みんなに見てもらいたい!上さまの描く鶏図の魅力 #徳川美術館コラボ ②
徳川家に伝わる数々の至宝の中でも異彩を放つ逸品。徳川家光が描いたと伝わる、ゆる~い鶏の絵をダイカットタイプのポーチにしてしまいました。
こんにちは、ミュージアム部の部長、内村です。今回は徳川美術館とコラボすることが決まってから私がどうしても(絶対に!)グッズ化したかった、徳川家光が描いたと伝わる『鶏図』モチーフのポーチをご紹介します。
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徳川美術館に受け継がれてきた『鶏図』の魅力
とにもかくにも、まずはこの『鶏図』を見てからのお話でしょう。どうぞご覧くださいませ!
え、小さい? もう少し絵の詳細が分かるくらいアップにしてみましょう。
この料紙の端に小さく描かれた絵こそが、江戸幕府二代将軍 秀忠の嫡男徳川家光が描いたと伝わる雄鶏の絵、『鶏図』です!!
この『鶏図』、首、胴、足、尾は墨の濃淡でゆったりかつ大胆に描かれていますが、頭の方に向かうにつれ、繊細に描こうとしたように見えます。このアンバランスも最高です。これこそが上さまの描く絵の魅力なのです!
この目はいったいどこを見ているのでしょう……鋭くにらんでいるようにも見えますが、怖さというよりユーモラスさを感じてしまう絵です。
家光はこの大胆な画風をどうやって身に着けたのでしょうか。
幕府御抱絵師、狩野探幽による手ほどきが原点?
家光は当時、幕府御抱絵師として狩野探幽らを抱え、絵の手ほどきを受けていたといいます。狩野探幽といえば宋元画や雪舟を深く学び、画面地の余白を生かした淡麗瀟洒な画風を切り開いて江戸時代の絵画の基調を作ったといわれる江戸時代の天才絵師です。
才能ある絵師に囲まれ絵を描いていた家光ですが、技巧を真似るのではなく、独創性のある独特な絵を描いていたようです。
府中市美術館で開催された「へそまがり美術」(2019年)や、「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」(2021年)でも人気を博していました。
そのような魅力あふれる家光の絵を所蔵している徳川美術館とコラボして「上さまが描いたと伝わるゆるかわの世界 徳川家光筆鶏図ポーチ」が完成しました!
上さまの絵を忠実に再現
ポーチ表面は上さまの描いた『鶏図』の筆筋や、墨の濃淡などもリアルに見ることができるように再現性にこだわりましました。
ポーチの表生地にはふわふわとした起毛素材を選んでいます。そのことにより生地を指でなぞると、起毛の向きがわずかに変化し、まるで描かれた絵の筆筋が動いているような印象に。
裏面は思い切って生地を変え、全面にご存じ徳川家の「葵の御紋」をパターン化してレイアウトしています。
和の世界観にすごくマッチするペンポーチに仕上がりました。
大きさは成人女性の手のひらより一回り大きいくらいですが、薄型に仕上げているので、鞄の中でもかさばらず持ち運ぶことができます。
ペンなどのステーショナリーを入れるポーチとしても活躍。
小さなポイントですがチャームパーツもこだわって「和筆」のデザインにしてみました。
こんなゆるくてかわいい『鶏図』ですが、徳川美術館が守り続けてきた宝!さらに、徳川美術館にはたくさんの徳川家お宝がありますので、 ぜひミュージアムでご覧になってください。
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