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Fさん、だいじょうぶ?

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#アニメ

0445:表現の深度

0445:表現の深度

 いわゆるメディアミックスの走りは、一般的に角川書店の「角川商法」だとされる。赤川次郎『セーラー服と機関銃』の出版が1978年、映画が1981年。私の中学から高校にかけての時代だ。私もまた、当時原作を読み赤川次郎にはまり、映画を観て薬師丸ひろ子にハマった。薬師丸ひろ子は今も素敵な女優だ。

 メディアミックスの元祖については、角川ではなく徳間書店だとも、小松左京『日本沈没』だともいわれている。日本

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0228:アニメを観る習慣

0228:アニメを観る習慣

 昭和後期に十代を過ごした私にとって、アニメは既に当たり前の娯楽だった。宇宙戦艦ヤマト、未来少年コナン、機動戦士ガンダムといったラインナップを小~中学生で経験したら、そりゃあアニメが嫌いになろう筈がないじゃないか。それでも趣味人口規模からいえば、アニメは一部好事家の嗜み、という程度だった。大学のサークル(文芸系)では、それまで周りにいなかったアニオタがむしろデフォ属性で、実に楽しかった。

 アニ

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0192:FさんWatch! 趣旨説明

0192:FさんWatch! 趣旨説明

 令和3年4月1日に著述業の開業届を提出した。すぐさま原稿仕事があるわけではないので、まずはいろいろな文章を書きためることを心がけたい。

 noteではもともと「Fさん、だいじょうぶ?」を執筆している。これは27年間勤めた公務員を早期退職しようと決めた日から、退職まで、そして退職後に個人事業主としてどのように活動を始め、軌道に乗せるのかを日記として綴る趣旨の連載だ(注:家業の具体的な中身には原則

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0189:早期退職後の新生活初日(大忙し)

0189:早期退職後の新生活初日(大忙し)

 朝6時半起床。不思議なことに、感覚はこれまでの日曜日のそれと同じだ。今日はお休み、でも明日からまた忙しいウィークデーが始まる、そんな感覚。実際はそうではなく、自分でコントロールしないとそれこそ「毎日が日曜日」になりかねない。なので、まず朝きちんと起きて夜きちんと寝る習慣は崩さない。その上で、役所で過ごしていた時と同じ集中力を別の分野に振り向けて、為すべきことを為さねば、早期退職の甲斐がない。

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0188:退職の日

0188:退職の日

 昨日「今日が仕事に専念できる最後の日」と書いた。31日は式典に出て挨拶回りしてさくさくっと片付けて帰るイメージでいたからだ。大嘘だった。時間外こそしなかったがぎりぎり17時までてんやわんやしていた。以下、本日の記録。

 朝、春の陽気。通勤路の桜を楽しむの今朝が最後か。出勤後、うちの島が当番なのでお茶とコーヒーの準備をする。すれ違う人に「最後の日までそんなことしてもらって」といわれるけれど、むし

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0186:ザ・ラスト・ヒキツギ

0186:ザ・ラスト・ヒキツギ

 公務員の異動は宿命、異動する際は必ず後任者に業務引継をしなければならない。異動しなくても事務分掌の変更があれば変更部分は同じことだ。

 4月1日から新しい職場で仕事を始めるため、引継は基本的に旧年度中にする必要がある。ただ、多忙な年度末のこと、年度末に完璧な引継ができる筈もない。新しく来る側も、実務に携わる前のひととおりの解説だけで全てを得心できるわけがない。なので、4月に入ってからもじわじわ

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0185:公務員早期退職まであと3日

 土日は家業でフル稼動、本番は意識を使う仕事なのでなかなかに疲れた。本当は役所の方に出て退職前にあれこれ片付けたいところだったけれど、とてもそういうわけに行かなかった。

 月曜、火曜と来て水曜日に退職。月曜は引継で一日潰れ、退職日は仕事にならず、実質仕事ができるのは火曜日一日しかない。マジか。

■本日摂取したオタク成分
今日も家業の準備時間にいろいろながら視聴。『蜘蛛ですが、なにか?』第12話

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0184:自主勉強会活動

0184:自主勉強会活動

 一部の公務員は、私的な時間とお金を割いて、公務と深く関わる活動を行っている。何故か。面白いからだ。仕事のやり甲斐が、仕事の枠をはみ出していく。公務員が職業を越えて生き方になる、といった感じか。民間の商社員などでも同じかも知れない。

 私もいくつかのそうした活動に関わっている。長いものとしては、法学・行政学系の勉強会に参加するようになって十数年が経つ。

 元々、私の一世代上の人たちが自主勉強会

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0178:家業の一日

 今日は午前中は家業、午後は早めに自宅に戻って……と思ったら急の用務が入り対応する。継続対応を要するのだが、ウィークデーはもうほぼ身動きが取れず、次の週末にしていただく。

 こんな具合に、公務員と家業の二足の草鞋は必然的に家業にしわ寄せていく。それが公務員早期退職の一番大きな理由だ。厳密には、家業を始めとしてやりたいことを自分の裁量でやる時間を作る、ということになる。ただし、その裁量判断の中で、

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0176:幕引きに向けて

 3月も半ばを過ぎた。最後の三日は引継等でバタバタするので、仕事をできるのは実質的に来週一週間しかない。その間に引継書作りを含め、公務員生活の幕引きに向けた一週間となる。

 ひとまず「年度内に絶対に終わらせなければならない平常業務」は目処が付いた。一年目に遭遇した「完全に避ける事は不可能なトラブル」は、今年は前捌きをすることで相当軽減できた。「できるだけ片付けた方がいい仕事」は結構溜まっていて、

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0175:(平年期日より)三日遅れで確定申告完了

0175:(平年期日より)三日遅れで確定申告完了

 平年なら3月15日、今年は4月15日が確定申告期限。親の申告は初日に済ませたが、自分の申告は今日ようやく完了。家業分は源泉徴収が乙欄、乙欄は甲欄よりも高額に設定されてはいるけれど、控除は公務員給与の年末調整に全部適用してるので、家業分は必要経費もなくストレートに課税されるから、毎年確定申告で追加納付数万円が発生する。今年も同様、淡々と納める。

 今年までの確定申告のやり方は、来年からは通用しな

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0173:早期退職公表

0173:早期退職公表

 異動内示があり、私の早期退職の事実が(庁内では)公になった。朝方に異動情報の書類が出回り、さあみんな驚くかな……と思ったら、誰からも声が上がらない。あれ、あれれ? もしかしてみんな既に知っていた? 確実に知っているのは管理職とうちの島の人たちだけ。それ以外の人で1人「噂で聞いた」という人はいたけれど、それ以外にどのくらい広まっているのか分からなかった。

 最初は自分から話題にしてみようかと思っ

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0172:確定申告先延ばし

 確定申告の前捌きに手間取った話は3月3日に書いた。

 その後エラーも来てないのでとっととやればいいのに、ついに3月15日。よっこらせ、と重い腰を上げるが、細部を詰めていくのがどうも面倒だ。ひとまず役所分の給与・各種控除・源泉徴収額を入れて集計の一致を確認した。あとは家業と原稿料1本を入れればいいのだけれど、ここで23時半。今年も確定申告期限は一ヶ月延びたワケだし、今日中にやらなくてもいいよな。

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0171:やくみん覚え書き/文章とビジュアルイメージ

0171:やくみん覚え書き/文章とビジュアルイメージ

 小説「やくみん!」を実際に書き出すのは4月に入ってからになりそうだ。公務員・家業・その他諸々が重なる今の状況では新しいことに手を出す余裕がやはりない。もちろん小説を書くために公務員を辞めるわけではないのだが、司法書士試験に受かるまでの間、減収を少しでも補う個人事業主活動は文章がメインになる。

 小説で原稿料を得たことも幾度かはあるが、どちらかといえばエッセイ的な文章の方がコンスタント(といって

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