聖武天皇遺愛の宝物が収められた正倉院の扉が今年も開く……螺鈿紫檀阮咸ラウンドショルダーバッグ #正倉院展コラボグッズ ①
ミュージアム部が「正倉院展」とコラボレーション!
こんにちは、ミュージアム部の内村です。このたび、毎年秋に開催される「正倉院展」とコラボレーションすることになりました。
仏教美術が大好きな私は、仏教・寺院とも縁が深い正倉院宝物をモチーフにグッズを作ることになり大興奮です(ご縁に感謝!)。
今回は、部員の“ささのは”とともに素敵なグッズをたくさん作ったので紹介したいのですが、その前に「正倉院」についてお話をさせていただきます。
正倉院とは
奈良県奈良市の東大寺大仏殿の北北西に位置する、校倉造の大規模な倉(正倉)が正倉院です。正倉院の庫内には聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめ、奈良時代を代表する美術工芸品や珍宝の数々が約9,000件も収蔵されています。
毎年秋にはこの正倉院の勅封 ※1 を解いて、宝物の点検を行うのですが、そのタイミングに合わせて数々の宝物を一般公開する「正倉院展」が奈良国立博物館で開催されます。
「正倉院展」は昭和21年に第一回が開催されたのを始まりに今も続く、貴重な宝物の数々を見ることができる特別展です。今回のコラボレーションは「第74回 正倉院展」とのコラボレーションになります。
正倉院宝物・螺鈿紫檀阮咸の魅力
正倉院宝物展ではさまざまな宝物を見ることができますが、私が特に好きな宝物「螺鈿紫檀阮咸」の魅力をお伝えします。
螺鈿紫檀阮咸は、円盤形の胴部と長い頸を持つ4弦楽器です。
背面には煌びやかにデザインされた唐花文や2羽のインコを見ることができます。この細工は貝殻や 琥珀 などを使い作られていますが、このデザインが超絶すばらしいのです!
私が特に推したいポイントはこちら。上と下、インコのポーズが違うところ。円盤形の胴体にバランスがよく収まっているので気づきにくいかもしれませんが螺鈿職人のこだわりを感じます。
螺鈿細工の美しさと特徴的な楽器のフォルムを表現したグッズをつくりたい!
そう考えて作ったのが、「ラウンドフォルムのショルダーバッグ」です。
螺鈿紫檀阮咸の特徴的なラウンドフォルムを生かし、ショルダーバッグにすることで、肩から掛けるとまるで楽器を携えているように見えると素敵だなと思いデザインしました。
バッグ側面には螺鈿紫檀阮咸の側面にデザインされている花の意匠をしっかりとプリントで再現しています。
弦の張力を調節する転手部分の意匠は、ショルダーストラップにパターン化してレイアウトしました。
ラウンドバッグ本体を裏返しで使うと、ブラックベースのシンプルなバッグとしても使うことができるので、シーンに合わせて楽しむことができます。
ラウンドバッグの裏面に透かしパーツをレイアウトしているので、上品かつ、物足りなさもありません。
バッグの収納部分はゆったりとしているので長財布もすっぽりと入ります。ポケットが付いているので、スマートフォンやこまごました物を分けて収納するのにも役立ちます。
はるか昔、螺鈿紫檀阮咸を作った職人のこだわりと、現代のプランナーのこだわりを感じることができるランドショルダーバッグはいかがでしたでしょうか。毎年開催される「正倉院展」へ、このバッグを携えて行ってみるのもよいですね。
年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封が解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2022年の「第74回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月29日(土)~11月14日(月)まで開催!
貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。
\正倉院展×ミュージアム部/
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