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「大切な事」FM佐藤本部長 Vol.210

FMグループ社内報Vol.210【投稿者:佐藤本部長】

私が新入社員として働くようになったとき、大きな影響を受けた一人として私の叔父がいます。
叔父は創業90年を越える、老舗の上場会社初の高卒の役員で、その後海外の支社長を経て今は海外で独立し会社経営をしています。

叔父の新人のころの話を聞いたことがありますが、当時田舎の工業高校卒の叔父が最初に配属された部署は工場の下働きでした。
ここから一念発起し「何としても将来、その会社で高卒では不可能と言われていた経営陣に入る」と言う目標を立て、背中に白い布を縫い付け、そこに「嫌な仕事、きつい仕事は是非私にやらせてください」と書いて、誰よりも早く会社に行き、誰よりも遅く会社から帰ってきたとのこと。

相当のインパクトを与えたようで、先輩社員からどんどん文字通り「嫌な仕事」の依頼を受け、みんなに可愛がられ最後は上記に書いたような結果となりました。
その叔父に時々食事を誘われ、仕事をする上で大切な考え方を学ぶ機会がありました。

ある日、少しは仕事のコツを覚え始めた20代後半のころ「会社のここが悪い。業務のここが悪い」と息巻いていると、突然「ばか者、お前はまだ仕事の何がわかっているんだ、思い上がりもいい加減にしろ」と文字通り烈火のごとく雷を落とされました。
「不満なところが目についたとき、それを愚痴で終わらたらそこで成長は止まるぞ!できていない問題点を見つけたら、よし、また会社が良くなる方法を一つ見つけた、チャンスだと喜べ!それを改善するのは自分だと常に考えるんだ!!」と。

ハッと我に返り、恥ずかしさと情けない気持ちでいっぱいになりました。
今になって振り返ってみても、あの時のあの言葉は仕事をする上で、決して忘れることができないありがたい言葉です。
人が変わるチャンスは案外身近なところにあります。

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