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葉落々の教科書読ませろ! Unityを学ぶならコレを読むべし!

ハイ! こちらは『大學奇譚 葉落々の準備室』です! 
私、月見葉落々がばっちりご案内します!

二月も いつまのにか しゅうばん。春のような あたかたさになった とおっもたら 気温も いなきり急降下。コートをぬすぎてた よじくつに 筑波のやまやまにも ちらほらと雪が舞ったりしました。というのを くりえかした ぶっ壊れ二月、いかが おごすしでしょうか。エルニーニョだ ラニーニャだ 異常気象だ 地球沸騰化だ といれわていますが てんよきほうなんて 人間がてをだてしはいなけい領域 なんすでよ。あしのた天気は ブーツを たくか蹴りあげて うならいましょう。あした天気なにぁれ! ってね。

ハイ! 読めましたか? 読めなかった人、正解です! 問題なくちゃんと読めたって人はもう一度最初っからゆっくり読んでみましょう。
上記はがっさーっと斜め読みしちゃうと文字列のおかしさに違和感を覚えながらもなんとなく意味が通って読めてしまう文章です。よーく読み返してみればおかしなところがいくつもあるはずです。ブログ編集担当みかづきくんの誤植ではありませんよ。念のため。

こちらは『タイポグリセミア』と呼ばれる現象です。『タイポグリセミア』とは文章中の言葉に使われる文字列の順序が入れ替わっていてもちゃんと読めて意味が理解できる現象のことをいいます。目で見える文字列と脳内で理解される文章とが異なるケースでも、脳内で処理される文章の意味が優先されて文字列の違和感が仕事しなくなってしまいます。主に四文字以上の文字列で、最初と最後の文字が正しい位置に収まっていれば途中の文字の順番は適当でも意味が成立します。おわかりいただけただろうか。おかわりいたけだただうろか。
 
アルファベットでも平仮名でも慣れ親しんだ母国語であれば、人間が一瞬で判断できる文字数は9~13字程度といわれています。読んだ単語の文字列はまるごと頭の中に入ってきて脳内でコンパイルされるので、単語内の文字の順番はあまり関係ないのでしょうか。ごはんは丸呑みしないでよく噛みましょうってことですね。意訳すると。

今回の『葉落々の準備室』は論文回! 「葉落々の論文読ませろ!」のコーナーです! ノベルゲーム制作サークルである私たちらしくノベルゲーム関連論文を紹介したいところですけど、今回は特別企画「葉落々の教科書読ませろ!」のコーナーをお送りします!

『大學奇譚』シリーズはUnityを使用して制作されています。はて、Unityってなんぞや? とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。かく言う私も何のことやらさっぱりでした。なんかのプログラミング言語なんだろうなと思ってました。ゲーム開始画面でUnityのロゴ見たりしますもんね。

ゲームは前回紹介したスクリプト班がしっかりスクリプト書いています。でも任せっきりってのも何だし、葉落々もプログラミングを勉強してみよう! ってことでUnity解説本を読んでみました。登場人物がゲームシステムを把握しておくと、演出面でも効果的に挙動を示せたり、台詞回しもうまくこなせたりするもんですし。

そんなわけで、これからUnity始めたい! Unityでゲーム作ってみたい! というプログラミングビギナーの方におすすめのUnity解説本を紹介します!


『はじめてでも安心! Unityの教科書 Unity2023完全対応版』
 著者:北村愛美 出版:SBクリエイティブ株式会社

2023年版Unityに対応したUnityの基本中の基本を教えてくれるタイトル通りの教科書です。
教科書? なんかイヤな思い出が蘇えるわーって方もご安心を。パラパラとめくってみると、なるほど、制作過程の画像やイラストが多用されていて、文字列拒否症状がでることもなく安心して読めます。
こういうジャンルの解説本って一見難しそうな専門用語をやたら簡単そうな専門用語で説明しちゃって「まずはその簡単そうな専門用語を日本語で説明してよ、もう!」ってなっちゃいますよね。

「ヒエラルキーにドラッグ&ドロップしてゲームオブジェクトにアタッチしましょう」

なんて呪文が飛び出てきても問題ありません。「ヒエラルキー」「プロジェクト」「シーン」「インスペクター」などなど、Unity専門用語もちゃんと日本語で解説してくれます。至れり尽くせりとはまさにこのことです。

親切なことにUnityのインストール手順から画面付きで解説してくれます。安心して至られり尽くされり身を任せちゃってください。
そしてページをめくるごとに著者さんの趣味であろうネコのイラストがいちいち現れては図説してくれます。そのアイコンっぷりにC#スクリプトサンプルで沸騰寸前のアタマも癒されます。

問題点としては、この本はゲームの作り方解説本ではなくあくまでも教科書であるというポイントが挙げられます。たしかに文章も優しくてわかりやすくゲーム作りを解説してくれます。でもそれはUnityの授業であり、機能を学習して実践するのは読み手である私です。一度つまずいて踏みとどまってしまうと、その時どうすればいいのか、何が間違っているのかを自分で解決するしかありません。先に進まず、ページを戻し、もう一度間違える前からサンプル通りにC#でスクリプトを書くだけです。たいていのエラーは単純な文字の打ち間違えですけどね。

Unityの機能を学ぶという点においてはとても読みやすい教科書です!


『マンガでわかる Unityゲーム開発入門』
 著者・マンガ:もりやまゆうた 出版:株式会社インプレス

マンガってほんと有能ですよね。たとえば同じ解説文でも、わかりやすい言葉を選んで短い文章で説明するよりも、キャラクターに表情をつけて吹き出しで一言喋らせる方が断然理解度が増す!

こちらの解説本は全編マンガです。二人のキャラが掛け合い漫才のようにしゃべくりあっています。もちろんそれだけじゃありません。ちゃんとC#言語のサンプルスクリプトが載っていて、まずはつべこべ言わずにこれを打ち込め! といわんばかりにスパルタ教育をかましてきます。だが、これがいい。いいんです。言葉を覚えるのは目で見るだけではダメです。「言葉を読んで、言葉を書いて、言葉を話す」ことが第一です。まずはスクリプトを打ち込む。キャラを動かす。それからUnityの機能を説明してくれます。

「Unityの教科書」ではのこぎりやかなづちの機能や効果を教えてくれます。それは大変役に立つ授業です。で、「マンガでわかるUnity入門」は木を切るのにのこぎりを使う、釘を打つのにかなづちを振るうということを教えてくれます。

この本はUnityの使い方を解説する本ではなく、Unityを使ってゲームを作るのにはどうしたらいいか、を教えてくれる本です。シューティングゲームを例に、どうやってキャラクターを動かすか。弾を撃つにしても、撃った弾が画面の外に出たらどうなるか、敵に当たったらどう処理するか。ゲームに関する問題をUnityでどうやって解決するかを登場キャラが実践して教えてくれます。
登場キャラが困った顔をしていれば、それは「困ったアイコン」であり、現状が難しい問題に直面していることを表します。キャラが「やったー!」と喜んでいれば、それは「成功アイコン」としてスクリプトが正しく動作していることを示しています。これはマンガならではの表現であり、文章や画面説明だけの本ではできない解説方法です。

問題点はこの本にサンプルとして載っているC#スクリプトを書き上げると、自動的にシューティングゲームが出来上がるというポイントです。あのー、私はビジュアルノベルを作りたいんですけど。シューティングゲームのスクリプトを改造すればいいのかな、と勝手に変数を変えたりすると、当然エラーがでまくるわけです。たいていのエラーは文法上のエラーなんですけどね。

マンガを読んでいるうちにUnityを使いこなせる(シューティングゲームが作れる)基礎を学べる解説本です!

これらの本を読んでわかったことは「Unityを学習する上で重要なポイントはいかにエラーを理解するか」ですね。C#言語は私にとって未知の言語であり、それが文法エラーなのか論理エラーなのかまだわかりません。ひょっとして、すべてのエラーにタイポグリセミア現象が発生していて、私の脳が勝手に文章を理解しているフリをしているだけかも……!

それはで今日はこの辺で。Unityでビジュアルノベルゲームを作るれのはいつの日なにることやら。どうぞおつあきいください!

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