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食べることが好きになったわけ

私は、食べることが嫌いでした。
とくに、白いご飯が苦手で、
おかずと一緒に食べることが必要でした。
お米単体では、食べられなかったです。

今では、食事をすることが大好きです。
白いご飯は特に好きで、
白ご飯だけでも、美味しく食べられます。

何が、原因でご飯を好きになったのでしょうか。


ご飯を食べることが嫌いであったときは、
体を大きくするために、ご飯を食べてました。
身長が低いため、食べないと大きくなれないと思い、
トレーニングのような感覚でした。

身長が伸びなくなった後も、食トレは必要でした。
ラグビーをしていたので、
今度は体を横に大きくするために、
消費したカロリーを摂取して、
体重を減らさないようにしていました。
年齢が上がるについて、食トレが本格的になり、
自主制から強制に変わっていきます。

遠征先では、
最低5杯ごはんを食べるようにと、ノルマが誕生しました。
量を食べないといけないため、味わうことはできなかったです。
食べる速さが重要でした。
ラグビー部ということもあって、周囲はよく食べる人間が多く、
食いっぷりを見ているだけで、お腹が膨れました。

ノルマをクリアできなければ、次の日に罰走になります。
体を大きくするために、カロリーを取っているのに、
走ってカロリーを消費してどうするのか。
そもそも、精神的に鍛えることが目的なのか。
わけもわからず、必死に食べてました。

食べることが苦痛になってきた私は、
なんで、口を通してご飯食べなくてはいけないのかな。
お腹に直接入れられないかな。
なんで米なのだろうか。海外の人は、パン食べてでかくなっているのに。
米5杯分を圧縮して、一粒のサプリメントにできないかな。
そんなことばかりを考えていました。

食べる楽しさを忘れ、ストレスになっていました。
そして、残念なことに全然身長は伸びなかったです。

それでも不思議なことに現在は、
食事をすることが大好きです。
ご飯を食べるのが嫌だったあの頃が嘘のようです。

要因としては、精神的な部分が大きく関係していると思います。
食トレから解放されて、
体を大きくするためにという目的がなくなったことによって、
食事を楽しむことができるようになったからだと考えます。

しかし、一方で食トレが与えてくれたものもあります。
確実に胃袋は大きくなったと思います。
同期と昔話をして、あの頃を振り返る思い出もできました。
食トレが悪いとは言わないのですし、
スポーツの世界では、仕方のないことだと思います。

だとしても食事は、楽しむことを目的にしたいです。
食事を楽しんでいる人、
楽しく美味しそうに食べる人は見ていて気持ちがいいです。
理想は、食事は楽しむことから始まって、
食べる量が自然と増えていくことです。

今では、食べすぎないように気をつけています。
もう横に大きくなるわけにはいかないのです。

それでも、度々思います。
ああ、毎食白いご飯3杯は食べたい。
でも太りなくはない。
そんな矛盾を抱きながら、葛藤しています。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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