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Planescape: Torment

まえがき

 心に残ったゲームは「Planescape: Torment」(以下、本ゲームと略)です。

 筆者は今回の企画をきっかけに、本ゲームを再び遊び始めたものの、体力がついてこなくて挫折してます。私事で恐縮ですが、画面が大きく動くゲームをしていると、目がしょぼついて辛くなります。

 なお、本ゲームは、主人公が記憶喪失であるロールプレイングゲームです。その他の点については、日本語版Wikipediaに面白さをスポイルしない範囲でまとまってるので割愛します。なお、英語圏の攻略wikiは多くのネタバレを含みます。

(創作アカウントとゲームプレイアカウントで分けるのも大変なので同じにしてます)

なぜ心に残ったのか

 下手でも楽しめるゲームだからです。

 とりあえず、下手を「上手の反対」と、定義して、上手を「獲得経験値が多い(≒サブクエストをたくさんこなす)」あるいは「エンディングまでに要した時間が短い」と定義します。

 本ゲームを楽しむためには、必ずしも上手にプレイしなくてよいのです。

 たしかに、遊んでいた当時は、サブクエストの膨大さを楽しむゲームかと思ってました。サブクエストの攻略から得られる経験値が多いのも事実です。

 とはいえ、今思い返すと、体力と気力が続く限りテキストを読み込んで、雰囲気に浸ることを以て楽しむゲームなのかと思います。
 言い換えれば、本ゲームは、獲得経験値やプレイ時間の多寡を、他のプレイヤーと競うことに、価値を見出しづらい作りになっています。プレイ人口が少ないせいもあるでしょうが、他の人がどう遊んでいるかを気にせずに楽しめるのです。

 たとえば、筆者は多くのサブクエストを取りこぼしました。
 しかも、クリア後に各種スポイラーを読んだ結果、筆者はメインクエストについてすら、幾つかの点をとりこぼしたまま、エンディングにたどり着いたことが判明しました。
 つまり、自分がいかに「やりこみ」を出来ていないかが分かったわけです。

 それでも楽しく遊べました。理屈っぽくなりましたが、とにかく下手の横好きでも楽しめるのです。上手いプレイヤーに劣等感を感じたり、時間の無駄だったと後悔しなくていいのです。思う存分浸って、楽しめるのです。

 付け加えると、アイテム集めが下手でも本ゲームは楽しめます。

 たしかに、レアアイテム(メインクエストには無関係だが、入手困難の品くらいの意)というべきものは登場します。アイテムのフレーバーテキストも、わりとかっこいいです。

 しかし、レアアイテムが無くてもクリアできます。一部の例外を除いて敵が弱いので、何とかなります。

 繰り返しになりますが、本ゲームは下手でも楽しめるゲームです。

思い出

 前項以上に個人的な思い出をば。

 まず、数少ない日本語のプレイ日記を探しまわったことを思い出します。
 遊ぶ前は、プレイ日記を読みながら買おうかどうか迷いました。クリア後はスポイラーを見たり、プレイ日記を読み直して知らないサブクエストの多さに驚きました。
 おかげで、目がしょぼつくなりに再開しようという気にもなれました。

 いつ、本ゲームを知ったのかといえば、Icewind Dale 1:Enhanced Edition(本編のラスボス戦はえげつなかったなあ)をクリアした後です。次は、ストーリーの比重が大きくて、かつD&Dベースのゲームが良いなと思い、本ゲームに行き着きました。

いまでも買える?

 はい。買えます。2020年11月15日現在、本ゲームはSteamやApp storeで販売しています。筆者は後者で購入しました。

 ご存じの方も多いと思いますが、日本語化Mod(下記リンク先によるとWindows、Steam版、v3.1.4.0に対応)を作成なさった方がいらっしゃいます。ありがとうございます。

 なお、筆者の環境(本ゲームVer3.1.3, MacOS 10.15.7)でも、日本語化できました。

TIPS:遊びたいけど不安のある方へ

Q アドアンスド・ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ(以下、AD&Dと略)を知らないと、困ることはある?
A おそらく無いです。筆者はAD&D未経験で、それより後のD&D3.5版と4版を少々遊んだ程度です。だからといって、ゲームが簡単になることも、難しくなることもありませんでした。

Q D&Dのルールブックを持っていないと、困ることはある?
A おそらく無いです。どのような世界かと、いうことについては本ゲーム内でふんだんに語られます。

Q リアルタイム制に慣れてなくても大丈夫?
A 大丈夫です。1)まず、Auto-pause機能があるので、擬似ターン制として遊べます。2)ごく一部の敵を除いて簡単な戦闘ばかりです。3)ポーズ中に回復アイテムを使用できるバグ(仕様?)があるため、難しい戦闘でも回復アイテムさえ持っていれば何とかなります。

Q 本当に戦闘は簡単?(210409加筆)
A 一部の例外を除けば簡単と、いってよいと思います。筆者の場合、NPC甲は初期装備のまま、かつNPC乙とのルートも最後まで進められなかったと、いう体たらくでしたが、クリアできました。

Q ゲームが進行できなくなるレベルのバグはある?(210723加筆)
A バグの心配はほとんど無いはずです。
 強いてあげるなら、(上記環境で)主人公のシーフスキルを隠密95, 罠発見100, スリ100, 鍵開け100にしてなおポイントが余るとき、レベルアップ画面で決定ボタンが押せない、つまりそれ以上ゲームが進められないという状況に筆者は出くわしました。
 解決方法は、強制終了して、それ以降はレベルアップをしないというものです。なんとなく経験値がもったいなく感じましたが、それでも(筆者は)エンディングムービーにたどり着けました。
 要するに、バグの心配は無用です。

関連記事(ネタバレあり)

下記はネタバレを含みますので、クリアした後に読むことをおすすめします。本ゲームのエンドクレジットに出てくる、ロジャー・ゼラズニイという作家について書いてます。


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