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【事実発掘!FACT JAPAN 47 NO.44】広島県

10月に入ったにも関わらず暑い日が続いていますね。
今年の夏は暑すぎて週3日しか外に出なかった堀田がおおくりします。
 
実際私たちもいやというほど体感している地球温暖化はますます加速し、2023年7月に「地球温暖化」という言葉では表現しきれないほどの猛暑が世界各地で発生したことで、この世はまさに「地球沸騰化」時代と言われ始めました。
この気候変動によって大規模な山火事や、暴風雨や洪水、干ばつなど異常気象の発生件数が1970年から50年間で5倍にまで増加し、今まで起きてこなかった災害をニュースでも
目にするようになりました。ずっと家にいるとTVを観ているので情報ツウになりますね。
ご存じの方も多いと思いますが、世界各国で脱炭素化に向けて本格的に走り始め、日本を含む世界で温室効果ガス「2050年実質ゼロ」を掲げる国は120ヶ国に上り、ここへきて経済政策と脱炭素化施策が結びつく脱炭素競争が始まりました。
温室効果ガスを全体としてゼロにするため、排出せざるをえなかった分については同じ量を「吸収」または「除去」することで、差し引きゼロ(実質ゼロ)を目指す「カーボンニュートラル」という言葉も同時期によく耳にするようになりました。身近なところでは電気自動車や水素で走る燃料電池バスがその対抗策の一つなのだろうと思っていたくらいの感覚。。

脱炭素に向けた取り組み

ですが、使用するタイミングで温室効果ガスをカットしても結局のところ製造過程で温室効果ガスが大量に発生していたら実質ゼロにはならないし、だれがどこで研究しているのかな。
あ、各企業か・・なんて人ゴトのように思っていました。
 
前置きが長くなりましたが、

今回はこの地球の熱を本気で抑えようとしている県、広島県

をご紹介します。
広島県は「ものづくり」を軸として、造船・鉄鋼・自動車などの重工業から電気機械・電子部品などの先端産業まで、バランスのとれた層の厚い産業群を形成し、製造品出荷額等は中国・四国・九州地方で11年連続して1位となっています。
製造業が盛んなので、温室効果ガスを排出しないようにするためには新たな投資や費用が必要になり、産業には大きな負担になりますよね。
経済まわせ~!でも温室効果ガス出すなー!ってなると、もうどうしたらええねん状態です。
なので、広島県ではコストをかけて産業からの温室効果ガス排出を減らすと同時に、減らすために必要な技術やサービスなどの新しい産業をつくって、全体として産業の負担軽減を図っていくことが重要と考え、様々な施策を打っています。

1つ目は「カーボン・サーキュラー・エコノミー」という考え方

通称「広島型カーボンサイクル」とも呼ばれます。
二酸化炭素(温室効果ガス)を炭素資源(カーボン)と捉え、広島県の強みを生かしながら生産活動における再利用や、海洋中で温室効果ガスに分解される海洋生分解性プラスチック等の普及促進などにより,海洋を含む地球上において,炭素を循環させる仕組みです。
それによって持続的に共生できる「カーボン・サーキュラー・エコノミー」という社会経済の実現を目指しています。
瀬戸内海沿岸を中心として多様な産業の集積と中国山地のグリーンカーボン、瀬戸内海のブルーカーボンなど豊かな自然を有する広島県は、研究・開発や実証の地に適しているようで、実は広島県は国内最先端のカーボンリサイクル研究の先進地「大崎上島」を保有しています。ここでは、国がカーボンリサイクルの実証研究の場として拠点化を進めています。
認知度の高い言葉「カーボンニュートラル」を達成するには、この「カーボン・サーキュラー・エコノミー」が必須になってくるわけですが、一般的にはあまり認知されていない言葉なので、目標があっても手法が分からない状況に陥っていることに気が付きました。
では、実際どのように「カーボン・サーキュラー・エコノミー」を実現していくのかというと、
「大崎上島」の発電所では温室効果ガスをほとんど排出しない革新的な石炭火力発電所の実証事業を行っていて、発電によって生じる排気から温室効果ガスを99%以上の高い純度で効率的に分離回収します。

国内最先端のカーボンリサイクル研究の先進地「大崎上島」

この分離した温室効果ガスは、隣接したNEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) が整備した国内最先端のカーボンリサイクル実証研究拠点に運ばれ、基礎・実証研究、藻類研究などカーボンリサイクル技術の研究に活用されています。
研究段階ではあるものの、広島の県内のコンクリート道路に活用されるなど、まずは県内でテストしながら徐々に生活に生かされ始めています。
また、県内外の企業と大学、政府や自治体関係者による「広島県カーボンサーキュラ―エコノミー推進協議会」を設立し、官民産学一体となって研究が進んでいます。
カーボンリサイクルの研究は各企業でも進められていますが、やはりそれがどうインフラに活用できるかは自治体、県、国単位で進めていく必要があるので、広島は地球沸騰化抑制をけん引している存在です。また、どうしても自社の研究結果は貴重なリソースのため、厳重に保有してしまいがちなので、この研究成果が公開され、各企業が導入することができれば温室効果ガス「2050年実質ゼロ」の目標は実はそう遠くないのではないでしょうか?

2つ目は「イノベーション立県」

広島県は「イノベーション立県」というコンセプトを掲げて、産学官で連携したものづくりのデジタル化と、デジタル技術を活用したさまざまな実証プロジェクト「ひろしまサンドボックス」を立ち上げました。

『広島県をまるごと デジタル・テクノロジーの実証フィールドに!』より抜粋

ひろしまサンドボックスは、砂場のように何度も試行錯誤できる場であり、広島の地を実証フィールドとして自由に使って良い制度です。失敗を恐れずトライ&エラーができるのです!イノベーションを推し進めながらも失敗が許されなかったり、何か成果を出さなきゃいけない風潮が強いこの国で、ここまでオープンにできるスタンスに惚れます。

『ひろしまサンドボックス』コンセプト

このスタンスがあるからこそ、「カーボン・サーキュラー・エコノミー」の実証事業も進められているのだと感じました。実際にさまざまな事業で成果が出てきているようです。
なかなか難しいことではありますが、本気で取り組まなければならない事業や研究に壁を作っていては何も新しいことはできません。
地球温暖化はすでに次のステージに入っています。
広島県の本気は日本国内だけでなく世界に伝わっていく日は近いのではないでしょうか?

広島県が発信していくこと

広島県は平和への取り組みを世界に発信する重要な場所であり、多くの人の心に刻むべき教訓が詰まった場所でもあります。その広島県はいつも自分ゴト化し、自らが積極的に活動することで人の平和も地球の平和も守ろうとしているようです。地球平和なんて〇〇レンジャーのヒーローしか言わない臭いセリフだとばかり思っていたけど、地球沸騰化を抑えられるのは日本で唯一広島県=HERO島県だけなのかもしれません。
かっこいいわ・・

次回は私たちのヒーロー、三寺からお届けします!

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