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0121:陰謀論と公共政策

 LINEが流行りはじめても、私はしばらくインストールしなかった。そんなのメールでいいじゃん、と思っていたからだ。インストールしたのは平成25年、職場の仲間と連絡を取るのにお試しで入れた。すると確かに便利で、メールとは異質なコミュニケーションツールであることを理解した。今では家族間の連絡から滅多に会わない友人とのたまの交流まで、なくてはならないツールとなっている。今日も旧職場の同僚から相談(注:重要だが守秘義務に抵触する話題ではない)を受け、いろいろとアドバイスをした。我が役所でも公式アカウントを運用しているし、当分LINEの時代が続くだろう。

 一方でLINEに対して民族ヘイトと密接に絡む反応を示す人が一定数いる。彼らの主張がどのようなものか、書かなくてもみんな分かると思うので、書かない(書くことが情報の再生産になるから)。

 アメリカ大統領選を巡る突拍子もない「信念」の有り様に日本人は距離を置けるが、日本の中にも陰謀論信奉はいくらでもあるのだ。HPVワクチン然り、「コロナはただの風邪」論然り、種苗法然り、森友・加計問題もそれに近い。事実は淡々と解明すればいい、それが科学だ。事実が分からない状態で「真実はこうに違いない、俺は騙されないぞ!」と激情に駆られるのが、陰謀論信奉だ。

 公共政策は基本的に科学だ。しかし、政策の対象は国民・住民、すなわち「人間」なのだ。科学的に正しいことを国民が支持するとは限らない。よく「安全・安心」とセットでいわれるように、客観的に安全性が担保されているだけでは足りず、主観的な安心を生み出すことが行政の極めて重要なミッションなのだ。

(だから、行政の長や幹部が陰謀論に染まると、色々アウトなんだよな……)

 本日のヘッダ画像は東京都港区・虎ノ門ヒルズのトラのもん。

■本日摂取したオタク成分
『ゲキドル』第2~3話、一般のアイドル物に対する本作の特徴としてのSF味が今後どう展開するのかな。『のんのんびより りぴ~と』第2話、ながら見であんまり話が分からんかった(「話」のある作品ではないかもしらんけど)。『甲鉄城のカバネリ』第1話、はあー、クオリティ高いなあ。続きが楽しみ。『極主夫道』見そびれていた第5話、ええ話かつ二人の馴れ初めを語る重要回。『ISLAND』第8話、ずっと島の中で物語が続くと思ってたけどひと区切り。『ブラタモリ』呉、ヤマトミュージアムは行ったけど呉の街並みは全然経験してないので、いいね。『高野山 千年の襖絵』途中から観入った。凄いなあ。襖絵って、まさにその空間を作り替え、一部となるものなんだな。製作過程を含めて宗教美術の高峰を観た思いだ。

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