【50歳目前でのイギリス大学院出願書類】志望動機書・エッセイ をどのように書いたか

イギリス大学院出願の場合、山場は何と言っても志望動機書(personal statement)、合否に直結するエッセイです。この書類を作成することで、大学のホームページを読み込むことができ、本当に自分がこの課程で学びたいのか、今までの人生が出願の文脈の中で何がアピールできるものであるのかを確認できました。

大学を卒業してから約25年、気づけばそこそこ長く生きてきていて、色々好き勝手に自分のアンテナに引っかかったことをしてきたので、時系列で書くと長くなりすぎるし、自分なりにがんばったと思うことも書き出せばキリがなく、基本的に絞って書いて、最後に削る作業となりました。

まずは構成の参考にするために、様々なpersonal statementをインターネットで物色。私はSI-UKのサンプルを参考にすることに決めました。このサンプルにした理由は、最初のパラグラフに「将来のキャリアの目標」(future career objective)なのが他のサンプルと違ってインパクトがあったからです。色々なサイトを見ていく中で、志望動機書代筆サービスをしている個人のサイトを見つけたりして、志望動機書(pesonal statement)がいかに大切かを思い知ることにもなりました。

以下、私がどんな構成にしたのかを簡単にまとめてみます。

第1パラグラフ「将来のキャリア目標」
女子教育において性別と地域による教育格差をなくしたいことが私の今回の出願の目的なのですが、それを自分の思い描ける限り具体的に書きました。

第2パラグラフ「大学で学んだこと」
出願する課程がリサーチ方法を学ぶことがメインなので、大学時代に行った質的調査、量的調査のことを具体的に書いて強調しました。

第3パラグラフ「仕事の経験」
組織で働いている時には、人をモチベートしたり、変革をもたらしたこと。自分で会社興す行動力があることや、人を育てる力があること、本の出版やメディアを使って社会にインパクトを与える経験も豊富であることを書きました。(日本語にすると自慢しているように見えますがキャリアチェンジ出願なのでこれでもパンチ力が不足してるんじゃないかと思います。)仕事の経験は長く生きているので山ほどあるのですが、第1パラグラフとつながるように内容を選び、少しでも印象残せるような動詞を探して使うようにしました。

第4パラグラフ「人生と価値観の変化」
サンプルエッセイ通りに書くと、私の場合はキャリアチェンジ出願ということもあり、仕事の内容と学ぶ内容の整合性がありません。ですから、自分の価値観の変化を具体的に説明しました。これはサンプルエッセイにはないパラグラフでもあり、ここが一番人との違いを印象付けるのに役立ったのではないかと思います。とにかく一貫して教育に携わっている人との違いをポジティブにアピールするようにしました。例えば、価値観の変化を起こした具体例として、出産と東日本大震災がほぼ同時期に起きたことにまつわることを積極的に書くなどです。

第5パラグラフ「この課程がどのように自分に相応しいか」
自分のやりたいことを学ぶにはこの課程しかないということをはっきりと述べるようにしました。課程内容もさることながら、なぜ今回出願のディスタンスラーニング(オンライン通信課程)が自分に適しているのかも強調するようにしました。

第6パラグラフ「学んで何をしたいのか再度簡潔に」
First, Secondly, Finally 方式で簡潔に最後の念押しです。(SI-UKのサンプルを参考に)

最後のおまけ1行半「よろしくお願いします」
これはなくても良かったのかもしれないけど、米国修士経験のある夫が書け書けうるさいので、「受講できたら社会を変えるぞ!」の意気込みとThank you for your consideration.  を。

このエッセイは最初1000語超えてしまっている状態で知人にネイティブチェックしてもらい、その後契約しているbeoのコンサルタントに提出。すると、700語以下に減らすようにいわれ、整合性の低い箇所から削っていって何とか680語くらいにまとめました。この作業によって、一貫性が増したように思います。

次にbeoの契約サービスにある、志望動機書(エッセイ)の添削1回、というので見てもらいました。もともとネイティブチェックをしてもらっていることもあり、大きな文法の直しはなかったのですが、使っている動詞がインパクトが低いという指摘がいくつかあり、特に第1パラグラフを印象付けることと、第4パラグラフはもっとドラマチックに書いた方がいいという指摘がありました。

この添削を受けて思ったのは、「自分でアピールしてるつもりでも、謙虚すぎた。まだまだ日本人過ぎたか…。」ということ。それと「表現するのに動詞は大事」ということです。

以上、個人的な経験ではありますが、社会人になってからのキャリアチェンジを考えている人や、社会人学生として出願するかどうかで悩んでいる人の後押しになればと思います!

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