筋トレはキモいのかい!
前に、記事にも書いているが私は毎週末20人30人の子供たちと公園で走り回る。コロナ禍がきっかけとなり、娘2人と遊ぶうちに自然と人数が増えたのだ。
土曜日の朝、ピンポーンと鳴る。
早く遊びたい子達が家に来る。
インターホン越しに
「ただいま(笑)」
「早く開けて!」
こんな感じで我が家に人数が増えていく。
妻も子供たちが大好きなので、問題はない。
私は六畳の和室に籠り、筋トレをしている。
15キロのダンベルを繰り返し持ち上げている。
「んぬ~!」。「ぐおおぉ~!」。
声に成らぬ声になる。
子供たちは、和室の襖をちょっと開けて覗く。
狭いので視界に入る。
(来たか邪魔者どもめ。)
(まあいいさ、この姿から何かを学ぶのだ!感じとれ。)
(努力とは泥臭いのだ。感じとれお前達!)
さあ、最後の追い込みだ!
「プシュシュシュ、、、」
歯から声が漏れる。
「プシュシュシュ、、、」
歯の隙間から唾が飛ぶ。
「ギャー!唾だキモい!」
「顔が気持ち悪い!」
「この部屋暑い。臭い。生臭い。(俺は生ゴミか!)」
子供たちが騒ぐ。叫ぶ!
(俺の姿勢から感じるものはこんなしかないんかい!)
まあいいのだ、これも俺という男を錬磨する道のりだ。
筋トレ+雑念との戦いに勝つのだ!
見事、筋トレ+雑念に勝った(多分、)私は誇らしげに、なるべく爽やかに、襖越しに覗きこむ子供たちに
親指を立てぐっとサインを送ってやる。
(これが勝利なのだ。
勝利とは、己に勝つとはいかに地味な努力が必要か、感じとれ!)
「きもっ。」
「血管が浮き出てキモい!」
「臭~い。」
以上だ。(ぴえん泣)
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