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ボンジョルノ イターリア

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執筆者:坂口夏子  イタリアのメディアから面白うそうなものをピックアップして紹介して行きます。
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#ユダヤ

Anita B./アニータ・ビー(2)

Anita B./アニータ・ビー(2)

 ひきつづき、R.ファエンツァ監督の『Anita B./アニータ・ビー』について。

 この映画は、一人の少女の成長と希望の物語を描いている一方で、終戦直後のユダヤ人たちの事情を考える際の手がかりを私たちに与えてくれる。

第二次世界大戦中にユダヤ人が迫害されたことは、文学作品や映画を通して小学生の頃から何となく知っていた。ただ、このホロコーストの悲劇は、戦争の終結に伴い強制収容所が解放されたとこ

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Anita B./アニータ・ビー (1)

Anita B./アニータ・ビー (1)

 2014年のイタリア=ハンガリー合作映画『Anita B./アニータ・ビー』を観た。監督はロベルト・ファエンツァ。アウシュビッツを実際に生き抜いた一人のユダヤ系ハンガリー人少女の目を通して、「ホロコースト後のヨーロッパ世界」を描いた作品。

監督も強調しているように、ホロコーストに関する映画はたくさんあるが、ホロコースト「後」を描いている映画はほぼないと言っていい。

 戦後間もない混乱した世界

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Prendimi l'anima/ぼくの魂をきみに (2)

Prendimi l'anima/ぼくの魂をきみに (2)

 前回に引きつづき、R.ファエンツァ監督作品 "Prendimi l’anima” について。

今回は、制作に20年余りを費やすことになった経緯を探る。

 そもそも、制作のきっかけは、1980年にファエンツァ監督が偶然一冊の本を手にした時だった。その本とは”Diario di una segreta simmetria, Sabina Spielrein tra Jung e Freud”,

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Prendimi l'anima/ ぼくの魂をきみに(1)

Prendimi l'anima/ ぼくの魂をきみに(1)

 2002年のイタリア=フランス=イギリス合作映画 "Prendimi l’anima"(ぼくの魂をきみに)を見た。監督はロベルト・ファエンツァ。イタリア北部トリノ出身でユダヤ系である。「アウシュビッツは終わらない」などの著作で有名なプリモ・レーヴィの親戚(またいとこ)にあたる。

 ユダヤ系のロシア人女性、サビーナ・シュピールラインの物語。スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングとの「アニマ(魂

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