見出し画像

「不動産豆知識14 謄本取得のコツ(共同担保目録) 」FM笹谷部長 Vol.102

FMグループ社内報Vol.102【投稿者:笹谷部長】

今日は皆さんが委任を受けたり、仲介をする時に取得する登記簿謄本(登記情報)についてのちょっとしたコツのお話です。

共同担保目録とは、債権の担保となっている不動産の一覧の事です。
普通、住宅を買う場合銀行などで住宅ローンを組みますよね。この時に債権者(貸す人)は、貸し出す金額に見合った担保をとります。

これを登記したものが抵当権です。
万一債務者(借りる人)の返済が滞った時には、抵当権を実行して対象不動産を競売にかけて債権の回収を行う事が出来ます。

例えば、対象不動産に私道持分や、共同所有のゴミ置場がある物件だったら債権者はどう考えるでしょう?
万一の際の債権回収を確実に行うには、私道持分やゴミ置場持分にも抵当権を設定したいと考えるでしょう。何故なら私道やゴミ置場持分の無い戸建住宅だと市場価格が低くなってしまうからです。
つまり、簡易的な持分確認の手段として謄本の共同担保目録が役に立つという事です。

勿論最終的な持分確認には権利証(登記識別情報)が必要ですが、とりあえず販売図面などを作成するに当たり持分を知りたいという程度なら有効利用できます。
因みに納税証明書や名寄帳なども簡易的な持分確認に利用できます。

余談ですが、マンションの場合には、管理人室や集会所などの共用部分を区分所有者に共有で持たせているケースがあったりします。
これらの持分は共同担保目録には載ってこなかったりする事もある為、法務局に個別に問い合わせる必要があります。

いずれにしても、我々が取り扱う不動産は、お客さまにとっての大切な財産です。売買契約にあたり、持分の所有権移転漏れが起きないようにしなれればなりません。

※各記事内の引用や紹介等、著作権の侵害や問題等がございましたら弊社問合せ窓口までご連絡をお願い致します。速やかに削除、引用元の記載等の対応をさせていただきます。
https://f-members.co.jp/contact.php


この記事が参加している募集

#オープン社内報

22,614件