■子育ては人材育成・部下育成のヒントがたくさん〜その2〜
私は、新卒でNPO法人に入職し、ボランティアの大学生と青少年向けのいろんな事業・サービスを作りながら、ボランティアの大学生自身の成長に関わる仕事をしています。
ある朝の我が家でのやりとり
息子「○○くん(息子自身のこと)、りんごがたべたいなー」
私「OK、りんごね。準備するわー。」
息子「ちがう!りんごじゃない。(怒)」
私「え?!りんごじゃないの?バナナがいいの?」
息子「ちがう、りんご!!(怒)」
(このときすでに半泣きになって涙を溜めながら必死に訴えてきます。)
どういうこと?と思ってしまいませんか?
私の心境としては、
「いやいや、りんご食べたいんちゃうんかいーーーーーっ!」
と全力で突っ込んでいますが、
少し冷静になって、このあとの私のある一言でとても機嫌よくりんごを食べました。
さてその一言とは?
聞いてもらえているという実感は人によってちがう
と言って、機嫌よくりんごを食べ始めました。
※ちなみにそのあとバナナも食べました。笑
専門的な詳しいことはわかりませんが、
起こっていることから言えることは、
ということなんだと思います。
人は、自分の受け取りたいように受け取っている
私は言っている言葉の意味を受け取ればOKと思っていましたが、
息子はおそらく、
・りんごを食べられる状態にしてほしいこと に加えて、
・「いま、自分がりんごを食べたい。」ということを知っていてほしい
みたいなことも望んでいたのだろうな〜(妄想)
「言ったことをくりかえす」
傾聴の技術を日常生活でそのまますべての場面ですると、
いちいち同じ言葉がその場で2回流れてしまうので、決して効率的ではありませんが、伝えられたいことがうまく伝わらないのに、わかった気になっている状態も決して効率的ではないと言えます。
できるだけそのまま受け取ろうとする
人材育成・部下育成にそのまま適用することはできませんが、
世にいう「心理的安全性」の一つではないかと個人的には思います。
すべてを相手の思惑通りに捉えられるとは限りませんが、
・できるだけそのまま受け取ろうとすること
・そして相手が受け取ってほしいように受け取ろうとする姿勢
そんな相手の姿を見ると、なんだか嬉しくなりますし、
そんな相手にならもっと伝えようと思っても不思議じゃないかも知れない。
そんな一つひとつのやりとりに対する「安心感」こそが、
部下にとって働きやすい環境となり、
そんな環境でこそ、気にかけてくれている先輩のためにも、
頑張りたいというような「内発的動機づけ」にもつながっていくのだろうと思います。
おいしいお酒を飲んで、ニヤニヤしながらまた今日も生きていきたいです!