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ブランディングとは

ブランディングの鉄則は、認知してくれている人の印象を裏切らないこと。

人の印象でブランドのイメージは、かなり変わる。

「変化」て、面白い言葉。
良い方向もあるし、悪い方向もある。

FADEN TOKYOもかなり、ブランディングにこだわってやってきた。

多機能バッグは、どこか個性的な形をしてるものが多い。

真四角だったり、極端に丸かったり。

その疑問から立ち上げたのがFADEN TOKYOである。

普段はweb制作、プロモーションをメインに仕事をしているので、各企業様が定めるブランディング(ない会社は作り)は目の前で見ている。

でも自分が作り出したものでブランディングをしたのは初めてだ。


ブランディングて、どうやるの?

とりあえず、最初はベタな考え方ではじめた。

それは
「Why・How・What」
サイモンシネックのゴールデンサークル論。

「What」
自分たちの組織が何をしているのか(何をしようとするのか)
「How」
Whatをどのように行うのかという具体論。
「Why」
目的を意味し、組織は何を信じ、何のために存在しているのかを問うもの。

だいたいの人は、whatからはじめてしまう。

いくつか前にも書いたが、人は「おもい」を大事にする。

だから、人は 「何を (What) 」 ではなく 「なぜ (Why) 」 に動かされる。

よく例えられることでいうと昔のApple。
いわゆるジョブズ期。

もし What からだと…

What: 我々のコンピュータは素晴らしく、美しいデザインで簡単に使え、親しみやすい商品です。

あなたも、ひとつ買いませんか?

ゴールデンサークル論で言うと

Why: 我々のすることは全て、世界を変えるという信念があります。アップルは違う考え方 (Think Different) に価値があると信じています。
How: 私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ簡単に使え、親しみやすい製品ですよ。
What: こうして素晴らしいコンピュータができあがりました。どうですか?おひとつ。

FADEN TOKYOはこういう考えだった。

Why: バッグはファッションの主役ではないのです。物を入れて運ぶツールなのです。だから本来の役に戻してあげましょうと考えます。
How: 「普通」というワードの元、バッグの世界を変えます。ファッションの邪魔にならないミニマルでベーシックなカタチで、本来の役割をさらに拡大させて多機能にしました。
What: 機能に普通のカタチをプラスした、あなたといつも一緒にいられるバッグができました。ひとつどうですか?

ネットでゴールデンサークルで検索すれば、大量に出てくるので有名な理論。

とりあえず、ブランドの骨組みを作った。

さて、次は肉付けだ。

と思えば

本当の壁は、やってきた。

自分の周りの意見だ。

・ふつうな形すぎない?真四角がかっこいいよ
・ドクロマークとかつけたら?
・シュプリームみたいなロゴ入れたほうがいい
・ぺたんこがいい
・ビジネスに使えるのがいい。

などなど。

人は、自分が正しいと思い意見を言う。
(ロジカルなら、必ずしもそれは正しいというわけではない)

そのひとつひとつの意見を、知識と根気で納得させていく。

これがかなりの労力だ。

意見をくれる人はバッグ、ファッションに無知だ、そして興味もない。 

だから、しょうがないのだ。
そもそも知識がないと、コンセプトの理解ができないのだ。

もちろん、理解して意見を伝えてくれる方々も中には、存在する。
それらは、知識から発信されるロジカルな意見だ。

それは、とてもありがたい。

確立するより、自分の作り上げたブランディングを守るというのは、とてもむずかしい。

ここを崩してしまうと最初に書いた「認知してくれている人の印象を裏切らないこと」というルールから外れてしまう。

コンセプトに同調していただいてご購入いただいたお客様を裏切ることになる。

いやはや
ブランドとは、むずかしいものである。

でも、楽しっ。

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