見出し画像

「30年間の漂流ゴルフ/お決まりのクラブ地獄へまっしぐら」

22歳で5つのゴルフの魅力にはまり”No Golf No Life”と言えるくらい、今も存分に楽しんでいますが、私が楽しみを語るうえで欠かせないのが、30年間の漂流ゴルフでしょう。
そして、まずは順調にお決まりのクラブ地獄へハマっていきます。

初めて買ったクラブで打ちっ放し

右も左もわからない私がゴルフを始めるにあたって、親を泣き落として貰った現金10万円を握りしめ、優しい5歳上の先輩にアメ横に連れて行かれたゴルフショップで、結局10万円では足りず、クレジットカードを始めて使って数万円足し、パーシモンのウッド3本+アイアン9本+パター+キャディバッグ+シューズ+グローブを揃えました。
そして、その優しい先輩が、週末に練習しようと誘ってくれて、いざ初打ちです。
当然、まあ、ただ球に当たるだけの、どうにもならないところから始まるわけですが、当たるだけマシなどと慰められながら、周りのそれっぽい人のスイングを真似たりしながら、ひたすら打っていると、そこそこの感じになり、ビシっと当たって勢いよく前に飛ぶ球が打てたときの快感によって、妙な達成感や自信のようなものを得て初打ちは終了しました。

球に教えてもらうしかない。

初ラウンドはそれからすぐに父親とツーサムで行い、景色に感動した打ち下ろしのティーグラウンドから、ドライバーのドスライスOBから始まって、90+65=155だったわけですが、以来、優しい先輩方に練習場やラウンドに連れて行って頂くたびに、様々なアドバイスを頂き、また、毎週のようにゴルフダイジェストやパーゴルフなどから情報を仕入れて充分に頭でっかちになっていきました。
しかしながら、球を打ってみると雑誌の通りにはならないし、最初うまくいっても、終わるころにはダメになったりするので、結局、自分であれこれを考えて、球に教えてもらうしかないわけです。
それでも何とか長いクラブでも前に飛ばす方法を覚えて、割とすぐにスコアも110台になったときに、父親より上手いらしい、ゴルフ好きの(広島の)叔父を交えてゴルフをする機会がありました。

叔父のダメ出し。「こりゃダメじゃわい!」

叔父が私のクラブをバッグから取り出して構えた瞬間、「ん?」「何?」と言いながら、結局全部のクラブを確認したあとに、「どこで買ったんなら?」とか言い出して、「よう、こがいなんでゴルフしとったのう」「こりゃダメじゃわい!」「ウッドは向いてる方向がバラバラじゃし、3番アイアンと7番アイアンはシャフトが曲がっとるで」「まあ、今日はこれでやるしかないが、買いなおしじゃの。しっかし、いくら初心者向けじゃ~言うても、こんなん売るんは、ろくなもんじゃないのう。詐欺じゃわい。」と。
確かに言われてみると、その通りで、曲がったアイアンは多少ショックではありましたが、なかなか上手くいかないウッドの理由がクラブにあったことがわかって良かったというのが、その時の気持ちでした。
ダメクラブを指摘してくれた叔父に感謝です。

お決まりのクラブ地獄へ

その後、数日も経たないうちに別の店でパター以外のクラブを買いなおし(ボーナス一括払い)、ウッドはパーシモンからメタルに、シャフトもスチールからカーボンに、アイアンもしっかりした定番スチールシャフトのモデルとなり、スコアも100を切って、お決まりのクラブ地獄にハマっていくことになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?