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「インナーブランディング」について

わかりやすく解説いたします  


インナーブランディングをおこなうと、従業員が自社に強い愛着を持つことができたり、従業員に自社の企業理念が深く浸透し、さまざまなメリットがある。

さらにモチベーションや全体的な生産性をアップさせることで、企業価値向上につながる。

今回は、インナーブランディングの基本的な意味やメリットについて、わかりやすく解説したいと思う。


〈目的〉
1.インナーブランディングとは 
2.インナーブランディングの4つのメリット 
(1)従業員のエンゲージメントアップ
(2)仕事の生産性アップ 
(3)企業のブランドイメージアップ   
(4)優秀な人材の確保

1.インナーブランディングとは
インナーブランディングとは、社内の従業員へ向けたブランディング活動であるインナーブランディングの目的は企業の理念やビジョン、価値観を従業員へ浸透させることである。

ブランディングとして社外向けの「アウターブランディング」に力を入れている企業は多いが、企業の成長にとって、インナーブランディングはとても重要な施策である。

「アウターブランディング」は、社外の顧客や消費者向けのブランディングである。企業イメージやブランドの魅力を伝える発信で、他社との差別化やファンを獲得することなどが目的だ。

このアウターブランディングは、従業員が自社の理念やビジョンを明確に理解した状態で行ってこそ、一貫性のあるメッセージや企業イメージを発信できるようになる。

そのため、ブランディング活動を成功させるには、まずインナーブランディングがとても重要なのである。


2.インナーブランディングの4つのメリット
インナーブランディングのおもなメリットは次のとおりである。


○従業員のエンゲージメントアップ
○仕事の生産性アップ
○企業のブランドイメージアップ
○優秀な人材の確保 


メリットを理解して計画を立てれば、より効果的なインナーブランディングを進めることができる。それぞれのメリットついて、具体的に解説する。

(1)従業員のエンゲージメントアップ
インナーブランディングによって自社の理念やビジョンを浸透させてことで、従業員は自社に対し愛着や共感を持ちやすくなる。自社の企業理念やビジョン、仕事への理解度が深まるためである。

エンゲージメントとは、従業員が自社に対して愛着心や思い入れの気持ちを持つことを意味する。

エンゲージメントが高まれば、従業員のモチベーションが向上し、業績アップにつながる。
たとえば、
・自社や仕事に対して誇りを持つ
・仕事に対する積極性や熱意が高まる
・課題を自ら発見・解決するようになる
など、企業と自身の成長に向けて活発な動きが見られるようになる。

また、同じ理念やビジョンを持つことで自社と従業員の意識のズレがなくなり、理解不足による誤解や不満、疑問などが解消され、仕事への不安が減らすことができる。

ビジョンを実現するために自社に貢献したいという意欲が増すことで、モチベーションのアップが期待できる。

(2)仕事の生産性アップ
従業員の間で自社の企業理念やビジョンが共有されると、社内に強い連帯感が生まれてくる。ビジョン実現のために部署を超えてお互いが助け合う機会が増え、協力体制の強化によって全体的な生産性アップにもつながるであろう。

また、従業員全員が同じ方向を向いて仕事に取り組むと、共通目的と目的への道筋が共有できている状態になり、一人ひとりが「自社の目的を達成するために今何をすべきか」を判断できるようになってくる。

このことで、各自が優先的に取り組むべきタスクを見極めて処理できるようになるため、全体的な業務効率や生産性向上に繋げることができるだろう。

(3)企業のブランドイメージアップ
従業員全員が企業のビジョンや価値観をしっかり理解していると、営業先との商談や顧客への販促イベント、企業SNSなどで情報発信する際に正しくブランドイメージを伝えることができる。

また、企業に対して愛着心や誇りを持っているため、ブランドイメージを壊すような行動をすることなく、熱心かつていねいに伝える姿勢を見せられるだろう。そんな従業員の姿勢は顧客からの好印象や満足度にもつながる。

自社に愛着があると、従業員が自らが積極的に社外へ情報発信をしてくれる可能性も高くなる。

そのため、インナーブランディングは効果的なアウターブランディングにもつながる施策と言える。

(4)優秀な人材の確保

自社へのエンゲージメントが高まると、従業員の定着率が向上する。

これは従業員が企業の理念やビジョンに共感して愛着心を持つことで、その企業で働くこと自体にやりがいや達成感を感じて離職しにくくなるためである。

戦力になる人材が定着すれば、新しく入ってきた従業員に対しても質の高い指導が行えるようになるだろう。そのことで教育体制の強化が図れる。

教育体制が強化されると組織全体の戦力が上がり、長期的な好循環へつながるであろう。

また、採用では自社が目指す方向性やビジョン、価値観を正しく伝えられるため、自社に合った人材を採用しやすくなる。


参照元: 「IRISTORIES」Webサイト

以上

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