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「DXのステージ0.0:働き方改革」

DXの定義とレイヤーでは、レイヤー別の取り組みの視点とレイヤー間にはお互いに依存関係があることを解説しました。そこで今回はDXのステージ(進階)について書いていこうと思います。

DXのステージ(進階)

DXを考える上でのステージは、DX0.0からDX4.0までの以下5つのステージで考えると構造的に理解しやすいと考えています。

  • DX0.0:働き方改革⇒一人ひとりの個人のワークインライフの充実

  • DX1.0:業務改革⇒顧客価値提供のために最適化された社内業務プロセス

  • DX2.0:組織改革⇒市場競争力を最大化したエコシステム

  • DX3.0:事業改革⇒高い参入障壁で代替不能/困難なビジネスモデル

  • DX4.0:社会改革⇒自他共に認識される社会における高い存在価値

DX0.0:働き方改革

DX0.0:働き方改革は、一人ひとりの個人のレイヤー単独での取り組みから始めることができます。DXを始めるうえでの基本の基のようなもので、最低条件とも言えます。デジタル変容する社会、Web3/DAOが現実化し始めた昨今において、終身雇用の是非如何に関わらず、まずは企業と個人が共依存関係から脱却することが肝心です。その第一歩としてDX0.0:働き方改革があります。

ステージクリアの最低条件としては、デジタル技術を活用する等して、個人を場所と時間の拘束から解放し、組織の一員としての協調性(相互尊重/相互理解/相互連携)を損なわずに自主自立的な働き方に転換した状態であることです。

ポイントは、

  • フレキシブルな働き方を受容する人事制度

  • リモート会議やチャットによるコミュニケーションツールの活用

  • ペーパーレス化(手帳、領収書、請求書、契約、各種伝票)

  • モバイルワークツールの充実

  • ITリテラシーの向上
    (OAツール操作、コミュニケーション、セキュリティ)

などですが、最もハードルが高いのは、リモート環境やリモート&リアル混在環境で組織的に働くための、協調性(相互尊重/相互理解/相互連携)レベルの確保でしょう。

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