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雑多な話

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ノンフィクションやフィクションです。脳内にある戯言を書いて少し体裁を整えました。
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記事一覧

ぐちゃぐちゃ②

ぐちゃぐちゃ②

・人間は意図的 無意識的にかかわらず勘違いや空想をして、対象を短絡的 省力的に理解する性質がある。これは人間を人間たらしめる性質である一方、現代の諸問題の根源ともなっていると考える。本文ではこの性質を分割してみる。
・まず、因果律が複雑すぎることや少なくともその時点においてはそもそも知り得ないことについて、都合の良い簡略化や崇高化によって無理矢理理解しようと試みる性質である。例えばでっち上げの陰謀

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シュークリーム雑学

シュークリーム雑学

シュークリームの“シュー”が、
キャベツを意味するという、
いわゆる定番雑学を、
記憶があやふやのまま、

キャベツって、
シュークリームっていう意味なんだよ。

と全く間違った情報をさも自信ありげに、
言ってしまったことがある。

雨がすごい降ってきた

雨がすごい降ってきた

困っちゃうなこんなにも雨が降ると腕にも背中にも頭皮にも皮膚の無数の境目から水がじわっと染み入ってテロデロにふやけてしまうよ一つ一つの毛穴よりぬるい冷や汗やにごった皮脂が雨とにじんで混じった身体ぼやけた輪郭に菌がつくと糸を引いてぬめって黄みどりにただれてつまりは腐敗するだろう細かく細かく分解されて多量の媒質に分散する粒子は際限なく散ってさらなる存在を構成する過程へあああまりの久遠に溶けちゃいそうだ。

フレミングの法則

フレミングの法則

物理のテストのさなか。

みんなそろって机に向かって
ウンウン悩んでいる。

クラス1の優等生はもう終わったみたいだ。

秒針はチクタクと均等な音を鳴らしている。

時間は止まることなく流れていく。

教室の端の席では、フレミング左手の法則を右手でやっている男子がいた。
彼は右利きだった。

すると、隣りに座っていた普段は物静かな左利きの彼女は突然起立し、右利きのために最適化された世界に生来肩身を

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奥歯がとれる感覚

奥歯がとれる感覚

乳歯の奥歯がとれる感覚は子供のときに数回だけあって、もう味わえない感覚である。

ご飯を食べたあととか、あるきっかけからだんだん歯がぐらついてきて、片側が取れかかるとあとはグイッと反対側にひねるだけ。

時々歯が抜ける夢を見るが、その渦中、恐ろしさと同時に、歯が抜けるときの快感を思い出して、不思議な境地にいるのである。

魔が差して永久歯を抜きたくなる衝動に駆られることもあるが、そういうときは針金

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利き手じゃない方で書く

利き手じゃない方で書く

利き手じゃない方で文字を書く。小学生のひらがなドリルで、薄く印刷されたガイドをなぞったあと、白い枠に自分の字で改めて書くときの、あの緊張感、初々しさを思い出す。

網戸の発明

網戸の発明

窓を開けたとき、虫などの異物が部屋に侵入しないように、屋内と屋外とを隔てる網戸。

暑い夏に窓全開にしても、それは風通しを確保しつつ、虫の侵入による不快感も取り除いてくれる。

網戸を発明したのは一体、誰なんだろうか。

仕組みはすごい原始的で、網目を小さくして窓際に張ることで空気だけを濾しだして虫を除く、誰が見ても分かる単純な原理である。

もちろん、今と昔とでは網戸そのものの素材の耐久性は向上

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普遍的平等性の危機

普遍的平等性の危機

どんな人間でも、寿命が来て死ぬ。

私はそこに普遍的な平等性があると思っていて、それが無くなってしまうことへの膨大な危惧の内訳が、将来不老不死の技術が成立することへ抱いている不安や嫌悪なのである。

GROUP

GROUP

歪みがそのままたわみ続けて、過冷却水が凍るときのように、ささいで、けれども重大なきっかけが、取り返しの付かない大崩壊をもたらした。おあつらえ向きにこしらえたペルソナが顔面と完全に癒着した結果、結合部位からとめどなく養分を吸われて吸われて、もとの本体は痩せこけて、取り繕った自分がそれ自体と化し、しまいに健全な欲を抑圧し生じた不健全な自己犠牲のツケがいよいよ牙を剥いたというわけだ。ヒトは、そういうふう

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懐かしい匂い

懐かしい匂い

窓の外でギリギリギリと鋭い金属音が響いている。用務員さんが草刈りをしているのだ。轟音が静まったかと思うと、草の汁と土とが混ざって揮発した匂いが、風に運ばれ屋内に入り込んでくる。それは空腹の身には草餅のような甘い匂いに思えてくる。この授業が終われば、待ちに待った給食だ。窓際の席で先生が背を向けるにつけて時計をチラチラ確認している男子がいる。けれども、そういうときに限って秒針はのろまにまわるのだよ。

いらない小指

いらない小指

最近、食事中箸を持っているときに、小指をじゃまに感じることがあった。手指のうち、最も外側にある小指という部位を気にすれば気にするほどに、ますます不必要な存在に思えて仕方なくなった。とはいっても、落とし前つけるときのヤクザでもあるまいし、未だ知らぬそれの有用性に気づいていないだけかもしれないし、そもそも痛いのは嫌なので、小指を切り落とそうだとかは今のところまったく考えていない。口の中にある舌の位置を

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幹線道路沿い

幹線道路沿い

幹線道路沿いの空気は最悪だ。息を吸おうとすると、ガソリンの焦げた匂いを体が拒絶してむせてしまう。たまに生えている街路樹も、気孔が詰まって苦しそうだ。あちこちに乱立する店もでかい看板掲げたチェーン店ばかりでつまらない。上り下りに絶え間なく行き交う自動車を見ていると、その往来をかいくぐってひらりひらり華麗に踊りながら道路を横断する欲求に駆られる。その時踊るのはフラメンコだ。フラメンコがどういう踊りなの

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高野豆腐 ⊃ 猿の脳

高野豆腐 ⊃ 猿の脳

「豆腐を高野豆腐にして食うのは、保存のためのみならず、そう加工したほうが味が染みて美味いからだ。凍み豆腐もうまいけど、高野豆腐と凍み豆腐の違いはよくわからない。さて、ブランド品にお金をかけるあなた、富裕のひとは、スーパーで買う豆腐にもお金をかけなさい。成城石井の、国産大豆で、消泡剤不使用のやつを買え、そして北海道産のいい昆布で、本当の土を使った、有名な伝統工芸品の土鍋で湯豆腐を食え。よそ向けの丁寧

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知らない人が死んだ

知らない人が死んだ

知っている人が死ぬと悲しいのに知らない人が死んでもちっとも悲しくない。その証拠に今もなおたくさんの人が死んでいるはずなのに、まったく、我関せずだ。病院でも、誰かの家でも、地雷原でも。つまり、いちいち悲しんでいられないのだ。ヒトをかたちづくる細胞も1日に400000000000粒は死んでいるらしい。そんなの知る由もないし、そんなもんだ。