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【お仕事紹介】2Dモーションデザイナー|キャラクターの魅力を引き出す“動き”のプロ

f4samuraiのさまざまな職種に関して、その仕事内容ややりがいをお届けするお仕事紹介マガジン。今回は「2Dモーションデザイナー」のお仕事について紹介します!

魅力的な演出を届ける2Dモーションデザイナーの魅力や仕事内容を解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。


2Dモーションデザイナーの仕事内容

2Dモーションデザイナーとは、ゲームに登場する2Dキャラクターのモーション、ゲーム内演出、攻撃(必殺技などのカットシーンも含む)などのキャラクターアニメーション演出全般を制作するデザイナーです。

Spineというアニメーション制作ツールを使い、「ボーン」と呼ばれる骨組みをキャラクターやエフェクトに入れ、それを動かすことでアニメーションを作っています。

Spine 編集画面の例

f4samuraiでは主にSDキャラクター(スーパーデフォルメキャラクターの略称。2~4頭身で描かれたキャラクターのこと)やボスキャラクターのモーションを制作しているほか、ゲーム内に登場する音楽ゲームパートの演出制作、ルーム機能の家具作成なども行っています。

当社内で同じくモーションを扱う職種として「Live2Dデザイナーチーム」がありますが、2Dモーションデザイナーチームとは以下のような違いがあります。

2DモーションデザイナーチームはSpineで主にボーンを使って動かすのに対し、Live2DモーションはCubism Editorというツールを使ってイラストにマーキングを施し、それを操作することでキャラクターを動かします。

「骨組み」と「イラストの面」、どちらをメインにを動かすのかという点が技術的に大きく異なるポイントです。

もう一つは得意な表現の違いです。Live2Dモーションは主にキャラクターの立ち絵に適用されることが多く、顔の表情の変化など、細やかな演出に適している技術です。一方、Spineを用いたボーンアニメーションはSDキャラクターや攻撃などの全体を動かすダイナミックな演出全般が得意です。

それぞれに強みはあるものの、ボーンアニメーションならではのメリットを挙げるならば、動かすキャラクターが変わってもボーンを応用することができるため、開発コストの削減が期待できるという点がかなり大きいと言えるでしょう。このことから、同技術は当社を含む多くのゲーム開発企業で活用されています。

モーションのプロとして、設計・提案を行う

f4samuraiの2Dモーションデザイナーは、一つひとつの演出を包括的に設計・デザインしたり、カメラワークやコンテの知識も活かして映像的表現を追求したりと、モーション演出をより良いものにするための総合的な役割を担っています。

プランナーからの発注をただ黙々と進行するのではなく、最初の構造設計段階から関わり、表現方法の提案も行います。IP作品の場合、原作者様・監修者様との窓口自体はディレクターやプランナーが担いますが、そのオーダーをしっかりと理解し、IPに求められるクオリティラインを担保するため、発注から完成までデザイナー側も能動的にアイデア出しや表現の追求をすることが求められます。

時には原作にない”動き”の表現を生み出すという難易度の高いミッションも発生するため、モーション領域のプロである2Dモーションデザイナーが制作の上流から参加することで、原作イメージを壊すことのない、クオリティの高い演出を生み出すことができるのです。

2Dモーション制作で大切にしていること

2Dモーションを作成する上で特にこだわっていること、大切にしているポイントは以下の通りです。

1.キャラクターの魅力を表現できているか

1つは、個性豊かなキャラクターたち一人ひとりの魅力をモーションで表現できているかという点です。

f4samuraiではIPタイトルを扱ったゲームの開発・運営も多いため、ボスを含むほぼすべてのキャラクターに独自の性格や外見といった魅力が詰まっています。また、ゲームを遊ぶ前からそれらのキャラクターに思い入れのある方々がユーザーとして作品に触れるケースが多いため、元々のイメージを崩さないことは当然として、動きをつけることによってさらなる魅力を引き出せるようなモーション制作に注力しています。

例えば、喜怒哀楽の表情差分パターンを作る場合、よく笑うキャラクターとあまり笑わないキャラクターとでは、笑顔の作り方を変えなければなりません。「このキャラクターだったらどんな笑顔になるのか」「どう動くのが自然なのか」を常に研究した上でモーションに反映させています。

2.楽しい動きになっているか

2つ目は、ユーザーにとって楽しい動きになっているかという点です。

せっかくモーションをつけても、静止画とあまり変わらない状態だとモーションの良さを活かしきれません。動きをつける必要があるときは大きく動かし、ユーザーの目に迫力や楽しさを伝えられるものになるよう意識して制作しています。

特に、オリジナル作品のキャラクターモーションをつける場合、キャラクターの性格や個性の方向性がモーションによってイメージ付けされることも少なくありません。そういった場合はモーションの大きさや見せ方をデザイナー側から提案できるような制作を心がけています。

まとめると、2Dモーションデザイナーチームでは“キャラクターに魂を吹き込む”ことに心血を注いでいます。静止画で見ていたキャラクターが息をしているように動くというのは、ユーザーに大きな感動を与えられる要素といえるでしょう。その感動やワクワクを届けるために、キャラクターの魅力や世界観を最大限引き出せるよう日々スキルを磨いています。

どんな人がf4samuraiの2Dモーションデザイナーに向いているの?

2Dモーションデザイナーになるためには、前提として作成ツールであるSpineやAdobe系ソフトの技術、実際の2Dモーション制作経験・アニメーション制作経験が必要となってきます。

そのうえで、f4samuraiの2Dモーションデザイナーとして活躍しているメンバーは、以下のいずれか、または両方をバランスよく備えているタイプの方が多いです。

▼ 細部にこだわって制作ができる職人タイプ
1ピクセルのズレでも気にかけ、緻密に作業していくタイプ。
アニメーション制作では、動きを作ることに注力していると、どうしても作業の過程で細かなズレが生じたり、小さな不備が発生したりすることがあります。職人タイプの人は普通なら見逃してしまいがちな点に気づき、ミスやデータの不備を防ぎつつチーム全体の制作品質向上に貢献しています。

▼ 引き出しの多いアイデアマンタイプ
デザインや動きの演出に関する引き出しが多く、多彩なアイデアを出せるタイプ。
最新技術や流行りのデザイン・モーションへのアンテナが高く、常に新しい表現を模索しながら、チームに新たなナレッジをもたらしています。アイデアマンタイプのメンバーがいることで、チームの表現の幅が広がり、見た目や動きの良さという観点でのクオリティアップに繋がります。

例えば、アイデアマンタイプの人が見た目のインパクトや格好良さ重視で作ったモーションに対して、職人タイプの人データの微調整や細かな不備の修正を行って完成させていく、というチームワークで制作を行っています。

デザイナーとしての制作スタイルが異なるメンバー同士でも、互いの良いところを吸収し合い、個々およびチームとしてのスキルアップに繋げています。

2Dモーションデザイナーのやりがい

実際に2Dモーションデザイナーとして働いているメンバーからは、以下のような声が上がっています。

2Dモーションは全体工程の後の方ということもあり、スケジュールがハイペース、かつ多くのキャラクターモーションを制作しなくてはいけないということも少なくありません。そういったときでも納期に間に合わせつつ、納得のいく制作ができたときは大きな達成感があります。

ユーザーの皆さんに楽しんでいただくのはもちろんのこと、IPタイトルの場合は原作者様や監修者様にも納得していただけるモーションを作りたいと思っているので、クオリティに妥協しない制作をこれからも続けていきたいです。

2Dモーションチームはメンバー同士の感性も近く、相談・提案がしやすいチームです。経験が浅くても知識やスキルを積極的に吸収しようとしてくれる方や経験が長くスキルやアイデアをメンバーで交換し合える、お互いに頼りにし合えるような方にはピッタリの環境だと思います!

2019年中途入社メンバー

私はまだモーションのついていないソーシャルゲームを開発しているときからf4samuraiのゲームに携わっているので、やはり制作したものを見て“動いている”と実感できたときに一番モチベーションが上がりますね。

また、カメラワークなどモーション外の領域も含めて演出全体を設計・制作できたときはよろこびや達成感が大きいです。

今後は、チームとしてそういった制作に注力していきたいと考えています。ただただ2Dモーションを制作するだけのチームではなく、カメラワークやライティング込みの演出を考えられたり、キャラクターをよりリッチに、よりアニメーションっぽく動かせたりといったモーション演出関連全般を担えるチームを目指していきたいと思っています。

2014年中途入社マネージャー

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