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「仕事は自分で探し出すもの」FM石川本部長 Vol.404

FMグループ社内報Vol.404【投稿者:石川本部長】

お疲れ様です。本社統括本部の石川です。

最近読んだ本(1日1話読めば、心が熱くなる365人の仕事の教科書)で、今年1月に他界された、RICOHの元会長桜井正光さんのお話です。

内容は、最初に配属された部署で、不況の真只中、会社も無配の状態であり、上司に言われたのは「おまえたちにやる仕事はない」ということだったそうです。

最初は仕事がなくて楽だと思ったが、3ヵ月も経過すると何もする仕事がないというのは、こんなにもつらいものなのかと身に沁みて感じ、自分は会社や社会に何も貢献できていないという「役割」のなさへの焦りも感じて、「こうなったら、自分で仕事を探そう」と決意。

原価管理課は製品の原価を計算、コストダウンを提案して実践する部署なので、
・提案は誰に対して行うのか?
・我われの提案を利用する人たちにとってそれは十分な情報かどうか?
・もっと欲しい情報はないのか?
と考え、
提案の利用者、開発、設計、生産部門だから、各部署へヒアリング回ってみると、次第に自分がすべき仕事が見えてきたそうです。

その中で仕事を自ら作り出し、類似部品リストを作成、その後、関係部署から改善した方がよい部分を指摘してもらいブラッシュアップ。
最終的には、現場ではそのリストを重宝してくれ、コストダウンに繋がったとのことです。

桜井正光さんは、後々振返って、
・社会人のスタート段階で「仕事があるありがたさ」「する仕事のないつらさ」を体感できたのは幸せだったと思う。
・「仕事は上司から当たられるものでなく、自分で探し出すもの」で、自分の仕事のアウトプットを利用するお客様は誰なのかを考え、その人たちの役に立つことを探して実行すれば、必ず成果となって表れる。
・すなわち、それは自主自立、自己責任の全うということであり、いま日本全体で最も求められていることではないだろうか。
という言葉を残してくださっています。

よく矢野社長は、今でも現場の実務を率先して行っておりますが、私が意識していることの一つで、現状について適切に把握・確認し、資料の取り纏めやデータ作成などを行うよう心掛けて仕事をしておりました。(本来は担当部署がすべき仕事だったりすることが多いのはたまに気になりますが・・) とはいえ、矢野社長が求めるレベルには程遠いのですが・・・。

桜井さんの言葉から考えさせられたのは、何よりも私の仕事のアウトプットを利用するのは、矢野社長でありその先のお客さまになると。
つまり、矢野社長にとって役に立つ必要な情報や、データを探して実行することで、会社全体の成果となって表れるということに気づきをいただきました。

「これは自分の仕事、これは自分の仕事ではない」と言っていたら、いつまでも、自分自身も会社も成長できません。
「自主自立、自己責任の全う」し、成長できるよう、今まで以上に頑張り、仕事を楽しみたいと思います。


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