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勝った負けたの概念が自己肯定感を奪うかもしれない話~子育ては人材育成・部下育成のヒントがたくさん~その16~

私は、新卒でNPO法人に入職し、ボランティアの大学生と青少年向けのいろんな事業・サービスを作りながら、ボランティアの大学生自身の成長に関わる仕事をしています。

このシリーズでは、主に4歳になる息子や1歳の娘とのやりとり・行動を観察する中での発見や気付いたことをもとに、人材育成・部下育成、チームリーダーのチームづくりのヒントになりそうなお話をお届けしております。
シリーズものとして書いていますので、他の記事もよければ目を通してみていただけると、この上なく喜びます!

勝ち負けの概念が子どもから自己肯定感を奪うかもしれない話

今日は、「勝ち負けの概念」と「自己肯定感」について書いてみようと思います。

今日は「親子遠足」で親子同士の交流の時間

妻の育休復帰の翌日から、「親子遠足」というGW明けの割にヘビーなメニューをこなしております。

来週で4歳になる息子は、0歳児から通った保育所も折り返しに差しかかり、今年から晴れて幼児さんの仲間入りです。

コロナも落ち着き、こうした交流の場を設けてくださるのはとてもありがたい。今まで認知はしていたけど、「つながれなかった」方たちとも、だんだん話しやすい雰囲気になってきました。

そんなこんなで、少し大きな公園に親子で集まり、普段の保育?のようすを見つつ、参加しつつの時間を過ごしました。
いわゆる「体操(たいそう)」の時間のようで、いろんな身体の動きをしながら楽しむ時間でもあります。

4月当初は好きだった体操(たいそう)の時間

去年まではなかった時間だったようですが、息子も自宅でどんなことをしているか話してくれるぐらいには、楽しく参加していたようでした。

ただ、ここ最近は、「体操いやだ、きらい」というようになってきました。
案の定、今日も参加せずに見ているだけでした。
※そんなとき、良かれと思って声をかけてくれるのが、うれしくもありつらくもある。笑

本人の興味的にも、
直近の数ヶ月で一気に身体を動かすことが好きになっているようでしたし、
実際、今までにはできなかった動きができたり、それが早くできるようになったり、明らかな変化が見られていたので、「身体を動かすことが楽しくない」なんてことはきっとないはずで。そのため、「何があったのかな〜」ということも考えつつようすを見ていました。

唯一、息子からきいていたのは、「走るのがきらい」「遅いからきらい」という内容。
たしかに早く走れるわけではない。

「勝つことがいい」みたいな価値観、雰囲気

めちゃくちゃ競争を意識させているとか、煽っているなんてことは全然なくて、
ただ、「楽しく身体を動かす」の延長というか、「楽しみ」の要素としての「勝ち負け」みたいなことがそこにはたしかにあるような感じがしました。

直径10cmぐらいのカラーの輪っかを地面に散りばめて、子どもたちは輪っかがおいてあるところを洗濯機みたいに右回り・左回りで走りながら回ります。

・保育士の先生が輪っかの色を指定して、
・子どもたちはその輪っかを見つけて
・お友だちより先にとる!

という内容で、

子どもたちは、とれたら「やったー!」と喜び、とれなかったらちょっとしょんぼり。
「次はとれるようにがんばろうね〜」と保育士の先生。

とっても難しい。煽っているわけでは決してない。

でも、勝ったときの優越感、負けたときの劣等感。
それらしきものはたしかに子どもたちの中にある。それが見えてしまう。

「劣等感をバネ」に次はがんばろう!

そういうケースもあるし、それをバネにがんばれる子どもがいることもたしか。
でも一方で、「それしか方法ないんだっけ?」とも考えてしまう。

自分と他者を同じ「ものさし」で測る文化

誰が悪いとかそんな話ではなく、ここまで私たちの生活の何気ないところに、いわゆる「自己肯定感の低さ」要因に育っていくであろう事柄が潜んでいる。

そのことをまずは自覚しないといけないんだろうと思います。

そして、普段は大学生と接することがほとんどですが、大学生と話をしていても、自己肯定感が低いように感じます。

まさしく、自分も他者も同じ「ものさし」で測ってしまっている。
もう少し言うと、誰も「自分のものさし」をもっていなくて、他人を測るものさしで自分のことも測っている。というのがたぶん真実です。
※なんならものさしに関しては、結構な数のものさしをもっている。にもかかわらず、「自分の」だけがないみたいな状態?

そんな彼ら彼女らとの関わりでは、「彼ら自身のものさし」を一緒に考えていくことが私の仕事の一つなのですが、持つためにはなかなか時間がかかります。
言い換えれば、これまで散々コレクションしてきた、「他者にカスタマイズしたものさし」を捨てられないと言うのが正しい表現ですが。

それも納得で、幼少期から集団という場のごくごく小さな場面で、
知らず知らずのうちに、
少しずつ少しずつ刷り込まれていく
そんな、空気みたいな価値観なわけです。

誰が悪いとか誰がどうとかって話ではなく、どうしたらいいんだろう。という話ですし、自分にできることを一つずつ増やしていくこと、行動していこう!と心に留めておこうかな〜と思っております。


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