悠久を生きる宝物と、同じ時を刻むためのバングルウォッチ #2023正倉院展コラボ ①
天平に生まれた宝物と、同じ時間を生きる。琥珀や螺鈿、玳瑁などが印象的な正倉院宝物にインスピレーションを受け作り上げた、華やかなバングルウォッチ。
みなさま、こんにちは! 歴史が好きな、ミュージアム部・プランナーのささのはです。
まず最初に大告知なのですが、我々「ミュージアム部」、今年開催される「第75回 正倉院展」とコラボレーションすることになりました!!
毎年秋に開催される正倉院展。昨年のコラボに引き続き、ご縁をいただけて大感謝です!
今回も部長の“内村”と一緒に素敵なグッズをたくさん作ったのでご紹介したいのですが、その前に「正倉院」について簡単にお話しさせてください♪
正倉院とは
正倉院では、毎年秋に倉を開いて宝物の点検を行うのですが、そのタイミングに合わせ、数々の宝物を一般公開する「正倉院展」が奈良国立博物館で開催されます。
「正倉院展」は昭和21年に第一回が開催されたのを始まりに今も続く、貴重な宝物の数々を見ることができる特別展です。今回のコラボレーションは「第75回 正倉院展」とのコラボレーションになります!
「正倉院展」とのコラボ企画に取り組むプランナー・ささのは。正倉院や正倉院宝物の歴史に興味を持てば持つほど、考えるようになったことがあるのです。
それは、この湿度が高く自然災害の多い国・日本で、1200年以上の長きに渡って宝物を護り、後世に伝えた人々の血のにじむような努力。人々の強い意志によって悠久の時を刻み続ける、数多の宝物。
そして何より、私たちが今「正倉院宝物」と同じ時間を生きている奇跡。
「正倉院宝物」と同じ時を刻んでいる尊い事実を、手もとで実感できるようなグッズがあれば良いのに……!
そんな想いがあふれてやまず! 数多の宝物の中でも、私が特に大好きな「螺鈿細工が美しい正倉院宝物」と毎秒一緒に過ごしたい! そんな事を考えて、宝物をイメージしたバングルウォッチ2種〈平螺鈿背円鏡〉〈玳瑁螺鈿八角箱〉を作り上げました。
着想もととなった宝物、そして時計2種のデザインをご紹介します!
〈平螺鈿背円鏡〉
「平螺鈿背円鏡」は、めしべ・おしべ・葉の中心に赤い琥珀を嵌めこみ、その隙間を埋めるように黒い樹脂様の物質・緑色のトルコ石の細片で彩った、世にも美しい鏡です。
本年開催の「第75回正倉院展」にも出陳されるこの「平螺鈿背円鏡(第2号)」をモチーフにした時計の文字盤には、宝物から抜き出した大ぶりの花々のモチーフをちりばめました。しっとりした黒色ベースの時計は、シックなコーデやはっきりした色合いのお洋服に特に似合いそうです◎
〈玳瑁螺鈿八角箱〉
「玳瑁螺鈿八角箱」は全体に貼られた玳瑁が非常に華やかな、八角形の献物箱。文様の細部に細い彫りが入っていたり、花のおしべ・めしべ部分に琥珀が嵌めこまれていたりと、非常に豪奢な印象です。この八角箱、一度はばらばらに壊れてしまっていたのですが、1895年に修理されて今は大切に保管されています。
この「玳瑁螺鈿八角箱」をモチーフにした時計の文字盤には、宝物から抜き出した鳥や花などの動植物モチーフをちりばめました。柔らかい印象の茶色ベースの時計は、くすみカラーや淡い色のお洋服に特に似合いそうです◎
文字盤のモチーフ部分には、光を受けると、ところどころやさしく輝くシェル風素材を使用。宝物の繊細な意匠を表現しています。
アクセサリー感覚でさっと着脱できる、バングルタイプの時計。バングル部分の素材には、それぞれ「螺鈿」「玳瑁」を感じさせる色合いのアセテートを選びました。コーディネートのアクセントにもぴったりな、華やかなデザインです。
文字盤の裏面には第75回正倉院展×ミュージアム部のロゴの刻印入りで、特別な気分に。
それぞれ、特製デザインの箱に入れてお届けします。大切な人へのプレゼントにもいかがでしょうか?
正倉院宝物が刻んだ、そしてこれからも刻み続ける悠久の時間。
人々に護り受け継がれるその奇跡と尊さを、お手もとで感じてください。
年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封が解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2023年の「第75回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月28日(土)~11月13日(月)まで開催!
貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。
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