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「自叙伝10 出会いは運命を変える」FM佐藤本部長 Vol.138

FMグループ社内報Vol.138【投稿者:佐藤本部長】

高校時代、何をやってもいつも競い合う親友がいました。
その彼との出会いは今になっても決して忘れられない出会いでした。陸上部でいつも一緒でよく徹夜で語り合っていました。

実際、客観的には何をやっても五分五分で、決して私の方が負けていると言うことはないのですが、彼は100mで負けても「たまたまです。おかしい」と決して負けを認めず。
勝ったときは「私は天才です!当然の勝利です」と競技場を飛び回っていました。
当の私はと言うと、負けたら「やっぱり」とため息をつき、勝ったときは「たまたまかな」と言うような超マイナス人間でした。

彼はその後、大学で競技を続け、私は浪人生活に突入していました。
そんなある日、親友から突然、便箋20枚の手紙が届き、それを読み始めた私は驚愕することになりました。
その手紙の冒頭には大きな字で「お前は悲観主義者だ」と書かれていました。
そして、いかに私が悲観主義者で、今その考えを変えないと「お前の人生は大変なことになる」と、このままの考えで行った場合のリスクと、プラス思考に変える必要性が綿々と綴られていたのでした。

何か、悶々としたものは感じていましたが、当時高校生の私には「悲観主義者」の意味もよくわからないくらいの子供でした。
ただ、その手紙を読み「何か大変なことが書かれている。今、このことを根本から改めないと、とんでもないことになる」ことは理解でき、心底恐怖を覚えたことを昨日のように鮮明に思い出します。
当時19歳の私には、プラス思考と言う考え方もまったく概念がなく、大きな書店にも自己啓発のコーナーも、まだまだ無いような時代でした。

それからというもの、当時通っていた大塚の寮から池袋の予備校まで、徒歩で往復の1時間を使って、プラス思考とは何か?を学ぶためひたすら読書し、その本気度は受験勉強以上の集中でした。
そんなある日、ようやくプラス思考の考え方がわかり始めた私に、思わぬ実践のチャンスが訪れました。
高校の陸上部から、現役とOBの競技会の招待状が届いたのです。

「よし、自分のプラス思考の考え(スタート時に勝てると言う強いイメージでスタートする)が身に付いたかどうかを試すいい機会だ」と思い参加しました。
その結果は自分でも信じられないもので、卒業後はジョギング程度しかしていなかった私が、参加したすべての競技で現役時代のの記録を越え、現役陸上部の親友よりいい記録を出すことになりました。
驚いた親友は「いったい何があったんだ!」と言ってきました。

私はただ一言「ありがとう。〇〇のおかげだよ」と答えました。
その後大学、社会人を通して一貫してその考えで行動してからは、まさに天と地ほど取り組み方と結果に違いが出てきました。
今振り返ってみても、その時の出会いがなかったらと思うとぞっとします。

「出会いは運命を変える」よき出会いを。
追伸 同じ10代の少年がなぜにこんなに当時の私とかけ離れた考えができていたのかはまたの機会にお話しできればと思います。

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