デブがモテない科学的な理由(1214文字)
そもそも日常生活で困るだろ?
着る服がないことも、セッ・・・するとき贅肉が邪魔で届かないことも。
それはさておき、そもそも人類が肥満に悩むようになったのが、
せいぜい直近の半世紀程度の話でしかないんだよな。
日本の小麦「農林10号」も貢献した農業革命こと「緑の革命」以後、
食糧供給が超絶劇的に安定したおかげで、
餓死することが皆無になった→人口爆発が起きた。
しかしそれは炭水化物の供給が間に合うようになったというだけで、
餓死を防げても、糖質過多による糖尿病や肥満を防げるわけではない。
日本も欧米も、貧乏人ほど炭水化物と油しか食えないから、
肥満と糖尿が多いということで社会問題になって久しいが・・・
まあ、それは別の問題だ。
要するに、
人類が肥満に悩めるというゼータク(!)に直面して、
あるいは高齢化に伴いデブるというゼータクに直面してから、
せいぜい50年しか経っていないんだよな。
ヒト種の本能は未だに、
よく歩く健康的な、必然的に若いであろう異性の特性、
きれいな肌や引き締まったケツと後ろ足(ヒトでいう脚)が発達した動物が、
魅力的な存在であると認識している。
だからジジイババアのようなシワクチャ、デブ、ハゲ、チビなどは、
どうあがいても好まれてはいない。
仮に男女双方が「生殖できなくなって死が近づいている特徴」に、
より強く魅力を感じるようにできていたら、
人類は滅んでしまうからな。
ヒトは未だに、肥満や老化と正しく向き合うことができていない。
個々人の肉体的、精神的、本能的な領域の全てにおいて。
だから、
もしかすると遠い未来においてデブも愛されるようになるかもしれないし、
生殖機能を失ったジジババに魅力を感じるように進化するかもしれない。
それまではまあ、無理だね。
太れるほど食える奴は財力ゆえに魅力的であったかもしれないが、
少なくとも女の本能は、
「水源と豊穣」の象徴としての草花を愛好するようにはできていても、
デブるだけなら貧乏・底辺でもできるからと、
デブ野郎に惚れるようには設計されていない。
そもそも緑の革命以前からデブという人種自体は存在できていた。
穀類ばかり食えばブクブクと太れるのは証明済みなのだから、
「肉や野菜を食えなかった人種、食料を安定供給できない人種は太る」
・・・・・・・とまあ、そういう理屈でもってさ。
ヒトはまだ、デブと老人、およびそれに付随する特性を、
性的な魅力の証だとは認識できずにいる。
そして恐らく、それが魅力的だと評される日も来ない。
だから、
筋肉がベースになった体に皮下脂肪が乗るぶんには、
男女双方にまだそれなりの需要があるけど、
筋肉がない体型にただ贅肉がついたり、
あるいは筋肉も贅肉もない体型だったりすると、
気持ち悪い、魅力がないと評される。
ヒトは骨と筋肉と皮膚に欲情ができても、
贅肉には欲情できない。
イケメンなおモテ往生をとぐ、いわんやブサメンをや。
「貧乳女でも結婚できている理由はそこにある」
というべきかもしれないな。