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「30年間の漂流ゴルフ/ゴルフ雑誌中毒と離脱」

22歳で5つのゴルフの魅力にはまり”No Golf No Life”と言えるくらい、今も存分に楽しんでいますが、私が楽しみを語るうえで欠かせないのが、30年間の漂流ゴルフでしょう。
そしてその漂流生活を支えてくれたとも言えなくもありませんが、グルグル周って陸地から遠ざかるようにしてくれたのがゴルフ雑誌です。
しかし、確実に私がゴルフの魅力にハマるというか、ゴルフを人生の一部として定着させてくれたのはゴルフ雑誌であることに間違いありません。

No Golf magazine No Life

沢山のゴルフ雑誌

私がゴルフを始めてハマって行った1980年代90年代はアルバトロスビューが発刊するなど、ウェブメディアの台頭などにあって今や休刊になってしまった雑誌も数多くありますが、少なくとも2000年代までは週刊誌月刊誌や特集号など含めて沢山出版されていました。

  • 週刊ゴルフダイジェスト

  • 週刊パーゴルフ

  • アルバトロスビュー

  • 月刊ゴルフダイジェスト

  • 月刊パーゴルフ

  • Golf Today

  • Choice

  • Golf Classic

  • ワッグル

ちょっと覚えているといるだけでも、これだけありますし、コミックなどを入れるともっとありました。

毎日何かをカバンに入れて通勤

本屋さんはもちろん、駅の売店にも必ず山積みされていたゴルフ雑誌を、ゴルフを始めて海外赴任するまでの18年間、買わない週はありませんでした。
電車通勤する先輩サラリーマンの大半は、狭い空間で人に迷惑をかけないよう、日経新聞を縦に四つ折りにして、脇を締めて器用にめくりながら読んでいました。サラリーマンたるものそういうものかと、トライしたことありましたが、どうもうまくいかず、直ぐに断念、というか、面白くなかっただけだと思いますが、私の通勤の友は、コミックモーニングやビッグコミックスピリッツに加えてゴルフダイジェストとパーゴルフが加わり、極めて充実したものとなりました。
18年のうち数年間、群馬の生産会社に出向して車通勤し始めたのをきっかけに、漫画雑誌は買わなくなりましたが、ゴルフ雑誌は途中のコンビニで必ず買って、休憩時間や帰宅後に読んでいました。
出向生活が終わって、電車通勤を再開しても、漫画は再開せずに書籍を読むようになりましたが、ゴルフ雑誌は電車通勤の友として復活しました。

ただの暇潰しのつもりでも、しっかりとエコシステムの一部へ

今考えてみると、雑誌を通じて一体何が得たかったんだろうと思いますが、どう考えてもただの暇潰しでしかなかったと思います。
しかしそんな暇潰しでも、読めば情報が入ってくるし、入ってくれば、とっても良さそうなクラブや格好いいウェアが欲しくなる。某有名プロの飛んで曲がらない打ち方や寄るアプローチに入るパッティングなど、試したくて堪らなくなります。そして週末はゴルフショップにゴルフ練習場に行く計画が組み込まれていくというゴルフ業界のエコシステム(生態系)に組み込まれ、楽しい楽しいゴルフ関連消費(浪費)に勤しむ、熱狂的アマチュアゴルファーの出来上がりです。
まあ、ゴルフ雑誌だけでなく、様々なメディアがその役割を担っている訳ですが、ゴルフメディアには自身のためにもゴルフの魅力を伝え、新しい仲間をしっかり引き寄せて熱狂的アマゴルファーを増やしていただきたいと願います。

安定感抜群の内容

しかし飽きもせずに、毎週毎月ゴルフ雑誌を買い、全てのコンテンツを食い入るように読んでいたわけではありませんが、いつも注目していたのは、

  • クラブやシャフトの新製品情報

  • ゴルフ関係の小道具情報

  • 好きなゴルフライターやプロゴルファーのコラム

  • ゴルフスイングの記事

  • ゴルフ漫画

で、私にとっての実際のキラーコンテンツは、漫画だったような気がします。そもそも結構な漫画好きですし。今でもアニメをよく観ます。

飛んで曲がらないドライバー

それにしても、何十年も毎回毎回、飛んで曲がらないドライバーは何本出ているんでしょう?

“独自のXXXテクノロジーで当社比+7ヤード“を毎年繰り返していたメーカーもありましたが、そんなわけないだろう!なんて思いながらも、完全なる嘘はつかないだろうとか、プロが活躍したり、あれはいいらしいなどという噂を小耳に挟んだりすると、妙に欲しくて堪らなくなって、我慢できずに会社帰りにゴルフショップに寄ってしまい、即買い。
その週末のラウンドの前に少しは打ちたいと思って、夕食終わってからいそいそと練習場に行ってフィルムを剥がして打ってみたり。
実際にコースでジャストミートしたと思っても、大して変わっていなかったり、あれってところまで飛ぶこともあったりしますが、実際のところは大して変わるもんじゃない。
そうこうしているうちに、また新しいのが出てきて、同じことを繰り返す。

ただ、そうやって沢山のお金と時間を使って、ひとつだけ分かったことは、打ち方とパワーとボールとドライバー(ヘッド+シャフト)がマッチしないと最適な打ち出し角とスピン量の組み合わせを出しにくいってことでした

転がりの良いパター

これも毎回毎回、あとひと転がりをなくす、真っ直ぐに良く転がるパターが登場します。確かに、フェースインサートやヘッドの重量配分、グリップやシャフトなど、加工技術の進歩でパターも随分変わって来ましたが、どんどん転がるパターなど、最初だけは前のよりカップに届く様になっても、通り過ぎ始めたら、すぐに手が動かなくなって、またカップに届かなくなってしまい、それを繰り返すと、最後はイップスになるんじゃないかと思うくらいです。

パターは、ドライバーやアイアンセットと比べると比較的投資しやすいこともあって何本買ったかわかりませんが、ひとつだけ分かったことは、私にとって大事なことは、

  • 安定したストロークができる長さとライ角であること

  • インパクトの圧を感じられること

  • インパクトの音が聞こえること

  • 打たないと飛ばないこと

  • 打ち出し方向に構えやすいこと

で、この条件に合うパターさえ見つかれば、あとはストロークの安定化と精度アップ、読みの精度アップだけの話しだということでした。

球の打ち方

グリップ、アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュと、有名プロの連続写真や、有名プロコーチなどによる解説などは、分かったような気にさせてくれる最高かつ最悪のコンテンツだったと思います。
せめて、日本人の骨格と西洋人の骨格の違いや身長や足の長さの違いに着目して解説を加えてくれていたら、17年もの間、ギックリ腰に苛まれることもなったのになぁ〜と思うと、やはりメディアというのは、対象とするものに対する深い深い造詣と読み手に対する愛情ある配慮が欲しいものです。

結局、インパクトの前後にクラブがどう動くのがベストなのか?そのためにグリップ部分はどうクラブとジョイントするのかさえ教えてくれればいいのですが、なぜか、それは期待できない様です。読者が求めていないからでしょう。

ゴルフ雑誌中毒からの離脱

海外赴任でゴルフ雑誌を購入できなくなり、読むことができなくなると自然に生活の中からゴルフ雑誌がなくなっていきました。たまにゴルフをする出張者が機内で読むために買った雑誌をくれましたが、目に触れるのはせいぜいそんな時くらい。
日本に帰任してからも、偽シングルから如何にして脱却するか?、頻発し始めたギックリ腰を如何にして早期回復させるか?、が関心事だったことと、ある程度道具に対する見識が整って、ドライバー、アイアンセット、ウェッジ、パターなどへの不満はなかったこともあり、ゴルフ雑誌を再び買い始めることはありませんでした。

今は、自分が何らかの機会で掲載された時以外買うことはありませんが、もし、「インパクトの前後にクラブがどう動くのがベストなのか?そのためにグリップ部分はどうクラブとジョイントするのか?」が買いてある本や雑誌があるなら購入したいと思います。

#golf
#ゴルフ

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