履くことになり、フィット感が乏しく、特に長時間の作業において、足への負担を増加させる要因となります

5. 農作業などの長時間不整地での作業

農作業やアウトドア活動など、不整地での長時間の作業では、足にかかる負担が大きくなります
柔らかい靴底や不安定なフィット感が、足のアーチを適切にサポートしないため、足や膝、腰に負担がかかりやすくなります
これにより、筋肉の疲労や痛み、関節の炎症などが引き起こされることがあります

対策

1.適切なインソールの使用

長靴にインソールを入れることで、足のアーチをサポートし、足への負担を軽減できます
特にアーチサポート機能のあるインソールがオススメで、足の裏からのサポートと、足の甲の部分の長靴に挟まれることによって、長靴の中で足がずれにくくなります

2.休憩とストレッチ

長時間の作業中には、定期的に休憩を取り、足や脚の筋肉をストレッチすることが重要です
この休憩とストレッチを行うことにより、足のアーチ構造を支える筋肉などのいこわばりを解消することが重要です
この事により、足の循環のポンプ機能が適切に働くことにより、循環が良くなり、疲れやダルさ、浮腫みの対策になります

3.適切なサイズの長靴を選ぶ

足に合ったサイズの長靴を選び、できるだけフィット感を高めるようにしましょう
これは、足のずれ対策になり、このことによって、無駄な力が入らなくなり、負荷が減っていきます

4.ソックスの工夫

これからの暑くなる季節は、少し煩わしいかもしれませんが、厚手のソックスや二重に履くことで、ボリュームを調整しフィット感を向上させ、摩擦を軽減することができます
また、様々な作業を行うため、足の上にモノが落ちたり、ぶつけたりするなど、足が負傷する原因が多いため、それらのモノから足を守る役割にもなりますので、少し厚手の靴下もオススメです

まとめ

長靴は防水性や耐久性に優れている一方で、足への負担が大きいことがあります
足のアーチ構造を考慮し、適切な対策を講じることで、足の健康を保ちながら快適に作業を続けることができます
特に農作業や長時間の不整地での作業では、インソールの使用や適切な休憩、サイズ選びに注意を払うことで、より楽に安全に作業を行うことができますので、是非試していただければと思います

この記事が読者の方々にとって有益であり、長靴使用時の足の負担を軽減するための参考になれば幸いです
また何か他にお手伝いできることがあれば、いつでもお知らせください

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました
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ではでは

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