神秘的な誕生の瞬間を再現。バタフライエコバッグ&サナギポーチ【伊丹市昆虫館コラボレーション】
美しい蝶の翅(はね)をモチーフにしたグッズが作りたい……たどり着いたのは透明感のあるエコバッグでした。
こんにちはミュージアム部の内村です。今回は伊丹市昆虫館とコラボレーションして作った「バタフライエコバッグ&サナギポーチ」をご紹介したいと思います。
神秘的な蝶の生態を伝えたい
蝶というのは本当に不思議です。卵から孵化(ふか)して幼虫になり、一度蛹(さなぎ)になってから羽化(うか)し、成虫になるという不思議な成長を行うのですが、これを「完全変態(かんぜんへんたい)」といいます。
この不思議で美しい成長の過程を学ぶことができる、今までにないグッズにしたいと考えて、蛹から羽化したばかりの蝶の姿をイメージしたエコバッグを作ろうと思いつきました。
モチーフにしたのは2匹の蝶
蝶をモチーフにグッズを作ろうと考えたとき、真っ先に考えたのがエコバッグでした。その理由は、コロナ禍でどうしても気持ち的に暗くなることが多い日常に、ちょっとした非日常感を感じることができるグッズがあったらと思ったからでした。
肩から蝶の翅(はね)を掛けた様子は、きっと非日常な感じになるし、幻想的でおもしろい印象になるのではないでしょうか。
そこでいくつかモチーフとなる蝶を選んでいたのですが、その中にこの2匹の蝶たちがいました。
長距離を旅する蝶アサギマダラ
薄い青緑色を意味する浅葱(あさぎ)色の名を持つのがこのアサギマダラ。日本の伝統色でもある優美な色の翅を持ち、まるで渡り鳥のように長距離を移動する習性がある不思議な蝶です。
翅に印をつけ移動記録を調べるマーキング調査が全国で行われているそうですが、これまでの最長は、2015年に記録された福島県から台湾への2,513kmなのだそうです!
黄金の蛹から生まれるオオゴマダラ
オオゴマダラは南西諸島に生息する、翅を開いたときの大きさが約13センチにもなる日本最大級の大きさの蝶です。2020年に沖縄県の県蝶にも指定されました。
実はこのオオゴマダラ、蛹のときは黄金色に輝く美しい姿になります。なぜこのような色を出せるのか、また一見自然の中では目立つような色をしている理由は何なのか、諸説あり、確かなことはいまだ分からないそうです。
グッズ企画本格スタート
【企画段階のラフイメージ】
こちらは伊丹市昆虫館へ提案する際に持って行った企画当初のラフスケッチです。このときから大体のイメージはできていましたが、肝心の昆虫に対しての知識などは深くなく、図鑑などのイメージをもとに描いていました。
この企画書を伊丹市昆虫館の奥山館長、学芸員の角正さんに見ていただき、正式にモチーフとなる蝶にOKをいただき、研究者の目線で監修をいただいたことでどんどんクオリティアップしていきました。
【館長の奥山さんに細部のチェックをしていただく様子】
何度もチェックいただいて完成したのがこちら。アサギマダラの浅葱色やオゴマダラの翅の模様など、それぞれの特徴がしっかりと再現されました。
羽化したてのはかなくも神秘的な翅の印象をシースルーの生地に、写真をもとに描いたアートをプリントしています。
エコバックの中にはノートやペットボトルなども入ります。
こだわったのはエコバッグのデザインだけではありません。使わないときに収納して持ち運べるよう、それぞれの蛹の特徴を再現した専用ポーチをセットでお届けします。
いかがでしょうか。バタフライエコバッグを肩に掛けて、まるで妖精になったかのような気分で、気分も晴れやかにお楽しみください。
こちらの商品は伊丹市昆虫館のミュージアムショップとフェリシモwebサイトで購入いただけます。
ミュージアム部のグッズはこちらでまとめてご覧いただけます
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