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「30年間の漂流ゴルフ/間違いだらけの偽シングル」

22歳で5つのゴルフの魅力にはまり”No Golf No Life”と言えるくらい、今も存分に楽しんでいますが、私が楽しみを語るうえで欠かせないのが、30年間の漂流ゴルフでしょう。

そして、初めて買ったヘボなゴルフクラブを叔父に指摘されて以来、強くクラブに関心を持つようになった私は、まんまとゴルフメーカーのマーケティング戦略に乗せられて、活躍する日本や海外のプロゴルファーの姿と雑誌のPR記事や広告を自ら求めるようになりました。
毎週毎月発刊されるゴルフダイジェストやパーゴルフなどのゴルフ雑誌を買い、各メーカーが話題になっていると謳う、かっこいい名前のついた新技術搭載の新製品を食い入るようにチェックして、遥か彼方にボールを飛ばし、べたピンで楽々バーディを奪う、数メートルのパットを華麗に沈める妄想を膨らませると、問題の大半は今のクラブにあるのではないか?という購買理由の創作が始まり、もうその週末はボーナス一括払いのお買い物です。

20年間のクラブ地獄

新しいクラブを買い、すぐにビニールを破って練習場に行って確かめ、アジャストしながら、確認してラウンドに挑むも、多少の新車効果があるときもありますが、それで上手くなることはなく、次こそはと思って練習とラウンドを繰り返しているうちに、クラブに慣れくると同時に、それなりにゴルフの練度自体が上がってくるわけですが、クラブのおかげってことにしたりして、自分を納得させたりするわけです。
もちろん、クラブの恩恵も間違いなくありましたが、今考えれば、自分に合っていたクラブを無思慮に手放してしまったこともありましたし、要するに全く分かっていなかったということです。
結局、ゴルフを始めて以来、アイアンが2年に1回、ドライバーが年に1回、パターは覚えていないくらい買い替えているうちに20年近くが経ってしまいました。
しかし、そのクラブ地獄が、また楽しくて仕方がないわけです。「あれがいい、これがいい。」というゴルフ仲間とのクラブ談義、情報収集段階でのワクワク、買う前のワクワク、買う時のワクワク、ラウンド前のワクワク、ラウンド時のワクワクとガッカリ、またそれをネタにしたゴルフ談義、まさに中毒みたいなものです。

20年で少しわかったこと

そのクラブ地獄の20年間で、ゴルフクラブの会員権を買い、ハンディキャップを取得して、月例競技に出たり、クラブの研修会に参加するようになって、ハンディキャップもシングルハンデになり、会社の中ではかなりゴルフの上手い方になっていました。
しかし、確かに相対的にはうまくなりましたし、時々70台も出ますが、スコア的に好不調の差が大きくて出たとこ勝負ゴルフをしている自覚がありました。研修会の片手くらいの人とのゴルフとは明らかに質が違うわけです。
というわけで20年ゴルフをやって少しわかったことは、

  • 比較的重めで硬い手元調子のシャフトが合いそうだ。

  • ピンタイプの飛ばない(弾かない)パターが合いそうだ。

  • 再現性の小さい無手勝流スイングで、慣れだけでゴルフをしている。

  • 厳しい状況に追い込まれると、破れかぶれゴルフになって自滅する。

  • ボールに教わるだけでは、自分には正しいスイングを見つけられない。

つまり、いまのままでは、語ることだけは好きな、間違いだらけの偽シングルから抜け出せずに、年だけとっていってしまうそ。ということでした。

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